川の果ての更に果てに

大晦日のＫ－１で桜庭に勝利した秋山成勲。
が、その後全身にクリームを塗っていたということが判明したとかで失格負けになっていたわけですが、ついでに無期限出場停止なんて処分を喰らったのだそうで。
といっても、別の団体のところでは当然出られるのでしょうから、あっさり他所に移って試合とかするのかもしれませんけれどね。

Ｋ－１は大晦日に見ていて、当然その試合も見ていました。桜庭が負けた後も何か抗議していたので「レフェリーのストップが早いと抗議しているのかな？　しかしあれだけタコ殴りにされて早いも何もないような」と思っていたのですが「アイツ滑るよ」と文句をつけていたわけなんですね。

しかしまた、秋山は何でそんなものをつけるつもりになったんですかね。やはり捕まりたくなかったという意識があって、クリームでも塗っておけば有利になるとか考えていたのか（それが反則であると知っていたかどうかは別として）。あるいはボディビルダーあたりがやっているように、クリームを塗れば見栄えがいいとでも思っていたのか…
まあ、彼に関しては柔道着を着て子供たちと礼とかしていた後、おもむろに柔道着を脱いで試合をしている発想からして既に訳が分からないのですけれど。

ただまあ、結果的に失格勝ちみたいな形になったものの、クリームを塗っていなければ桜庭が勝てたのかというとあまりそんな感じもしないですし、それでいて言いたい放題なのもいかがなものかという気もしないではないですね。格闘技の経験がゼロのレスリングの選手とか砲丸投げの選手とかをリングに出していれば、「何でもありだからクリーム塗るくらいいいか」なんてなるのかもしれませんし。

何にせよ、大晦日のＫ－１はウケ狙いでしか見る意味の無さそうな試合が沢山あった中、唯一まともと思われていたのがこの桜庭－秋山だったわけですが、その試合で一番ミソがついてしまったというのが何とも皮肉な話です。