川の果ての更に果てに

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2024.05.05 -

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最近流行りの偽装事件という言葉の走りになったのは３年前に起きた姉歯建築士とヒューザーによるマンションの偽装事件だったように思いますが、最後に残っていたヒューザーの小嶋進元社長に関する判決が東京地裁であって懲役３年、執行猶予５年の判決が言渡されたそうです。

刑の軽重については何ともいえませんが、要は「一番悪いのは姉歯で、ヒューザーもちょっと可哀相な部分はあった。でも、責任はあるだろう」というようなニュアンスなのだとか。ただ、本人は無罪を主張しているということで控訴する見込みなのだとか。

で、まあ、記事などは同時に「仮に小嶋元社長が有罪になっても住民達の負担は何も変わらない」ということも伝えているわけで、ま、実際それはその通りなのだろうと思うのですが、それによると住民達は1500～2000万の自己負担を強いられることになるのだとか。厳しい話です。

このあたり、最初の被害者については誰も予想していない部分もあるので、何とも気の毒ではあるもののある程度補償とかで揉めたり遅れたり、あるいはなかったりするのはやむをえない部分があるかもしれません。

ただ、じゃあ次に耐震偽装とかが起きた場合にそのマンションを買わされた人がどうなるのかというと、その点では全然改善策が取られてないし、考えられてもないんですよね。一応、建築士を分野ごとに分けるとか罰則を改正して起きないようにする努力はしているわけですが、起きたらどうするのかについては全然無関心。
刑事事件の被害者とかの損失補償も近年になってようやく少し厚くなったり、除斥期間の扱いが変わったりしましたが、起きた後どうするかということについての発想は中々出て来ない部分があるみたいです。

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