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セパック ボラさんが「サッカー批評」内掲載の各国のジャーナリストが勧める次の日本代表監督という話をされていたので気になったのでちょっと立ち読みしてきました(買わない:笑)。
まあ、それなりにオススメの中堅どころをプッシュアップされている印象でしたが、例えばそこにいるセリエの中堅監督とか、グルキュフあたりは面白いは面白いのかもしれませんけれど、さすがに縁故が全く無さそうなので本人がそういうのをやるかどうかというのはかなり疑問な感じも。
現実味は無さそうだけれどもベーンハッカーを連れてきてオランダから中堅どころを連れてくるというのは面白いような気はしますけどね。ちなみに北欧系で中堅どころを推すならば今フィンランド代表監督をやっているステュアート・バクスターに久々に戻ってきてもらうということになりそうです。
あそこに載っていた中なら、私もドゥンガということになるでしょうけれど、問題はドゥンガがワールドカップ後に日本の監督をやってくれるのかなということで。ま、ブラジルが予想外に失敗したら軽い都落ちみたいな形で連れてくることはできるかもしれませんが。
「1億5000万円以内の年俸」、「日本代表監督でも引き受けてくれそうな超大物ではない存在」という中から個人的に探すとすれば、現在はバジャドリーの監督をしているらしい元スペイン代表監督のハビエル・クレメンテですかね。
スペインの人はアスカルゴルダを挙げてましたが、クレメンテもセルビアの監督をやっていたのでスペインから出ることにそれほど抵抗はないでしょうし(尚、セルビア代表監督だと年俸3000万もないだろうから、その経験者が1億5000万で不満を言うことはないはず)、最近流行の傾向からかけ離れているということで多少落ち目なので日本が連れてくることが不可能ということはなさそうです。おまけに日本はスペインの協会と提携結ぶらしいですしね。
スペインサッカーファンからしてみれば「スペインと組んでクレメンテかよ」ってなりそうですけどね(笑)
クレメンテの場合は今の日本サッカーに一番足りない、「とにかく点をやらんという守備マインド」と「攻め手の少ない結果重視の攻撃」ってのに特化している人なんで、そこがハマればいいんじゃないかなと。特に現在の日本の場合は攻撃より守備の問題ってのが向こう数年大変なことになりそうなので(オシムですら中澤の復帰をお願いしたくらいなわけだし)、守備マインドの高い監督を連れてこないと次はアジア予選すら覚束ないことになりかねません。
戦術そのものはスペインにしてはやや古いですが、個人主義的な選手ばかりなギリシアがレーハーゲルっていう30年前からの生き残りみたいな厳格な親爺のもとで再生されたことを考えると、レーハーゲルに負けず劣らず頑固親爺なクレメンテは日本の選手に向いていそう。中途半端なトータルフットボール志向者では日本の個人主義的選手を束ねるのは難しそうですからね~。
ま、クレメンテが指揮するようになったら間違いなく試合は面白くなくなるでしょうけれど、今もそんなに面白くないという話なので(個人的には突っ込みどころ満載なので、あまりつまらないという認識はないのだが[笑])あまり気にしないということで(笑)
というのはまあ、ある程度余裕のある状況での話。
仮に日本が一部で囁かれているような3戦全敗、しかも救いようのない負け方をしてしまった場合というのは、これはもうクレメンテとかブッフバルトでどうなるレベルでもなくなるようなことになり、日本としては世間をアッと言わせる大物監督を連れてくる必要がありそう。
もちろん、そうでなくても連れてくるのが大変なのに、ボロ負けして株を落としたら更に大変じゃないかということになりそうですが、ウルトラC的な裏技があるといえばある。
その先駆けをやっていたのはドイツで、2004年のユーロで予選でコロっと負けてしまってドン底に喘いでいた時に指導者経験のないユルゲン・クリンスマンを連れてきて、彼の斬新なやり口で耳目を集めつつ、若手を大抜擢して、地元開催のワールドカップでも3位になってドイツ代表の権威を再生させました。で、何時の間にか若手主体のドイツは強国に返り咲いております。
