川の果ての更に果てに

ネットオークションで代金を受け取りながらも商品を送ることをせず、追及されて自己破産申請をした女性に対して裁判所が「計画的詐欺のような場合では債務免責を認められない」と判断したのだそうです。

ネット競売で品送らぬ女の破産申請、債務免責認めず（読売新聞）

まあ、渡すつもりもないのにお金だけ頂いて破産というのも虫のいい話ですから、この話（が事実なら）のようなケースでは当然といえば当然であるでしょうね。

ただ、この理屈も広げると例えば支払能力を超えるだけ使ったカード破産などでも債務免責はダメ、とまでなりうるのでしょうし、被害が出た場合の破産の債務免責を認めないとするケースなどが増えてきそうです。それはそれでいいのかもしれませんが、行き過ぎると破産制度自体が立ち行かなくなるかもしれず、それはそれでいかがなものかとなりますし、線引きとかは結構難しい部分があるのではないかという気もします。騙されたのがカード会社と一般人とでは違うというような線引きができるのかもしれませんが、実際問題としてはそのあたりの区別も中々難しいものがあるでしょうし。

少し前に「家電ドットコム」という会社がヤフオクを悪用して１億円以上騙し取ったという話もありが、ネット取引は相手の見えない取引であるだけに使う側も危険性を認識すべきなんでしょうね。
「ひょっとするとお金を振り込んでも来ないかもしれない」くらいの意識をもってオークションにあたったほうがいいのではとも思います。