川の果ての更に果てに

山登りでの今井の驚異的な走りによって往路優勝を果たした順天堂大学。果たして復路は？

山くだりのコースは順大の清野と東海大の皆倉が互いにペースを乱すことなく、スタート時のタイム差とほぼ同じ差でした。追う日大の末吉翔が区間賞。

７区も順大の井野は少しゆったりとしたペースでしたが、それでも東海と１分20秒の差をつけて８区へ。日体大の鷲見が区間賞の走りで３位に浮上。駒澤が少しずつ順位をあげ、中大もシード圏内に入ってきましたが亜細亜大の苦戦はまだ続いています。

８区も順大の板倉具視がペースをきっちりと守って２位との差を２分に広げました。区間賞は東洋大の北島寿典が獲得。東洋大は山登りのブレーキが悔やまれます。一方、途中まで早稲田と併走していた駒澤は大きく遅れてしまったようで上位争いから完全に脱落しました。

９区は前を行く順天堂の長門俊介が区間賞の走りを見せ、ほぼ優勝を確実なものに。後ろの方では亜細亜、中大と有力校がようやくシード権を確保する位置につけてきました。
神奈川大と学連選抜はこの区間で繰り上げスタート。繰上げは２年ぶりで神奈川大は180ｍまで近づいていただけに残念でした。

最終区も順天堂大の松瀬元太が積極的な走りでついに優勝のゴール。区間新記録の見事な走りでした。２位は最後に日大・阿久津が東海大の吉田をかわして久しぶりの２位。日体大が４位、東洋大が５位、早稲田が６位。以下、駒澤、中央、専修、亜細亜までがシード権を確保し、城西大はまたも11位で届きませんでした。

結果としては順天堂は復路優勝も果たしたわけでトータルとしての強さが光ったということでしょうね。個人的には選手がそこそこ揃っていると思っていた駒澤が復路でもう一つ振るわなかったのが意外でした。
これで今年の駅伝シーズンが終了し、４年生は卒業して新しい道へと進むことになります。
『山ノ神』今井正仁の進路はどうなっているのでしょうか…