そんなクリンスマンになりうる存在…
とまで言えば皆まで言う必要もないだろうと思いますけれど、どうしようもないぐらいに惨敗して生半可な代表監督では到底関心を集められそうになくなった場合は中田英寿が代表監督になんてのもあるんじゃないかとは思います。
話題性という点では抜群で、監督がヒデというだけでスポンサーになってくれるところもありそうですしね。
経験不足はあるにしても、イタリアに友人が多いらしいうえ、前監督になる岡田武史氏もリッピと仲がいいということがありますから、イタリア人の副官を連れてきて戦術を任せればある程度解決するだろうということで。ファン・バステンはやや悪い意味で目立ちましたが、指導者経験の少ない監督は思い切ったことをやるので改革になりえますしね。
問題はどうやって本人を「Si」と言わせるかというところでしょうか。
ということで、個人的には本命クレメンテ、穴はヒデということで(笑)
現実にはやっぱりギドが一番可能性が高いんでしょうけれど、ここでも算盤勘定からヒデというのは結構ありえそうな気も。PR
といいつつも、チャンピオンズリーグ決勝に出るロッベンとスナイデルはいなくて、あるいはファン・デル・サールが復帰するかもしれませんから、今回のメンバーがどの程度のものなのかというのは結構微妙なところです。GKが4人呼ばれているということは、GKにはやはり不安を感じているんだろうなぁと。
8月31日の夏季課題状態?
ということで、ちらほらと本大会向けのメンバーを発表するところが出てきていますが、以前書いたように親善試合が3試合も流れてしまったチリは国内組の総点検のため5日に試合をするということで本大会向けメンバーは時期尚早のようです。
ブランがフランス代表監督になるとボルドーサポは激怒?
ボルドーが突然調子を落としたのはブランが代表監督を打診されたことに対する不安があるというのがあるというのは以前から言われてましたが、ボルドーの幹部も「シーズン中なので静かにしてほしい。その後でブランが最終的に決めること」みたいに示唆するようなことを言ったそうで。
これでブランが代表監督になればボルドーにしてみると裏切られた気分になる、というような危惧もあるようですが、よくよく考えると東洋の某島国はシーズン中にぶん獲ってしまったので、フランスサッカー協会よりも更に凄いと言えるのかもしれません(笑)
というか、オシムさんはもうジェフの仕事にするつもりはないんだろうか。
審判とどう向き合うか
昨日、横浜FCと甲府の試合の主審の判定について書いたところ、ジョカトーレ・Fさんから「冗談じゃないよ」というお叱りの言葉を受けてしまいました。
それでまあ、一部に関することはそのコメントの中で書いたのですが、それ以外の主審に関することを追加として。こういうことを書くと火に油を注ぐことになりかねない部分もあるわけですが(苦笑)
詳しく規則を見ていないので、権限の根拠とか範囲とかは分からないのですが、Jリーグは主審に対する懲罰権などを有しているようで、例えば家本氏が研修を受けたり別のリーグに派遣されたりしたというのはその一つの例となっております。
ただ、この懲罰権の公私の行使態様というのが現状何か恣意的、という印象があります。
というのも、過去には家本氏レベルで済まないことをやってしまった主審、例えばFIFAに再試合をさせなければならないくらいの誤審をしてしまった吉田寿光氏なんかがいるわけですが、彼が国際主審資格を失った以外の罰を受けたというような話はないわけで、それからすると単純に試合後に荒れてしまっただけで研修になったという家本氏はちょっと割が合わんのではないかという気もしないではない。
また、今季の開幕節で広島のPKからのゴールがルール違反だったわけですが、それをうっかり見逃した岡部氏について「研修とか数試合割当停止の処分を課す」みたいな言葉はあったものの、公式に処分が出されたわけではないと(その後氏が試合を吹いたか見てませんので、事実上の処分は受けているのかもしれないが)。
