川の果ての更に果てに

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2024.11.25 -

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このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。

日本で最初にサッカーが伝えられ、御影工が学生蹴球で７連覇を果たすなどサッカーに縁の深い街神戸。
と前フリをしつつ、新人ＤＦ大屋は広島育ちで関西大卒と全然縁がない存在ではあった。
大屋翼「どうも、年男の大屋です」
琉球侍・我那覇「年男？　1986年生まれなのにか？」
大屋翼「僕は大学時代、沢山食べていたので『牛』と呼ばれていました。指定選手として在籍していた06年は出番もなかったですが、今年は丑年なので活躍したいと思います」
琉球侍・我那覇「へぇ～」
大屋翼「そしてゆくゆくはチームのユニフォームを元の牛さんカラーに戻したいと思います」
琉球侍・我那覇「いや、あれは牛じゃなくて虎を意識したものだと思うが…というより、赤に興奮して味方にタックルするのはやめてくれよ」

中村北斗「ソータ、天を見よ！　見えるはずだ、あの北斗七星が」
ヒマラヤソータ「東京だから長崎ほど空が奇麗じゃないぞー」
中村北斗「そ、それでも北斗七星くらいは見えるだろう。僕が東京に加入したからには、おまえはまた高みを目指さしてもらわなければ困る。あの北斗七星をつかめるくらいに、高くそびえるのだ！」
ヒマラヤソータ「北斗がノリノリだぞー。ところでどうして北斗が14番なんだぞー。オイラ国見で14つけてたから14つけたいぞー」
中村北斗「ソータ。すまないが、僕も14番を譲れない理由がある」
（水の）運び屋今野「福岡時代は22だったけど？」
中村北斗「過去はどうでもいい。中村の未来のために今14をつけないといけないんだ」
ムービング城福「そう。川崎をぶっ潰すためにも、北斗は14をつけなければならないのだ」
運び屋今野「そ、そうなんだ…」
株式会社中村一家・川崎支店。
アナザーナカムラ・ケンゴ「おのれ北斗。ライバルチームに移籍するのみならず、これみよがしに14番をつけるとは…」
谷口博之「14、ナカムラということで消費者を混同させようという腹ですな。おまけに人口は川崎市より東京の方が多いので数の力で押し切られるかもしれません」
1000万都市東京と350万都市横浜に挟まれる川崎市の憂鬱がここにある。
谷口博之「不正競争防止法違反ということで訴えますか？」
アナザーナカムラ・ケンゴ「…今はやめておきましょう」
谷口博之「…？　しかし、この手のは早めに訴えないと差し止めが難しく…」
ＡＮＫの電話が鳴る。
アナザーナカムラ・ケンゴ「あ、はい。ケンゴ…ケンゴウです。え、今からワシントンまで来い？　ワ、ワシントンは勘弁してください。せめて成田か羽田までで…」
澤穂希『……（怒）』
アナザーナカムラ・ケンゴ「ひ、ひぃぃっ！　行きます！　オバマ大統領にもナカムラをアピールしてこようとちらっと思っていましたから！」
谷口博之「ダメだこりゃ…」　

その350万都市の知名度を活かしたいのがこの男。早大から横浜に入った渡辺千真である。
渡辺千真「ああ、９番だ（うっとり）。何だか、最近すっかり影が薄くなったこの僕にこんないい番号を与えてくれるなんて…」
Ｊの10番山瀬功治「まあ、最近この番号つけるのが期待はずればかりで余ってるってのもあるけどな」
渡辺千真「これをつけて、僕はまた以前のような華々しい活躍を」
Ｊの10番山瀬功治「…えっと、意気揚々なところ悪いんだけど、君がそんな華々しい活躍をしていたって記憶が俺にはあまりないんだけど」
渡辺千真「……」
Ｊの10番山瀬功治「あ、悪かった。そんな世の中が終わったような顔をしないでくれ。ただ、そもそも影が薄いんじゃないかと…」
渡辺千真「フフ、フフフフ。そうさ、どうせ僕なんて嘉人先輩とヒマラヤの影に咲く月見草。ヒマラヤがいた頃に選手権以外では得点王になったこともあったけど、それも全部ヒマラヤの功績扱いさ。…３年の時に優勝できなかったら全部僕の責任さ。そうさ、悪いのは全部僕で、良ければそれは全部僕以外の功績」
山瀬功治「く、暗いなぁ…」
渡辺は高校時代にはトータルスペックの高いＦＷとしてＵ20に選ばれたこともあるほどの選手だったのである。その後大学に行って表舞台からは縁遠くなってしまったが。
渡辺千真「ヒマラヤめ…大学進学を勧めておきながら、自分はオランダに行ったり好き放題やりおってからに。あいつのせいで僕は…僕は…」
Ｊの10番山瀬功治「まあ、アイツは色々陽の目を浴びていたし、今も1000万都市東京にいるから何かと注目は浴びるわな」
渡辺千真「許せじ！　ぶっ潰す東京！」
Ｊの10番山瀬功治「その意気や良し」
兵働慎剛「ついでに川崎もぶっ潰せ！」
兵藤は渡辺と同じく国見→早大ラインである。
Ｊの10番山瀬功治「…？　まあ、去年の順位はフロンターレの方が上だったしな」
兵働慎剛「ＡＮケンゴ、奴を倒さねば…」
Ｊの10番山瀬功治「特別ポジションが重なる相手でもないような気が？　おまえの苗字も派閥が出来るほどのものでもないし」
なお、憲剛はケンゴウではなくケンゴだが、慎剛はシンゴではなくシンゴウである。

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Comment

それは憂鬱でしたか - パレット

2009.01.27 Tue 23:06 URL [ EDIT ]

>1000万都市東京と350万都市横浜に挟まれる川崎市の憂鬱がここにある。

　なるほど、どうりで散歩しているとすぐに横浜市に入ってしまうのですね。

　毎日川崎で彷徨っています。

＞パレット様 - 川の果て

2009.01.27 Tue 23:48 URL [ EDIT ]

確かに電車で移動していると何となく東京からすぐ横浜に入ってしまう感がありますよね。もう少しスポットとか少ないってのもあるのかもしれません。

って、川崎市に知人もいますので、あまりこういうことを書いてばかりだと怒られてしまいそうですけれど（笑）

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