川の果ての更に果てに

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2024.05.06 -

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これまでの同系エントリ
１．中村一家、暗躍編
２．中村一家、武闘編
 ３．中村一家、風雲編

いつものようにここから先はフィクションであり、実在の人物、事件とは全く関係がありません。

闘将闘莉王とワンダーボーイ達也がタナカハユマの引き抜きにかかっていた頃、
あの男の姿もみなとみらいにあった。

鈴木啓太「…お久しぶりです。銀狼鈴木隆行」
銀狼隆行「…フッ、古い呼び名だ。今の俺は師匠。ノーゴール師匠さ」
鈴木啓太「ですが、55試合11得点というＡ代表での実績はそれほど酷いものではありません。20試合ノーゴールの大久保嘉人が救世主として期待されるのに、貴方がノーゴール師匠と揶揄されるのは腑に落ちませんね」
銀狼隆行「フッ、俺はクラブでも点を決められなかったからな」
鈴木啓太「しかし、代表の試合しか見ないファンがほとんどでそういう人達が叫んでいたのですけれど」
銀狼隆行「………」
鈴木啓太「俺は、日本サッカー界において鈴木が不当な扱いを受けていると思うのです」
銀狼隆行「言うな」
鈴木啓太「いえ、Ｊリーグでも鈴木は最大勢力です。なのに、Ｊリーグから不当な圧力を受けて一線級で活躍する鈴木は数えるばかり、いや、サッカーだけではなく日本スポーツ界から不当な圧力を受けているといっても過言ではありません。
貴方だってそうだ。昔、異端児トルシエが指揮をとっていた頃、鈴木は輝いていた。貴方はゴールをあげ、秀人もたまにですが代表に呼ばれていた。しかし、今は雑用係として俺が呼ばれる以外は全く音沙汰なし。それどころかクラブでもポジションを失う選手も多数だ。貴方のように」
銀狼隆行「………」
鈴木啓太「この間のマリノス戦も貴方が出ていればレッズはもっと苦戦していたかもしれない」
銀狼隆行「…終わったことだ。俺は事実にしか興味がない。レッズはマリノスに１－０で勝った。それが全てだ」
鈴木啓太「ならば事実を述べましょう。何故鈴木が迫害されているのか、という歴史的事実を」
ノリカル（…啓太さんがメシをおごってくれるって言うんで来たけど、何か難しい話してるなぁ）
銀狼隆行「……」
鈴木啓太「鈴木の歴史は戦国時代に遡ります。紀伊に雑賀衆と呼ばれる傭兵集団がいたそうですが、その頭領が鈴木と呼ばれる男で、またかの雑賀孫一も鈴木の系列を引いていたという話です」
銀狼隆行「……」
鈴木啓太「しかも、鈴木家の家紋はかのヤタガラス。そう、日本サッカー協会が取り入れているかのヤタガラスなのです！
鈴木と雑賀衆は単に傭兵をやっていたわけではありません。ペルーで日本人大使館を占拠したゲリラ達がサッカーをしていたという話がありましたが、彼らもまた同様で、しかも日本のサッカーをリードしていたのです。京で貴族共が蹴鞠という名の臆病なパスサッカー（蹴鞠は一定の高さに蹴り上げた鞠を繋いだ回数の多さで勝敗が決する）に明け暮れているころ、鉄砲での狙撃に秀でたストライカー集団であるところの雑賀衆は日本国において蹴球を実践していた唯一の集団であったといっていいでしょう」
銀狼隆行「…そうだ。そして今の世にも蹴鞠ではなく蹴球にこだわる鈴木の強さは受け継がれている。俺のフィジカルの強さもそうだし、啓太のタフネスぶりもそう、そして規郎［ノリカル］のパワフルな左足や、秀人の図太い神経にも受け継がれている」
鈴木啓太「…ところが日本の主流は何時まで経ってもパスサッカー＝蹴鞠であり、一向に蹴球は根付かない。そして蹴球とは別の次元で天下は鈴木家ではなく、織田、豊臣、そして徳川と蹴鞠側の人間のものとなった。彼らは蹴鞠に通じるパスサッカーにのみ楽しみを見出し、鈴木の蹴球は異端であるとして封印した。しかし鈴木が真のサッカーをやっていたという事実と密かな声だけは否定できず、ヤタガラスを奪い取ることで自分達は鈴木を取りこんだサッカー協会であるということを示した。実際には鈴木は相変わらず冷遇されていたにもかかわらず。
その後ろめたさがあるからこそ、そして、戦国時代から連綿と受け継がれている蹴鞠サッカー体制の維持のために、今更鈴木に出てこられては困るというのがＪＦＡの本音なのではないでしょうか」
※尚、Wikipediaによると信長が相撲を奨励したことが蹴鞠の衰退を招いたそうで。まあ、信長は雑賀衆に苦しめられたということで鈴木の蹴球はもっと嫌いだったということで（笑）
ノリカル「…そ、そうだったんですか？」
銀狼隆行「そうだ。そしてもう一つ理由がある。これは俺が代表でトルシエに重用されていた頃に感じたことなのだが…」
鈴木啓太・ノリカル「…（ゴクリ）」
銀狼隆行「我々鈴木は以上の歴史的経緯が示すようにサッカー民族である。そして過去には孫一のような伝説のストライカーも輩出している」
ノリカル「…ストライカーの意味が違いません？」
銀狼隆行「（無視）だから日本サッカー協会の俗物共は恐れているのだ。サッカー民族スズキ人の中から孫一のような伝説の超スズキ人が出てくることを。ペレやプラティニを見ていれば分かるようにそんなのが出てくればサッカー界はあっというまに変わってしまうからな。
トルシエは無邪気にも超スズキ人を探し出してワールドカップに勝とうとした。当然、その計画に日本サッカー体制維持の危険を感じた体制側はトルシエに対してありとあらん手を使って難癖をつけ、そして遂には放逐した。その後の鈴木の惨状は啓太の言うとおりだ。
特に野球界の頂点に雑賀の仲間だった根来がついてからはその危機感にますます拍車をかけている」
ノリカル「……」
銀狼隆行「…ということで本来なら根来と協力して鈴木の権限拡大を目指したいところだが、根来は根来で雑賀の影に隠れがちだったことからちょっとした嫉妬心を伝統的に抱いている。野球界で鈴木が冷遇され気味なのは根来衆の嫉妬心の影響が強いらしい。だからイチローさんも苦労したし、現在野球界にも活躍している鈴木は少ないのだ」
ノリカル「…じゃあ、僕達はどうすればいいんですか？」
鈴木啓太「方法は二つだな。まず一つは俺達の中から超スズキ人を出す。そしてもう一つは現在の体制を共食いさせて倒させ、そのうえで鈴木が数の差を利して一気にサッカー界を制圧するのだ…と言いたいところだが、こちらの側では鈴木だけでは苦しいので佐藤の力も借りようとは思っている」
ノリカル「鈴木は沢山いるんですけれどねぇ」

