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2011年は勝てるのだろうか…?
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先日、キャプテン翼を戦術的に考察する(笑)というエントリで管理人のこの漫画に対する可愛げのない読み方を披露したところ、意外とウケたようでしたので続きを。
といいましてもチーム戦術について突っ込みを入れられるチームは限られていて、南葛、日本以外だとあとは東邦くらいになりそうな感じです。
そこで本編では省略されていた部分、何故に南葛は2連覇ができたのか、という部分にもスポットをあてつつ、東邦中学の状況などを考えてみたいと思います。
まず、東邦の土台となっているのは一応明和小学校なわけですが、この明和は南葛との激戦の末、惜しくも敗退しました。
で、この後、翼は南葛中学に、日向は奨学金を得て東邦中学に入学することになります。
ここで見落としていけないのは、両チームとも小学校時代から比べると戦力ダウンがあったこと。
まず、南葛は若林、岬、浦辺達がいなくなりました。主要メンバーで残っているのは修哲カルテットと翼+石崎、あとは究極のディフェンシヴ・フォワード長野と、守備の鉄人岩見(この二人については前編を参照してね)くらい。素質溢れる森崎は未だ指導者に恵まれず、両サイドバックはザル同然、そして控えがいないのか単なる数合わせなのか全くといっていいほど出てこない。
一方の東邦は日向、若嶋津のみが進学しただけで後はメンバーが一新されています。
とはいえ、東邦は当初は翼にも奨学金を与える予定だったりしていたわけで選手強化には余念がなかったはず。実際、反町や小池といった有能な選手も抱えておりますし、選手自体は揃っていたと見るのが妥当でしょう。
ということは単純に考えれば、東邦の方が南葛より強いはずなのですが、東邦は二年間あっさり負けた模様、三年の東京大会決勝の後に吉良監督に「このままではおまえ(日向)はまた大空翼に勝てん」とまで言われる始末で相当力の差を見せ付けられていたものと思われます。
何故、南葛と東邦の力はそこまでついてしまったのか。日向は奨学金を得て満足してしまい、吉良監督の言うようにたるんでしまっていたのでしょうか?
いや、確かに徐々に力の差が広がっていたのかもしれませんが、それでもまだ日向は翼のライバルたりえた存在だったのではと思います。ですので、単にエース二人の差が勝敗を分けたというほど単純なものとは思えません。
まず考えられるのは、日向の子分でありベストパートナーである沢田タケシの不在です。
日向は翼と違って生粋のFWなのでボールが渡らない限りはどうしようもできません。ですから、自分のプレースタイルを知る沢田の不在は痛かったものと思われます。
ただ、GKが若嶋津であることを考えれば、南葛もそうそう点は取れないはず、逆に日向は少ないチャンスでもゴールに結びつけることができたはずです。それができなかったところを見ると、単純に沢田不在だけでは片付けられない何か別の要因が存在していると考えても不思議ではないでしょう。
中盤の構成とチェイシング
ところで東邦の中盤には沢田の他に、大会優秀選手に選ばれた小池というMFがいます。学年が明らかではないものの、沢田を「タケシ」と呼び捨てにしていたので少なくとも二年以上、ということは沢田加入前はこの小池が中盤のキープレーヤーとなっていたはずです。
しかし、東邦戦を見ていると、小池はどちらかというと守備の局面で出てくることが多く、攻めあがるシーンなどはありません。ということは、中盤のキープレーヤーである小池はタイプ的にはDMFだったことになるものと思われます。この二人以外は特別目立つ存在が中盤にはいないようで、ここに東邦の弱点があると見ることができそうです。
つまり、東邦はそもそも中盤にゲームメーカーを欠き、攻撃が日向の個人能力に頼る単調なものになってしまったがゆえに攻撃を封じられていたのではないかと思われます。三年時に一時露呈していましたが、日向依存症が強かったということでしょうね。
もう一人、見逃せないと思えるのがパートナーの変貌です。小学校時代のパートナーは明和東に進むことになった沢木ですが、彼は東邦戦で明和東の代表みたいな形で沢田をビビらせたりし、尚且つ若嶋津からゴールを奪ったりした地味に美味しいキャラです。小学校時代にはタックルした後、反動でまた戻ってくる明和スライディングタックルなんて愛嬌ある技も披露したりしました(やっていたのは沢木だけではないようですが)が、それでいてFWなので中々油断ができません。長野が地味にスペースを潰す見えない貢献者であるなら、沢木は前線からがむしゃらにフォアチェックをしかける見える貢献者です。
