川の果ての更に果てに

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2024.05.06 -

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昨日も話題になっておりましたが、ヘンリク・ラーションがヘルシンボリとの契約を延長する公算なのだそうで。おそらく誰も引退するとは思わなかったでしょうけれど、一応来季も正式にプレーする、ということになりそうです。

今季に限らず、ヘンリク・ラーションという選手はあちこち移籍を繰り返し、オフに短期移籍したり別の競技をしたり、代表引退をしたかと思えば復帰したりとかなり気まま。
それでいて、素晴らしいＦＷであることは間違いないものの、時代を象徴するような天才かというとそういうこともありません。
そんな彼ですが、何故だか勝手なように見える行動が多い割には批判が少なく、むしろセルティックでは今も尊敬されていますし、バルサも悪い時期に「ラーションみたいなのがいれば」という声もあがったわけで、むしろ慕われているよう。

実績や能力もさることながら、この誰からも文句を言われないということは今のサッカー界に置いて凄いことともいえます。彼のようにどこに行っても満足してもらえるようになる、ということはいつ移籍するか分からない選手にとって非常に重要です。大いに見習わなければなりません。
ということで、ラーションが（気ままな割に）嫌われない理由を独断と偏見で分析してみたいと思います（笑）。

１．今を最高と思わない。
ラーションのインタビューを見ていると、「今も最高、昔も最高」とか「●×はすごい選手だった。▲☆？　彼は天才だね」みたいなコメントが目立ちます。要は自分の過去の環境と関与した全員を最高ランクに持ち上げるわけで、一般的にはこういうのをお調子者とか八方美人というわけですが、どうやら各地を渡り歩くサッカー選手は八方美人がいいようです。ま、ロビー・キーンとかシェフチェンコのように「遂に夢が実現した」とかいいつつ、舌の根も乾かないうちに出て行ってしまうよりかは八方美人の方がいいのかもしれません。
大きな成功があると人は舞い上がりがちですが、昔も最高だったのだと考えることが嫌われない第一歩のようです。

２．愛嬌が大切
しかし、お調子者であればいいかというとそういうこともありません。例えばロナウドとかズラタンが「今も最高、昔も最高」と言っても、「何言ってやがる」と舌打ちする人もいそうです。この点ラーションは昔はいかついドレッドヘアをたなびかせておりましたが、今はマルコメとなっており、37歳でありながらどこかの小坊主のような雰囲気があります。こうした雰囲気を出すこともまた、嫌われないために重要なことなのだろうと思われます。

３．不満があるなら怒るより嘆け
ラーションがバルセロナを出てヘルシンボリに戻ったのは、「子供に母国語を教えたい」という理由もさることながら、出番がないのが嫌だという部分も確かにあったよう。そして、そういう発言があったりもしたのですが、これがあまり嫌われていないのは「（出番が少なくて）悲しい」というような表現をしていたことにあるからではないかと思われます。出番が少なくて「俺を使わないアイツは理解できない」とか「アイツより俺が上だ」なんていうのは論外ですが、といって「出番をくれ」というのもチーム事情を理解していなくていけません。しかし、「悲しい」というのはこれは出番がなければそうだろうと皆が理解できることですし、誰かを批判したり無茶を強いるわけではないのでこれで反発を抱く人はさほどいません。それでいて、「試合に出たい」という意思もみんなに理解してもらえます。
ということで不満は怒りや自己主張よりも嘆くという形で表現するのがいいようです。

４．アメリカンを志向せよ
ラーションはアメリカが好きらしいです。シェフチェンコも息子にジョーダンと名づけるなどアメリカ贔屓のようですし、クリンシーもロスに住むなど優秀なＦＷはアメリカンカルチャーを理解している傾向があるようです。おそらくは前向きで適当で「いざとなればパワーで何とかなる」というマッチョな思考がＦＷに向いているのでしょう。これは人から嫌われないためにということからは関係ありませんが、いいＦＷにならないと人から好かれることもないのでやはり重要かと思われます。

５．己が分を弁えよ
ということで、サブであろうと何であろうと与えられた出番をきっちり遂行せよということです。

大体こんな感じでしょうか。
偉大な選手になりたいのならラーションの生き方を見習って、あまり敵を作らないようにしたいものですね。

ちなみにこのエントリがどこまで真剣で、どこまでジョークかという判断は見ている皆様で判断してください（笑）
多分８割以上はネタなのかなという気がしておりますが。

Comment(4) TrackBack() ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - がちゃ

2009.02.06 Fri 20:56 URL [ EDIT ]

引退か？なんて話が出た時はえ？契約切れてたの？なんて思いました。
しかも違う競技を一時的にやってたとは知りませんでした。
ふらふらーっとしてるように見えて、行く先々で期待以上の活躍を残してるのも素晴らしいですよね。
さすがにフロアボールでの成績はわかりかねますが(笑)。
(゜∀゜)

でも、もし今もあのドレッドヘアだったら、もう少し好感度が下がってたかも？なんて気もします(笑)。
坊主頭でしっかり仕事をしてるところが仕事人っぽいんですもん？！

無題 - ジョカトーレ・Ｆ＠携帯

2009.02.06 Fri 22:35 [ EDIT ]

やはり、これは某ANKさんへの教示という事なのでしょうか？(笑)

昔も今も、まずは我を張らないのが「いいひと」としての基本なんでしょうかね。
ただ、オーナーや監督とかが猜疑心の強いタイプだと、その「謙虚さ」が逆に疑われたりして(汗)。

＞がちゃ様 - 川の果て

2009.02.07 Sat 06:44 URL [ EDIT ]

最近のヘンケ先生は契約期間なんてわずらわしいものに拘束されることなく一年一年を思う存分過ごしている気がします。

確かにどこに行っても役割をきちんと果たしますからねー。そのあたりも大切なのでしょうか。

見た目はやっぱり大切ですよね。モヒカンとか超ド派手なのが疲れていると、「たるんでる」となりがちですが、小坊主だと「運動量が多かったからな～」ととってもらいがちになるでしょうし。

＞ジョカトーレＦ＠携帯様 - 川の果て

2009.02.07 Sat 06:46 URL [ EDIT ]

＞某ANKさんへの教示

そ、そのように解釈されましたか（笑）
彼は敵が増えようが何しようが気にしないはずです。何やら怪人にもなるらしいですし（爆）

我を出しすぎないというのは受け入れられるためには必要でしょうね。ただ、我が無さすぎると使ってもらえなくなるわけなのでその折り合いが難しそうな気がします。

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