ということで、どの程度のことをやれば処分対象になるのか分からないということで、この不明確を放置しておくと主審がリーグに阿ってしまうんじゃないかとかそういう危惧が出てきます。
まあ、これについては実は恣意的とかそういう話ではなくて、去年のフロンターレのこととかもありますし、Jリーグの主審に対する懲戒処分というのはスポンサー(ゼロックスなりナビスコなり)に対するパフォーマンス向けでそれ以外の局面で直接的な懲罰権を行使するのは消極的なんじゃないかなとも思いますけどね。
と考えると、今回の判定が無茶苦茶だったとしても公式に処分が課される可能性というのは低いような気はします。
あとは余談ですけれど、日本はどちらかというと権威的な主審が多いような印象を受けますが、同じように権威的な主審が多いような印象のあるリーグとしてはスペインがあります。スペインなんかもカードが乱れ飛ぶ時は10枚以上舞いますからね。
で、スペインと日本の似たようなところというと何かというと程度問題ではありますが、自分主体のサッカーをするチームが多いということになりますかね。自分中心ということは相手に合わせないということですが、相手の中には相手チームだけではなくて主審も含まれうると。
噛みあう試合なら問題ないですが、かみ合わなくなるとどこまでもかみ合わなくなって荒れまくってしまうと。
ま、これはあくまで印象論ですが、競技は違いますが柔道なんかだと「とにかく一本、判定なんか関係なく一本こそ美しい」なんていう考え方があって、美学といえばいいのですけれど、ある意味審判軽視といえばそうともいえます。
柔道やボクシングの場合は一本なりKOが取れれば問題ないですが、球技の場合は中々そうもいかないので相手や主審と合わせて試合を作っていくのも大切なところ。が、そのあたりの意識とか判断というのはあまりないような気がします。
Jリーグの判定基準そのものは世界とは逆行してどんどん厳格化している感がありますが、案外上のような危惧があったりするので、主審の権限を強化しているなんてところがあるのかもしれません。
もっとも、それも行き過ぎると今度は選手が萎縮してしまいかねないので、その方向性がいいとも言えないのですけれど。
3-0からの逆転で暴動寸前?
横浜FC-甲府の試合は、前半途中までで横浜FCが3-0と圧倒していたのですが、そこから甲府が2つのPKを含む4ゴールで大逆転。
もっとも、大逆転はやった方は最高ですが、やられた方は最悪ということで横浜FCの方は激怒しているよう。特にPKの判定が2つとも微妙なものだったということなので。
PK2つについては試合を見てないのでYoutubeで見てみましたが、1つ目についてはゼロックスの時に言われていた「今季はセットプレーの競り合いは厳しく取るよ~」とかいうのの影響ですかね。掴んでいるのは間違いないのでファウルといわれて文句言える類のものではないですが、唐突にあれがPKになると怒りたくなるのは分からないでもない。
2つ目についてはYoutubeで確認する限りもみ合って転んでいるのしか分からず、どちらが何をしたか分からないので何とも言えません。
とはいえ、前半終了時で3-1だった訳でPKの判定自体に不満があったとしても監督やコーチがカッカして詰め寄るほどのレベルではなかったのも確か。むしろ選手を冷静にさせなければならなかったわけなのでそのあたり監督が巧く切り替えができなかったのも敗因なんじゃないかなとは思います。
どうせ優勝されるなら赤より青の方がいいに決まっている
ホームにチェルシーを迎えたリヴァプールはジェラードがドログバにプレゼントパスをしてあえなく先制点を奪われるなど、いいところなく0-2で敗戦。これで来季のチャンピオンズリーグ出場は完全に消滅しました。
もっとも、ジェラードにしてみると「ルーニーに得点王をやれるか。ユナイテッドに逆転されてたまるか」という潜在意識が発露してしまっただけかもしれませんが(笑)
UEFA決勝に向けて少しメンバーを落としていたフルアムは、それでもハンマーズに勝利。
