川の果ての更に果てに

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2025.01.16 -

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この話はフィクションであり、実在の人物とは関係ありません。
過去のエントリ
１．中村一家、暗躍編
２．中村一家、武闘編

株式会社中村一家、川崎支社のオフィス。
アナザーナカムラ・ケンゴ「社長！　そう言わずに何とか！」
セルティック俊輔『ぶっちゃけさぁ、無理。俺、ケガしてるしＣＬサボって日本帰れねーもん』
アナザーナカムラ「しかしこのままでは…（ブチッ、ツーツーツー）。くっ、朝青龍とボール蹴って戯れている中田一族の総帥を写真におさめ、中田一族に対する殲滅作戦はほぼ成功をおさめたというのに、その繁栄を享受せねばならない中村一家が付き合って縮小化を辿ろうとは…」
中村直志「すまんだがや」
中村北斗「ケガの僕の分も頑張ってくれよん」
アナザーナカムラ・ケンゴ「そして当の私自身、最近は過密日程で調子を落とし気味…落選はないだろうが試合に使われるかどうかとなると…そして、口惜しいことに中田の亜流であった田中の最近の復調ぶりや目に余る…」

川崎から少し離れた横浜・みなとみらいのグラウンド
ワンダーボーイ達也「やぁ、ハユマ君

」
タナカハユマ「…相変わらず爽やかだなぁ。達也は」
闘将トゥーリオ「ハユマクーン！」
タナカハユマ「痛ててて。肩をつかむな。今季はもうレッズ戦もないのにケガさせる気か？」
闘将トゥーリオ「さあ行こうハユマ君」
タナカハユマ「どこへ？」
ワンダーボーイ達也「決まっているだろう。浦和にさ

」
タナカハユマ「いや…だから今季は天皇杯で当たらない限りもう試合ない」
ワンダーボーイ達也「試合をするんじゃないよ。君は明日からレッズの一員になるんだ

」
タナカハユマ「えぇ～っ、そんな話は聞いてないよ？」
闘将トゥーリオ「俺と達也で決めたことだ。詳細はあの完全防音設備のある装甲車の中で…」
タナカハユマ「ちょっと待ったぁ！　それは恐喝って言わないか？」
ワンダーボーイ達也「恐喝は脅して金を奪うことをいう。僕達は君から金を巻き上げるのではなく、一定の行為をさせようとしているのだから恐喝ではなくて強要にあたる」　
タナカハユマ「結局同じだろうが

」
闘将トゥーリオ「だが、レッズに入れば君はより代表に近くなる」
タナカハユマ「マリノスも結構大賢者のお気に入りだと思うけど」
二人「……」
タナカハユマ「何怖い顔してるんだよ？　レッズには永井とか山田とかいるじゃん」
ワンダーボーイ達也「…実は、同じ田中の誼で言うのだけれど、磐石と思われているレッズの中にあって獅子身中の虫が存在するんだ。だから、田中の増強は緊急の課題になっている

」
タナカハユマ「えっ、そうなの？」
闘将トゥーリオ「そう、実は啓太が怪しいんだ？」
タナカハユマ「啓太が？」

鈴木啓太「大体鈴木は佐藤と並んで一番多い苗字のはずなのに、代表に俺しかいないのにはおかしいんじゃないのか？　鈴木姓のＪリーガーも結構多いのに、代表に定着した人は近年では一人もいない。あの日本が誇るスーパースターのイチローさんでさえ…」
イチロー・スズキ「僕は鈴木時代にはバッティングフォームに難癖をつけられるなどの差別やいじめを受けました。鈴木を捨ててイチローと名乗った日から僕は変われました。変わらなきゃ、鈴木」
鈴木啓太「…なんて言っていたんだ。鈴木は迫害されているとしか思えない。鈴木のＪリーガーは『う～ん、秀人も慎吾も微妙』ってのが定番だ。まあ、他ならぬこの俺もちょっと前まで『啓太、う～ん、微妙！』って呼ばれていたわけだが、これはＪリーグにはびこる大いなる偏見であり、これを解消するのは鈴木の看板を背負う俺の使命なのではないだろうか？」

闘将トゥーリオ「…ということで啓太は疑心暗鬼になっている。最近密かに『啓太の野望』というプロジェクトをたちあげ、佐藤寿人と組んで日本最大のサッカー同盟を結成しようとしているという話だ」
タナカハユマ「佐藤も微妙だもんね」
ワンダーボーイ達也「佐藤と鈴木が数の力を利して額面通りの力を発揮すると我々も厳しいことになるかもしれない。だからこそ、我々田中はしっかりと地盤を固めなければならないんだ。まずは啓太が余計なことを考えられないよう

