川の果ての更に果てに

浪速の商人なんて言われたり、大阪のオバチャンは振り込め詐欺に引っかからないと賞賛されるなど、お金に強そうなイメージがある大阪。
が、何故か財政難に苦しんでいるのが大阪府。というか、全国でもかなり高いレベルで酷いんですけどね(笑)
そういうこともあるので、「しゃあおまへんな」ということで、給料カットに乗り出したのだとか。
大阪府　年収１万８５００円減（産経新聞）

18億円浮かせることができるのだそう。
極めて当然、合理的な話、もっと減らしてもいいという風になるかもしれません。
ただ、減らせばいいのかというとそういうもんでもないような気もするんですけれどね。

もちろん、現状給料分の働きをしていないわけでしょうが、だからといって給料を減らせば「仕方ないな。自分達は今まで給料分働いていなかったんだから」となるかというとそういうこともないような気がするわけですね。「減らされたんだし、もうちょっと楽するか。仕事せんとこ」とかなってしまい、結局生産力も18億円分落ちてしまうのが関の山なのではないかという気がします。

変な話、職員を本当に奮起させることができるなら、こういうときだからこそ給与アップなんて策に出て、「もらう分は働け」とやるのも一つの手ではあるんですよね。財政難となると途端に引き締め引き締めとなるわけですが、支出を減らして歳入が減るのと、支出を増やして歳入を増やすのとでは違いはないわけで。いや、理屈としては公務員が頑張って色々やってくれれば、地域の力が強くなる分歳入がより増えて結果的には得をするんですけれどね。

ま、現実的にはそこまで部下の公務員を奮起させたりできる知事なんていないでしょうし、増やせば増やしたで「既得権が増えた。ラッキー」となるわけなんですが。
特にあのヒキガエル太田知事では…

公務員の給与というと、奈良市には５年間に８日しか働かないけれど給与は全部受け取っているというトンデモな奴もいましたね。
＜奈良市職員＞５年間で８日しか出勤せず　市、処分検討へ（毎日新聞）
もちろん、とんでもない奴だとはもちろん思うわけですが、ここまで凄いと反面こうも思ったりするわけですよ。
「一体、どうしてその８日間だけ出勤するつもりになったのだろう？」と。