参考：Ｊの鈴木達［手作業なので見落としの可能性あり］
ＧＫ　雄太（山形）、正人（徳島）
ＤＦ　秀人（磐田）、大輔（新潟）、信貴（湘南）、和裕（水戸）
ＭＦ　啓太（浦和）、達也（柏）、達矢（川崎）、健太（甲府）、規郎、健児（Ｆ東京）、慎吾（大分）、亮平（山形）、惇（福岡）、智樹（札幌）、良和（水戸）、将太（湘南）
ＦＷ　隆行（横浜Ｍ）、孝明（水戸）、弾（仙台）

鈴木達也「21人もいてＧＫも２人いるので鈴木だけで余裕で試合できますよね」
銀狼隆行「佐藤は意外に少なくて11人なのだがな。しかもそのうち４人がＧＫでＤＦは０。おそらく、「士農工商で佐藤はＧＫ」という封建時代の身分制度の名残が残っているのであろう」
ノリカル「しかし、こんなにいるとは思いませんでした」
鈴木啓太「…うむ。残念だが、長い間『鈴木？　微妙！』といわれ続けたことで鈴木は自信をなくしているのだ。まずは俺達一都三県の鈴木が関東四天王としてやっていかねばならん」
鈴木達也「達也は浦和の達也だけじゃないっす！」
ノリカル「俺も10年間プロという地道な目標［以前サカマガのインタヴューで言ってた］だけでなく、鈴木を広めるよう頑張ります！」
銀狼隆行「…来年マリノスにいるかは保証できんが」
鈴木啓太「次回は俺がいかに鈴木の大同団結を図ることに苦労してきたかを話そう」
ノリカル「続きがあるんですか！？」

…to be continued？
とか大風呂敷を広げましたが、とりあえず各チームの鈴木の試合出場に応じて展開するだけで、本質は中村一家と変わりありません。別に変な創作に走るわけではありませんので。
もちろん代表スタメンが全員鈴木姓になれば、野望なって天下統一ということになるのでしょうけれど（笑）

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Comment

無題 - フォルテ

2007.10.03 Wed 01:46 URL [ EDIT ]

ノリカルが、黙り込むか質問かのみですー！明らかに早くおごってもらいたがってます（笑）。
超スズキ人になるべく頑張ってもらわないと、なのですが、髪の毛が逆立ったりしますか？私の中でのイメージは完全にスーパーサイヤ人で固まりました。
さりげなくタツヤ連合とかもできたりするのか･･･という今後も気になる所です。

＞フォルテ様 - 川の果て

2007.10.03 Wed 10:10 URL [ EDIT ]

おごってもらいに行ったら難しい話をされた時は「早くしてよー」と落ち着かなくなりますからね～（笑）

きっと何かの怒りが爆発した時超スズキ人になるのかと思いますが、その時ラフプレーで退場しないよう気をつけてもらいたいものです。

達也連合も、榎本・田中・鈴木と中々揃っていますからね。

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