、レッズの中で田中同盟、鈴木包囲網を作ってしまう必要がある

」
闘将トゥーリオ「そしてもう一つ気がかりなことがある」
タナカハユマ「もういいよ」
闘将トゥーリオ「良くない。これは勇樹の見た悪夢らしいのだが…」

のびた総理「オシム君～、時代は変わったんだよ」
大賢者オシム「うむ、大賢者は長いものに巻かれる術を知っているからこそ賢者なのだ。安倍氏が官邸を去ったからには阿部は外れてもらい、代わりに福田をスペインから呼ぶことにしよう」
阿部勇樹「うわ～っ！！　ハッ、ゆ、夢か…」

闘将トゥーリオ「ということだ」
タナカハユマ「…そうなのか」
ワンダーボーイ達也「そして、福田といえばかの角福戦争で田中とやりあった末裔だ。当然、そのとばっちりが我々田中に及ぶ可能性もある」
闘将トゥーリオ「啓太の野望…それは政治の舞台をも巻き込んだ大闘争を巻き起こすものであるという噂もある。田中と福田、そして松田が激しく戦い、全員倒れたところを日本最大勢力である鈴木と佐藤が席巻しようという」
タナカハユマ「何で松田さんが…ああ、松田さんは群馬の前橋育英高校だったっけ。ということは茂原あたりもか。武闘派が多そうだな～」
ワンダーボーイ達也「田中がそのとばっちりを喰らうかもしれないのにのんきなことを言っていては困る

」
闘将トゥーリオ「だから田中のためにレッズに行こう」
タナカハユマ「だから行こうって、そんな無茶な…」

青山直晃「…ふ～ん、何か殺伐としてるなぁ」
青山隼「のんきにしていられるものか。我々もＵ22カテゴリにおける本田との戦いに勝利して名乗りをあげなければ。最後に繁栄を享受するのは中村でも田中でも鈴木でもなく、我々若い青山なのだ」
青山敏弘「だったらおまえはもっと試合に出ろ」
青山隼「そ、それは圭祐の陰謀なんだよぉ」

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Comment

このフィクションシリーズ、大好き♪（笑） - 藤沢雄二

2007.09.28 Fri 22:26 URL [ EDIT ]

今、レッズは７番が空いてますからね。田中姓増殖にはいい手土産になるかもしれません（笑）
しかしアナザーケンゴナカムラの焦りはＡＣＬで敗退したからレッズへのジェラシーのような気がしてなりません（笑）
そういえばアンダーカテゴリーでは青山姓が３人もいますね。でもその苗字に反して３人とも地味に感じるのはあくまで気のせいでしょうか？

無題 - フォルテ

2007.09.29 Sat 00:47 URL [ EDIT ]

ナント！あのモンゴルでの映像は朝青龍ではなく中田総帥がターゲットだったのですね！
アナザーナカムラにしてみれば「ククク、思わぬモノが撮れてしまったよ」という所でしょうか（←実はこの笑い方が結構好きです・笑）。
「啓太の野望」達成には血族のアノ人物の暗躍とかも見られるかっ？以降次回に続く･･･。
と、ますますこのシリーズの今後が楽しみです！

＞藤沢雄二様 - 川の果て

2007.09.29 Sat 07:22 URL [ EDIT ]

浦和と田中は切っても切れない関係になりつつある、と勝手に妄想しております（笑）

おそらくアナザーナカムラ・ケンゴの主敵は中田でしょうから、レッズに対するジェラシーというよりは直志や北斗が活躍できないことが悔しいのではと思います。
あと、「ケンゴの野望」なるものも密かに存在しているようで、それはアナザーではなくトゥルーナカムラに変わることなようです（笑）

青山が３人いるんですよねぇ。でも、誰一人名前を弄れない地味っぷりがちょっと寂しいところですので頑張ってほしいものです？

＞フォルテ様 - 川の果て

2007.09.29 Sat 07:26 URL [ EDIT ]

そうなんです。中田総帥のイメージダウンが主目標で朝青龍はそのとばっちりを受けてしまったに過ぎません（笑）

今回は中村一家・風雲編（？）ということもあってかアナザーナカムラ・ケンゴの例の笑いは封印されましたが、10/17の試合結果によっては次回が中村一家・覇道編となり大笑いしているかもしれません（笑）

啓太の野望…大掛かりなのかもしれませんが、響きからしてあまり怖くなさそうなのが素敵です（笑）

私も、このフィクションシリーズ、好きです。 - まっちゃ

2007.09.29 Sat 23:43 URL [ EDIT ]

Ｊリーグでは、地元グランパスを応援している自分にとって、このフィクションは、楢崎以外に誰も代表に入れないグランパス（元も含めて）の選手の名前もちりばめられていて、非常におもしろく読みました。
大竹まことに似たフェルフォーセン監督が、若手を何人か起用しているのに、青山準だけなぜ使わないのか、疑問に思っています。

＞まっちゃ様 - 川の果て

2007.09.30 Sun 10:43 URL [ EDIT ]

ありがとうございます。

実際に試合を見て、そこで面白かった選手は代表に選抜された実績は多少度外視してたりしています（笑）

名古屋でいうと、青山が試合に出られない理由は分かりませんが、試合に出ていた吉田がアンダーカテゴリから全くお呼びがかからなかったのも良く分かりませんよね。

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