川の果ての更に果てに

いや～、最後は稲葉が決めましたね。スワを出て三年、今度はパで制覇しました。
ファイターズが一、二戦を奇麗に制して見事にパ・リーグ優勝。
北海道でパリーグ制覇を決めましたね。移転三年、お見事というほかありません。チームとしては25年振りで古くからのファンの人にとっては待ちに待った瞬間だったでしょう。おめでとうございます。
と同時に、プレーオフ１位からの優勝。
逆にホークスは１位でも、３位でも勝てず。プレーオフは三年連続の悪夢になってしまいましたね。

試合自体は八木と斎藤和巳という先発で始まり、チャンスはホークスに多いものの中々得点に至りません。二回は先頭の松中が出たものの、ズレータが併殺打。三回には二塁にランナーを進めたものの牽制球でタッチアウト。このあたりは重圧なんですかね。

一方のファイターズは中々攻めが巧くいきません。斎藤和巳は中四日ながら磐石のピッチングで二死からたまに走者を出す程度で小笠原以外はほぼ封じられている印象。
０－０のまま終盤に入っていきます。
八木は終盤球威が衰えてきましたが、そこからはファイターズの守備が奮闘。８回はショートの金子がダイビングキャッチ、９回の的場の左中間への強烈な当たりも森本が疾走してキャッチ。守備が強いチームはやはり強いですね。このくらいまでくると、「仮に12回表まで０だったら、ホークスの12回裏は悲劇だなぁ」とか思ったりもしました。

サヨナラのかかった９回裏は先頭の森本が四球。これは球場の雰囲気と森本の不気味さが出ましたかね。で、続く田中賢介がバント。小笠原が定石通りに敬遠され、二死一、二塁でセギノール。
ここは斎藤が万全の投球で三振にきったものの、続く稲葉の二球目がピッチャー返し。これを止めた二塁の仲沢が二塁にトスもセーフ。その間に森本が長躯疾走してサヨナラのホーム。
斎藤和巳は今度も勝てませんでした。

これで日本シリーズは守備力が強化されたファイターズと同じく堅実野球のドラゴンズという似たもの同士の対決。投手と守備はほぼ互角でしょうが、打撃面ではソツのないドラに比べて、ファイターズはやや起伏があるのでちょっとドラが上ですかね。ただ、北海道のエネルギーはナゴヤドームより上のような印象もあります。
試合勘という点では直前まで試合のあるドラゴンズがちょっと優位かもしれませんが、ファイターズはＰＯで既にそのあたりは克服しましたし、あまり関係ないでしょうか。

日本シリーズも素晴らしい試合をしてほしいですね。