川の果ての更に果てに

奈良と大阪で妊婦が17以上の病院を転々とさせられることを余儀なくさせられたうえに亡くなったという話…
以前のエントリ
予想通りに医師不足という深刻な事情が背景にあったようです。

＜奈良妊婦死亡＞断った９病院の理由判明　医師不足背景に（毎日新聞）

もちろん、きちんと診療を受けたからといって助かったのかというとそういうものでもないでしょうけれど、できるだけのことをやってもらえたのであればまだしも残された側は納得できようものというものです。ただ、現実としてそうした状況は整備できていないですし、小児科や産婦人科などの難しい分野を目指す若手の医師が少なくなっているというのも事実。
ただ、よくよく考えれば、今回発覚した産婦人科医の不足も、小児科医の不足も、それぞれ子供が無事に生まれ、育っていくためには不可欠な人達です。
それが足りないということは、もちろん使命感に欠ける医師にも問題があるでしょうけれど、医師が産婦人科や小児科に回ろうとするような配慮が行政や医師会などに足りないというわけで。

それで少子化対策など言っていても説得力がないのではという気もしますけれどね。出生率が1.80くらいに回復したとしたら、それこそ産婦人科の病棟がないのかもしれませんし…
大体、子供が生まれても虐待されていたら意味がないわけですしね。
ついでに子供が犯罪に遭うのでは意味がないわけですしね。
そうそう、選択肢を増やすという代理出産についても「倫理的にどうこう」と認めたがらない人達もいますしね。

これで子供の数が増えるわけないですよね。

結局、社会保険庁だけで話をしていても意味がないわけで、厚生労働省や警察庁の強力も必要ですし、法務省も色々関与してくる意味があるのではと思いますし。
少子化担当大臣なんていうどの程度実権があるのか微妙なポストもありますけれど、これらの省庁の担当者を呼んでトータル的に何かを進めようとしているという話もないですしね～。
結局、以前から言っていますけれど、日本で一番子供が沢山いる人を少子化担当大臣にでもして、その育て方などを参考にして色々政策をやってもらうのが一番いいんじゃないですかね。理論より実践経験の方がそれは重要でしょうしね(笑)