川の果ての更に果てに

ＭＸで年末の高校ラグビーの東京都決勝戦がやっておりました。
何となく見ていたのですが、東京からは他の競技と同じく２チーム出るようで。まずは國學院久我山と本郷の試合でしたが、これは久我山が圧勝でした。ま、ラグビーの素人の私でも久我山はラグビーが強いという印象がありますから順当でしょうね。
もう一つの決勝は東京朝鮮と東京高校。こちらは接戦。朝鮮高校がＦＧで先制した後、東京がトライで逆転（ＴＦＰは失敗で５－３）。しかし、後半朝鮮がまたまたＦＧで６－５と逆転。ここから15分ほど東京が朝鮮陣内10ｍで延々攻め続けるシーンは中々緊張感が高くて面白かったですね。結局、東京がＦＧで８－６と逆転。このまま試合終了したのですが。ロースコアゲームの方が面白いということがよく分かりました。

さて、本題。
横浜ＦＣに所属する元日本代表の城彰二が今シーズン限りでの引退を発表したそうで。

今シーズンは横浜ＦＣが好調ですが、城自身も得意のヘディングによるゴールが増えており、今城がＪ１でやれば何点くらい取れるんだろうと内心思っていた部分もあっただけに残念ではありますが、ケガが慢性化していたということがあるそうで仕方ない選択なんでしょうね。

鹿児島実業からジェフに入団して、新人の開幕連続ゴール記録なんてのを作り、後マリノスに移籍。
日本代表でもアトランタ五輪で代表としてマイアミの奇跡の先制弾を演出したり（路木のクロスに反応し、ヂダ、アウダイールのミスを誘った）、ジョホールバルでのイラン戦でもゴールをあげるなど活躍しました。
ま、そうしたプラスイメージよりはフランスＷ杯で笑っていたシーンが映ってラモスに「許せないよ！」と言われ、帰国後水をかけられたマイナスイメージの方が強いですけれどね（笑）

で、個人的に城がもったいないなぁと思うのは99年でしたか、スペインのバジャドリーに移籍して、当時の監督のマンサーノに評価されて２トップの一角で起用され、オビエド戦で２点あげた後、よせばいいのに親善試合の中国戦のために戻ってきたことですかね。その試合で左足の膝を痛めて結局終盤までお休み。結局バジャドリーはレンタル契約以上の評価をせずに無念の帰国。その後はモチベーションを失ったかのようにさまよって今の横浜ＦＣまで流れ着いてしまったわけで。
中国戦で活躍することにどれほどの意味があったかを考えると明らかにミスでした。小倉の負傷はアトランタ五輪の合宿中だったのでこれは名誉の負傷の部分がありましたが、城の場合はする必要もないものだけに残念です。ま、城のことがあるのでヒデや俊輔あたりが戻ってこなくなる言い訳ができ、そのあたりで意味があったといえるのかもしれませんが。
ケガさえなければ、マンサーノは評価していたし、ビクトルとのコンビもマッチしつつあって活躍できる印象があっただけに、「何で戻ってくんねんアホ」みたいなことを思ったファンが多かったんじゃないですかね～。
もちろん、メディアとテレビとにわかは別でしょうけれど（笑）

ま、同じことは中村俊輔とか松井あたりにも言えるんですけれどね。
オシムの構想の中に俊輔が入っているのかは未だ不透明な部分があります（今の三都主の使い方を受け入れるなら使うだろうとは思いますが）が、単なる親善試合で俊輔が戻ればストラカンもグラスゴーの人も激怒しそうな気がします。
結局呼ばないのもオシムの中に「親善試合程度で呼んで機嫌をクラブの機嫌を損ねることもない」みたいな意図があるでしょうしね。ユーロのプレマッチに参加の意向のようですから、その頃に参加させて、長期合宿＋実戦で己が役割を理解させようというところなんじゃないですかね。あとは欧州でのアウェー戦でも呼ぶでしょうか。豪州と同じですね。
で、その後はアジアカップでは強奪（これはネーションズカップと同じで諦めてもらうしかない）。コンフェデでも活躍する傾向があるのでまた強奪、というか、シーズン終了なので文句言われる筋合いはないですか。
ただ、ワールドカップでは何か幸薄そうな感じなのでコンフェデまででお役御免かも（笑）