来季はリーセ弟やダヴィド・エルムがレギュラーチームにいられるようになるといいんですけどね~。
スペインでは白組が勝利して、依然勝ち点差は1。
その白組は来週はマジョルカとのアウェイゲーム。マジョルカの圧倒的なホームでの強さを考えると逆転優勝に向けての最大の山場。ここを勝てば、逆に37節にバルサがサンチェス・ピスファンでセビージャと試合するのでプレッシャーをかけることが可能。
まあ、正直どちらが勝とうが私には関係のない話ですが。
イタリアでは前の試合で退場したモッタがゴールを奪うなどしてインテルが首位を取り返しております。こちらもラツィオのサポーターがインテルのゴールに喜んでいたとかで、「優勝されるなら赤(ローマ)より青(ラツィオ)」というところのようで。
その他リーグ
トルコはフェネルバフチェが優勝に向けてひた走っております。得点王レースではマククラが圧倒的ですがポルトガル代表に選ばれることはあるんですかね。
ま、それについてはギリシアで復活したジブリル・シセあたりにも言えそうではありますが。
ウクライナはディナモとシャフタールが6日に直接対決。勝ち点差3なのでまさしく天王山といえるでしょう。
キプロスは去年一昨年とCLに出ていたアノルトシスとアポエルを差し置いてオモニア・ニコシアが優勝。ベテランのコンスタンティノーが頑張っていたようです。
そういえばうっかりしておりましたが、エールディビジは最終節が行われてトゥエンテが逃げ切りました。
これで去年のAZに続いて2年連続で3強以外が優勝ということで、時代が変わってきているということですかね。現在期待しているグローニンゲンのマタフツとPSVのトイヴォネンはそれぞれ13ゴールでシーズン終了となりました。
トイヴォネンは器用ではあるのですが、その分ポジションをイマイチ固定してもらえなかったのが残念で、来季は便利屋からの脱却を図りたいところ。マタフツは出場時間をもっと増やして来季は20点くらい狙いたいところです。スパルヴも今季は終盤に入ってようやく出番を得た印象ですが、フィンランド代表の中盤にドンといてもらわなければ困る選手なので来季はもっと出番を得てほしいもんです。
勝てば昇格決定も…
リーズはチャールトンに敗れて自動昇格が確保される2位以内を決定できず。最終節まで持ち越しとなりました。
最終節の相手は9位のブリストルで、エランド・ロードでの試合だけに勝って昇格を決めてほしいところではありますが、どうもFAカップでユナイテッドに勝って以降は成績が不安定になっているのが気になるところです。
ベニテスは今季限りでリヴァプールを退団?
…そのままユーヴェ入りなんて話があるとのことですが、有力どころの記事にはそんな話は全く触れられてませんので、信憑性としては大したことないのでしょう。
というか、ユーヴェがベニテスの要望を満たすほどのお金を持っているとも思えないですしね。
特別厳しくはなかった?
カシージャスが「ビジャレアルとの試合はバルサにとって厳しいものになるだろう」とコメントしていたようですが、特別そんなこともなくバルサは1-4と軽く勝利。インテル戦では不発だったメッシーも2ゴールの活躍を見せております。
そういえばバルサ-インテルの試合での記事について、「第二戦で勝ったのはバルサなのに、何でその試合でのモウリーニョの采配が絶賛されてるんだ? むしろ第一戦の方を取りあげるべきだろ」という意見なんか見ましたけれど、これは結局戦略と戦術の違いってことになるんじゃないですかね。
つまり、第二試合の時点ではモウリーニョは0-1ならOKという状況を作っていたわけで、0-1は確かに戦術としては失敗(単一の試合としては負けになる)と言えるわけですが、戦略的には勝ち抜けできたということで成功を収めたと。
アイスランドの噴火というアクシデントはあったものの、一戦目で勝負を決めて、二戦目はそのコントロールをして戦略的成功を収めたというわけですから、二戦目の戦術というのは戦略達成のために許される程度の失敗ということで、その範囲内できちんと収めたことは(しかも早々に退場者が出るという戦術的にかなり厳しい状況で)やはり賞賛には値するということになるのでしょう。
