川の果ての更に果てに

ここから先はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係がありません。

がちゃぴんヤット「ベストイレブンもらったにゃ。うれしいにゃ」
智将山口「……」
がちゃぴんヤット「にゃ？　山口、どうした？」
智将山口「いえ…別に（素弘さんは貢献選手じゃねーのかよ。どこ見てんだ川淵のクサレ○×■）」
がちゃぴんヤット「山口、目が怖いにゃ」
智将山口「気のせいです（しかし、素弘さんがいなくなって山口はどうあるべきか。めぼしい新戦力もいないが、代表の頭脳は山口というイメージを確立すべく、もっと頑張らなければ）」
ここにもまた、覇権を目指す者が一人…

闘将トゥーリオ「ハユマクーン！　どうしてベストイレブンじゃないのさ！」
タナカハユマ「って、そもそもノミネートすらされてないんだから仕方ないじゃないすか」
ワンダーボーイ達也「君がノミネートされなかったせいで田中の権威は丸つぶれだよ」
タナカハユマ「達也さんほとんどケガで休んでたのに文句言わないでくださいよー！」

アナザーナカムラ・ケンゴ「ククク、佐藤君。フェアプレー賞おめでとうございます」
賢弟寿人「あ、ありがとう。でも君が中村以外を褒めるのは珍しくない？」
アナザーナカムラ・ケンゴ「何を言うのですか。私は常に公平です。時に佐藤君、名古屋が君の獲得を狙っているという話がありますが」
賢弟寿人「うーん、ただ、来季は広島で昇格するって言ったし」
アナザーナカムラ・ケンゴ「しかしＪ２では代表は遠いですよ」
賢弟寿人「うーん…」
悪兄勇人「どうした寿人？　おう、ケンゴウ」
アナザーナカムラ・ケンゴ「私の名前はケンゴです」
悪兄勇人「なんやなんや、寿人がいたら名古屋が点取るようになって直志の評価が上がるとか考えとるんやないやろな？」
アナザーナカムラ・ケンゴ「うっ、そ、そういうことは…」
悪兄勇人「あかんであかんで。人を利用しようなんて考えるのは。ところで寿人、ジェフは監督が代わりそうなんや。戻ってくる気ないか？　おまえがジェフでゴールを決めれば、俺も再び陽の目を浴びるしな」
アナザーナカムラ・ケンゴ「人のこと言えるのか？」

鈴木啓太「父ちゃん！　俺は今、猛烈に感動している！」
ノリカル「どうしたんですか？　啓太さん？」
鈴木啓太「ポンテが、ＭＶＰのポンテがコメントの代読を俺に頼んできたのだ」
ノリカル「へー」
鈴木啓太「外国人のポンテは分かってくれていたんだ。日本では偏見から劣悪待遇を受けている鈴木が本当は一番素晴らしいのだということを。だから鈴木の俺に代読を託してくれたんだ」
ノリカル「そうなんですかね？」
鈴木啓太「是非とも来季からは鈴木ポンテと名乗ってもらうよう彼の代理人にネーミングライツ契約をもちかけよう」
ノリカル「何かギャグっぽい名前ですね」
鈴木達也「しかし、そのアイデアは馬鹿にできないかもしれない。何せ帰化外国人は法務省が特別文句を言わない限りは自由に苗字をつけられるはずだから、となると…」
鈴木啓太「なるほど！　日本にいる若いブラジル人を手なずけておけば彼らが帰化した際にスズキを名乗ってくれる可能性があるということか！　よし、ジュニーニョはさすがに年齢的にちょっと微妙だからまずはバレーを誘おう。ついでにノリカル、おまえはリチェーリを呼んでこい」
ノリカル「おごりっすか？」
鈴木啓太「銀座の料亭で帰化した暁には鈴木を名乗るよう密室談合だ」
ノリカル「わーい、銀座の料亭だー！」
バレー、リチェーリの運命や、いかに？

それを遠くから眺める二人の男がいた。
岡田武史「…しばらく日本人が監督を離れていたら、こんな現状になっていたとは」
ジャスティス「そうなのだタケシ。日本人は誰が日本サッカーをリードすべきかということを忘れている。嘆かわしいことだ」
岡田武史「うむ。奴らにはオカダこそが日本の支配者であることを再認識させねばなるまい。そのために…」
岡田彰布「同じ早稲田の誼もあるさかいな。関西で岡田以外の連中が出てきたら、デイリーとスポニチに圧力かけて抹殺したるさかい安心しなはれ。わしの目が黒いうちは関西で好き勝手はさせん」
ジャスティス「そして正しい姿に戻るよう、他の審判をしっかり指導しなければならない」
裁判所（主審）、関西財界（スポーツ界）を押さえている岡田は、やはり最強なのか？