川の果ての更に果てに

臓器売買というのは裏の手術などで行われている～なんて印象がありましたが、普通の病院でも行われていたんですねぇ。
移植めぐり臓器売買容疑＝宇和島市内の病院捜索－法施行後初、関係者逮捕へ・愛媛（時事通信）

臓器移植手術、提供者に金品渡す…２人逮捕（読売新聞）

「返せんのやったら腎臓売れや。腎臓１個○×万や！」なんていうチープな借金取立てものの話がありますが、この話では今のところ180万円程度（30万円の現金＋150万円相当の車）だそうで。そんなものなのでしょうか。いやもちろん売買したらダメなんですけれど。
現時点までの記事を見る限りは何らかの密売組織が関与しているとかそういうことはないようですけれど、病院に捜索が入ったということは医師も関与している可能性がなきにしもあらずですし、そうであれば医師の倫理問題なども含めてまた別の大きな問題になるでしょうかね。

しかし、臓器提供を受けた側が逮捕されるというのはちょっと可哀相な気もしないではないです。腎臓機能が停止していると毎日透析を受けなければいけないわけですし、それでもやはり苦しいわけで、金銭で手術が受けられるなら…と思う人がいたとしても不思議でない気はします。
提供者になってもいいという人間が「ちょっと気持ちを形で表現してくれないかねぇ」とか言われると、大抵の人は少しくらいならとおもったりするんでしょうしね。家族が苦しんでいたりすると自分の手持ちの所持金とかで何とかしようと考えたりするのかも。

ま、もちろん、心情論としてはそうなるわけでも、実際にそれを認めてしまうとそれ以上の害が蔓延するのでしょうし、こうしたので処罰されてしまうのも仕方のないことではあるのでしょうけれどね。