だからペップも文句を言わずに「インテルを褒めるしかない」というコメントが出てきたわけですね。カンプノウでの戦術的成功は戦略目標を達成しうるものではなかったということで、喩えるならバーミリオン星域でブリュンヒルドを撃沈寸前まで持っていきながら、ハイネセンからの停戦命令に従わざるを得なかったヤン・ウェンリーみたいなわけで(笑)
ただま、ペップは去年はメッシーを巧く休ませつつ彼のコンディションを一定以下に下げないように努力していましたが、今季はちょっと起用過多な印象もあったので戦略的な部分で去年ほどの冴えはなかったと言えるのかもしれません。まあ、それも些細な程度で仮にリーグタイトルを白組にかっさらわれる事態になっとしてもペップを批判するのは筋違いだとは思いますけれども。
そう考えると、ベニテスというのはシーズン全般を通じてチームをコントロールするという戦略という部分では相当卓越しておりますし(ここ二年は怪我人管理がイマイチだったが)、戦術的力量というのも多少偏りがあるものの優秀な部類には入る。
ベニテスの戦術的力量というのは個人的にはリヴァプールが持つ戦術理論(観念? まあドクトリンみたいなもの)とは異なりますので、留任退任関係なくレッズの監督としてベニテスは微妙だとも思うわけですが、ユーヴェの戦術観念には適していると思うのでやはり強行就任させるだけの価値はあるのかもしれません。
くどいですけれど、ベニテスの望む戦力を整えるだけの資金がユーヴェにあるとは思えないのですけれどね(笑)
清水が首位をキープ
昨日はJリーグの試合はなかった、と現実逃避をしているわけですが(笑)
今季はゴールが少ないヨンセンですが、いい仕事をしました。
数字的な活躍は微妙ながら小野伸二は統率力の部分でチームを引っ張っていて、駆け込みで入れるなら同じタイプの小笠原よりは力になるだろうと思いますけれど、そういうサプライズとかはあるんですかね。
人の名前には、本来の名前の他に通称みたいのがあることはよく知られておりまして、例えばこのブログなりツィッターなりでは私も川野遥という通称名みたいなのをよく使ったりします。
で、個人の通称に関しては世界各国にあるものでして特別問題はないかと思いますが、例えば一部のグループの人に対しては必ず通称のみを使用するとなると微妙といえば微妙です。
例えばまあ、日本にいる外国人(特に中国人や韓国人)の人が犯罪などをした場合にメディアによっては通称名のみ発表となっていたりして、本当の意図はどこにあるのかは分かりませんが、一般的なイメージとして「外国人犯罪であることを隠そうとしてるんじゃないか?」と思わせるようなケースなどもあります。もちろん、通称+その人の本名という発表をしたりするメディアもありますが。
で、そのあたりは該当メディアに対する一部のグループに対する影響力などの行使があるのかもしれませんが、その一環でちょっと気になったのがこの記事。長いですけど、一応配信記事は全部書き抜いておきます。
山口組組長の出所まで1年弱…勢力増す弘道会の動きは? (産経新聞)
【疑惑の濁流】国内最大の指定暴力団山口組(神戸市)の6代目組長とナンバー2である若頭の出身母体「弘道会」が、同組内部の事実上の支配強化を進めてい る。警察庁が行った暴力団情勢の分析結果では、弘道会が非弘道会系幹部らを引退に追い込むなど勢力を拡大。警察への対決姿勢や巧妙な資金源獲得活動などか ら、警察庁では「重大な社会的驚異」と位置づけ、弘道会とその傘下組織の集中取り締まりを全国の警察に指示した。山口組組長は現在、銃刀法違反罪で服役中 で出所まで残り1年弱。警察当局の警戒が強まる中、出所後に暴力団業界再編につながる大きな動きはあるのか-。
●出所まで1年弱
「6代目の出所までのあと、1年弱の間は大きな動きはないのではないか」
山口組に次ぐ勢力の指定暴力団住吉会(東京)の系列組織の幹部が、声を潜めて今後の暴力団情勢について語った。
