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2011年は勝てるのだろうか…?
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[これまでのあらすじ]
かぐや姫と敵対し、追われることになった人魚姫。どうにか恐怖のウサギ・サビオラタンの追跡を逃れましたが…
現在激しく脱線中。
池に飛び込んだ人魚姫、どうにか反対側の岸まで泳ぎ着き、ネコのズラタンの面倒をみつつ様子を見ました。しばらくすると誰かが近づいてくる足音が聞こえてきました。
「おや、貴女ですか。お久しぶりですね」
それは悪魔の使いがちょう番の娘でした。
「ポールは集まりましたか?」
「ええっと、それがですね」
人魚姫は皇帝と月にドラゴンポールがあることを説明しました。
「相手の護衛をしているサビオラタンを倒すことはできないでしょうか?」
「そのためにズラタンをあげたのですよ」
「ですが、ズラタンは犬のテーマパークを救うべく旅立ってしまいました。何せ話題になっている広島だけでなく、岩手でも似たような話があるということですので… → ここ」
「なるほど…(ここまで来て諦められるのも困るわね。手間の焼ける娘だけど、もう少し手を貸す必要があるわ)
仕方ありません。それでは、頼りになるフランス犬を紹介してあげましょう」
がちょう番の娘は毛並の良くない犬を連れてきました。
「この犬、何か頭のところが禿げてますけれど栄養状態は大丈夫なのでしょうか?」
「それは大丈夫。ただし、ちょっと性格に問題のある犬ですから気をつけて扱わないと大変なことになりますよ。もう一匹あげましょう。その犬の息子(後継者)です」
こちらは顔に大きな傷のあるスカーフェイスな犬でした。
「働く分はしっかりもらいまっせ」
スカーフェイスの犬は子犬のリベリーといいました。親犬はジ・ダンといいました。
さて、もらった二匹の犬を連れてかぐや姫のいる竹やぶへと戻ろうとすると…
「見つけたぴょん。今度こそ捕まえるぴょん」
追跡してきたサビオラタンでした。
「た、頼みます」
人魚姫はもらった二匹の犬を前面に立たせました。
「犬なんか怖くないぴょん。ぶっ倒してやるぴょん」
と飛び掛ろうとしたサビオラタンにジ・ダンが激しく頭突きをぶちかましました。
「うわーっ! 痛いぴょん、痛いぴょん。酷いぴょん、レッドカード出すぴょん」
サビオラタンが苦しみにのたうっているのを見て、親犬のジ・ダンは薄ら笑いを浮かべて踏みつけます。ジ・ダンは正統派の戦いでも犬のトップクラスですが、反則技もまた世界トップクラスでした。
「うわーっ。重いぴょん。小さなボクタンの上に乗るなんて鬼だぴょん」
「親父、何も言わずに突然ブチ切れるんは相変わらずやのう」
子犬のリベリーはジ・ダンをサビオラタンから引き離し、勝手に交渉を始めました。
「おまえ、いくらで働いとんねん?」
「うう…お金なんてもらってないぴょん。ボクタンは試合に使ってほしいんだぴょん。だからかぐや姫の言うこと聞くんだぴょん…」
「無給で働く? かーっ。世間を知らない甘チャンはこれやから。いいかウサギ。この世は金や、金なんや」
「金? でも、金があっても試合に出られないぴょん」
「そんなことあらへん。金があればいい契約をもらうことがてきるし、いい契約があれば出場機会もゲットできるんや」
「金があれば試合に出れるのかぴょん?」
「当然や。大物のスター選手はみんな契約条項に『自分は何試合以上出る』という一文をつけとる。これは金があるからできるんや。おまえは何で実力があるのにその一文をつけてもらえないのか。それは金が無いからなんや」
「…うぅ、そうだったのかぴょん」
「ええか。だから金には妥協したらあかんのや。たったの1クローネがおまえの生死にかかわる。そのことを深く肝に銘じるんや。そうすればおまえは試合にも出られるし、金も手に入る」
「…よく分かったぴょん」
「いや、おまえはまだ分かっておらへん。例えばや、おまえの価値は大体1000クローネくらいやろうとワイは思う。しかし、ここで1000クローネしか出さん奴はおまえのことを本当に必要やとは思っておらへん。何故なら価値分しか出しとらへんからや。本当に必要やと思うとるなら妥当な評価に加えて更に色をつける、この色をつけた分こそが御主人様がおまえのことをどれだけ必要としているかというその誠意にあたるんや」
「…言う通りだぴょん」
「そこでや。この人魚姫はおまえが味方になるなら1500クローネ出す言うとる」
「えっ?」
人魚姫は戸惑いますが、子犬のリベリーは無視して話を続けます。
「これがどういうことか分かるか?」
「つまり、ボクタンのことを500クローネ分必要だと思ってくれているぴょん」
「そういうことや。しかもや、他のところがおまえを更に評価した場合、その高い方の評価分の上積みを払うことも辞さんゆう構えや」
「つまり、ボクタンの評価が高なったらそれに応じて人魚姫は更に見直してくれるぴょん」
「そういうことや」
「かぐや姫はボクタンを脅すだけでお金なんてくれないぴょん」
「酷い奴や」
「ボクタン、人魚姫のために働くぴょん」
「その意気や。かぐや姫のところを離れれば、実力を示すことでもっといい賃金を勝ち取れるで」
「ボクタンやるぴょん!」
サビオラタンはあっさりと寝返りました。
「…ということで、あいつの賃金よろしゅうたのんます」
「は、はぁ…」
人魚姫は今までもらってきた宝物の中から報酬分を払いました。
「ところで子犬のリベリー」
「何でっしゃろ?」
「サビオラタンの評価って本当に1000クローネなのですか?」
子犬のリベリーは肩をすくめました。
「ワイの見たところ、1500クローネくらいやと思います。賃金交渉は生死を分かつもの、1クローネのためにあらゆる手段を使わねばならんゆうことですわ」
「……」
続く…?
無題 - でび
こんにちは。
ズラタン、ジダン、リベリーと惜しみ無く犬を提供してくれる魔女はアブラモビッチ級ですね(笑)