中学時代の相方の反町は能力はともかくプレースタイルは普通のFWだっただけに、沢木ばりにスライディングタックルをしてまでボールホルダーにプレッシャーをかけることはしなかったでしょう。日向は元々守備なんてしません(笑)
結局沢木が不在だったことで前線の守備が弱く、南葛のプレーメーカー井沢がすんなりボールをキープできる展開が多かったのではないか。それがひいては南葛が中盤を支配することにつながり、中盤を制圧するものはゲームを制するの格言通りに南葛優勝となったのではないでしょうか。
点を取っているのは全部翼のようですが、そこに至るまでには中盤を制圧できる南葛とできない東邦という残酷なコントラストが生まれていたのです。
まあ、実際問題、相方が日向みたいなのであれば、もう一人は点を決めなくても文句は言われないものでむしろいい部分だけが賞賛されます。ふらの中学の小田は決定力の無さを強く指摘されていますが、沢木の決定力について触れる人は皆無でしたしね。
ロナウドがパートナーなら、鈴木もその守備意識を絶賛されたりしたんじゃないでしょうか。
ところで東邦の北詰監督はチームから離脱した日向を決勝まで外しておりましたが、これは「教育者としての立場」+「他の選手の日向依存症除去の目的」とともに「中盤対策(ここでいう中盤とは井沢、岩見のこと[笑])ができなければ。中盤で南葛に勝てなければどうにもならない」ということもあり、中盤を鍛えるためにも日向を外していたのかもしれません。
ここでは南葛との関係で東邦サッカーを研究してみましたが、このあたりまで考えると東邦のサッカーが「中盤省略、若嶋津から日向に一直線」というとても縦に急ぐサッカーだったろうことがうかがわれます。従って、恐ろしく強いように見える東邦は、実は戦力が極端にいびつで、偏った危ないサッカーをしていた可能性が高い。このあたり、お金をかけた割には強いチームにならなかった部分があるのかもしれません。
きっと変な人間にスカウトを任せたからそんな編成になったのでしょう(笑)
ところで個人的に気になるのが東邦のセカンドGKの実力です。
何故セカンドGKの実力が気になるのかというと、若嶋津は中学屈指のGKであることはもちろんなのですが、前で使っても間違いなく成功しただろうくらいの能力を持っていることが明らかで、あの脅威の跳躍力はむしろFWで使った方がよかったのではと思えるからです(幼い頃に空手を習っていて長身という同タイプのズラタン・イブラヒモビッチがファンタスティックなFWとして世界的プレーヤーとなっていることからも)。
得点が必要な場面ではGKを投入して若嶋津にはメキシコのホルヘ・カンポスのごとくフィールドプレーヤーのユニフォームを着させて前にあげれば良かったのにとも思うのですが(実際ゴールをガラ空きにして上がっていくわけだし)、それができなかったということはセカンドGKが余ほど頼りにならなかったということなのでしょう。
これもきっと変な人間にスカウトを任せるからこんなことになってしまったのでしょう…
翼を獲得するための奨学金を他の選手に回せばよかったのに…ひょっとしたら若嶋津に回していたのかもしれませんが。
仮に松山と中西に来てもらって、
若嶋津 日向 反町 |
と形成できていれば、東邦は圧倒的な攻撃力を持ちつつも穴のない戦力を持ち、他チームをねじ伏せることができたのではないかと思います。
以前ドイツにPKを蹴るGKがいて、ある年には自分が蹴ったPKは全部決め、相手のPKは全部止めたなんて話がありました。
ピッチの上でもたまに漫画みたいなことが起きたりしますよね。
心の不安定さですか。確かにそういうのもあるかもしれませんが、2年連続で決勝まで行っていた以上は何かテクニカルな部分で劣っていたか、あるいは苦手意識があったのではないかと思いたいです(笑)
シリーズ化ありがとうございますw
当時は若島津に憧れるGKの少年が、無謀な上がりを見せ、ゴールがガラ空きという状況がどこの校庭でもあった気がします(笑)。
また続編期待してます。
そうですね。昔は若林、若嶋津の影響を受けてかドリブルであがっていくGKなんてのもいましたよね。
今後の続編は高校以降を読んでいませんので、各校戦術みたいなのはできず結構苦労しそうです。
謎本みたいに個々人の知られざる部分までチェックすると面白いかもしれませんが、それやるためにはまた全部読み返さないといけないでしょうし(笑)
いやいや面白い(^.^)b - 藤沢雄二
ホントに川の果てさん、よく見ているな~。若島津クンの話は興味深いですよね。
そういえば昨日はレッズのレディースがPK戦でTASAKIのMFに3本もPKを止められて涙を飲みましたが、そんな漫画みたいな話もキャプテン翼の影響はあるのでしょうか?(笑)
あと日向クンはユース年代にありがちな心の不安定さで片付けられちゃう危険性はありませんか?