住吉会系幹部が話す「6代目」とは、弘道会出身の山口組組長、司忍受刑者を指す。司受刑者は銃刀法違反罪で服役中で、平成23年4月に刑期満了で出所が 予定されている。6代目体制に移行した山口組は、全国各地の暴力団組織と友好関係を結ぶ「杯外交」を進めてきた。しかし、一方で一部の暴力団組織とは関係 をもっていない。
東京を主な拠点とする住吉会は、山口組との友好関係を保つパイプがないとされている。こうした状況のなか、山口組はこれまで、住吉会に強硬姿勢を取ってきた経緯がある。
平成19年2月には東京・西麻布で、縄張りを巡るトラブルから住吉会系幹部が山口組系幹部に射殺される事件が発生した。多くの人が行き交う首都・東京の 繁華街で起きた射殺事件は、大きな衝撃となった。直後から、関係する暴力団事務所の玄関ドアなどに向けた発砲事件が相次ぎ、緊張が高まった。
しかし、警察当局の厳しい取り締まりなどで、その後は大きな対立抗争事件などは発生していない。
警察当局は、「取り締まりが奏功しているというよりは、大きなトラブルがないからではないか。山口組と住吉会の間には、今は大きな火種がないだけで、火種が再燃すればいつ抗争が起きるか分からない」と警戒を続けている。
●弘道会の山口組支配
警察当局が神経を尖(とが)らせる弘道会について、非弘道会系の山口組系幹部は、「とにかく弘道会は情報を取るのが早い。シノギ(収益)になる話は当然として、何でも早い」と情報収集力が組織の力にも現れていると説明する。
「山口組内部でも、不穏な動きをいち早く察知してすぐに手を打つ」と内部での支配力を強めている実情を解説する。
平成20年10月、山口組内の有力組織「後藤組」(当時)の後藤忠政組長が除籍になる処分が出された。ことの顛末(てんまつ)は、山口組を弘道会が事実 上、支配している事態に批判的な後藤組長に同調する直系組長らの動きを弘道会が事前にキャッチし、機先を制して処分を出すことで大きな問題になる前に収 め、さらに支配を強めた経緯がある。
非弘道会系の山口組系幹部は、「弘道会には非公然の諜報(ちょうほう)活動を行う情報収集組織がある。この組織が、対警察、対他組織(暴力団)の情報を収集している」と説明する。
諜報活動については、警察当局も、「弘道会は暴力団犯罪を担当する捜査員の個人情報を集めている。捜査員の自宅住所はもちろん、家族構成などを組織的に調べている」と懸念している。
捜査員を心理的に圧迫する行為として、弘道会系組織を家宅捜索しようと、警察当局が事務所に到着すると、玄関に家宅捜索の責任者の幹部捜査員の家族の写 真が貼(は)られていたことがあったという。「捜査幹部のプライベートを把握しているぞ」というメッセージとして、警察当局にとっては陰湿な威圧行為とし て受け止められている。
このほか、意図が不明な不気味な接触もあったという。「ある暴力団犯罪の捜査員の息子さんが町中で実名で名前を呼ばれ、全く知らない男性から頭をなでられた」。警察当局にとっては、これも弘道会系の組員による威圧行為と認識されている。
●異例の取り締まり指示
「警察活動に対する各種調査を行ったり、取り調べや家宅捜索時に徹底した抵抗を示すなど、対決姿勢を強めている」
警察庁の安藤隆春長官は平成21年9月、弘道会について全国の警察の暴力団犯罪捜査担当幹部に対して語気を強め、集中取り締まりを指示した。弘道会は山 口組に約90ある直系組織(2次団体)のひとつ。警察庁長官が、指定暴力団の2次団体を名指しして捜査の強化を指示するのは異例だ。
安藤長官は「巧妙な資金獲得活動は、看過し得ない重大な社会的驚異」とも指摘。諜報活動についても、「捜査員に対して心理的な圧力をかけることもある」と強調している。
警察庁が行った暴力団情勢の分析では、昨年末時点の暴力団構成員と準構成員の合計は、前年末より1700人減の8万900人。このうち山口組は、45・ 0%を占めている。住吉会と3番目の勢力の稲川会(東京)を含めた指定暴力団主要3組織の合計は、72・4%と寡占状態となっている。
山口組は1年間で約1600人減り約3万6400人となっているが、弘道会系は約4千人で変化がなく、非弘道会系の力がそがれ弘道会系が拡大している実態が、警察庁の分析で明らかになった。
●稲川会とは友好関係
住吉会に対してはかつて強硬姿勢を取り、現在は表面的には平穏な姿勢の山口組だが、稲川会とは以前から最高幹部が友好関係にあるとされている。
稲川会は故稲川角二総裁が昭和20年代中期に設立。歴代最高幹部が山口組最高幹部と友好関係を維持してきた。その稲川会の角田吉男・4代目会長が、今年 2月に死去した。横浜市内の稲川会館で行われた葬儀には、山口組若頭の高山清司・弘道会会長をはじめとして、全国各地の友好関係にある暴力団幹部らが参列 した。
角田会長の死去に伴い、稲川会ナンバー2の清田次郎理事長が4月、稲川会5代目会長に就任した。清田会長は、稲川会の中核組織「山川一家」の出身。清田 会長の跡を継いで山川一家トップに就き、その後、稲川会理事長に就任した最高幹部が、弘道会最高幹部と「兄弟杯」を交わしており、以前から友好関係にある とされている。
弘道会による山口組の事実上の支配が進んでいるのと同様に、稲川会の内部でも山川一家の影響力は大きいものとなっている。山口組と同様に、トップの会長とナンバー2の理事長を山川一家の出身者で占めているからだ。
警察当局は「山川一家の力は大きい。以前から今回の人事の見通しはあったが、同じ(2次団体の)組織から会長と理事長を出すことについて、(稲川会)執行部を納得させたのは、やはり資金など総合的な力の差ではないか」と分析している。
●地下潜行状態の暴力団
首都圏では東京・西麻布の射殺事件以降、大きな対立抗争事件は発生していない。警視庁が平成21年12月に、射殺事件の実行犯として山口組系幹部らを逮捕したことで、一応の決着となった。
しかし、今後については、警察当局は「暴力団は特有の理屈で動く本質は変わらない。引き続き警戒は必要」と話す。対立抗争事件が沈静化している傾向の大 きなポイントとして「暴力団対策法の改正で、対立抗争事件などが発生した際に、組織のトップにまで責任を問うことが可能になった『使用者責任』の規定が大 きいのでは」と指摘する。
この点について、山口組系幹部も「使用者責任は(暴力団にとって)重い。我々の内部でも勉強会を開いて、対策を研究している」と明かす。さらに、「最近 は、『とにかく、けんかはやめろ』というのが上層部のご意向。けんかするなら、『やられて来い』とまで話す幹部もいる。なぜなら、こちらに犠牲者が出れ ば、手打ち(和解)の際に、相手の組織から金を取れるから」という。
住吉会系幹部も「最近は、相手の事務所の玄関や窓ガラスへの発砲など、ちょっとした事件でもすぐに懲役刑。割に合わない。この程度で懲役に行っても構わないという、若い衆はいない。けんかは損」と強調する。
●6代目出所後は不透明
住吉会系幹部が指摘したように、「6代目が出てくるまで」の間は、対立抗争事件などの大きな動きはないかもしれない。しかし、この幹部は、「その後は分からない」と危惧(きぐ)の念を示している。
表面的には平穏な様子だが、山口組組長の出所をめぐり、警察当局と3大組織をはじめとした全国の有力暴力団組織の間で、水面下での情報収集、諜報活動は今後、さらに活発化しそうだ。
(暴力団幹部の名前は一部、通称名) |
太字になっているところが、私がまあ気になったところであるわけですが。
で、太字になっている山口組の6代目の司忍組長というのは通称名なんですよね。本名は確か篠田建市というかと思いますが。
で、もう一つ稲川会の元会長の稲川角二というのは、これは本名なんですけれど、稲川聖城という名前の方で知られていたような気がするんですよね。
一部、通称名とことわりを入れているので何の問題もないですけれど、何で稲川会会長は本名で、山口組組長は通称なんだろう、と。
「片方は全く名前が違うので通りのいい方を使った」とか「生きている人と死んだ人との違い」ということとかそういう理由があるのかもしれませんけれど、これだとイメージとして「山口組に何か含むところがあるんじゃないか?」と思われかねないわけで、それなら統一した方が良かったんじゃないかな~と。
ま、そんなことを思いました。