このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
セ・リーグのクライマックス・シリーズは藤川がウッズに打たれてドラゴンズが上位ラウンドに進んだ。
藤川球児「…ガーン。せっかく育ててくれた監督に最後の恩返しが…」
岡田彰布「気にするな。おまえが打たれてくれてよかった」
ムネオハウスで、暇つぶしに試合を見ている者達がいた。
鈴木達也「…どういう意味だろ?」
鈴木啓太「後悔はしないということだろうか?」
ノリカル「にしても啓太、明日は決戦というのに暇つぶししていていいの?」
鈴木啓太「追い込みすぎてもよくない。それに最近ウチの練習場は何かと物騒だしな。とはいえ、そろそろ戻らないといかん」
啓太、ムネオハウスを出てさいたまに向かおうとする。
アナザーナカムラ・ケンゴ「ケイタ」
鈴木啓太「む、おまえはすっかり腹黒で定着してしまったもう一人の中村」
アナザーナカムラ・ケンゴ「腹黒はどうでもよろしい。話があります」
鈴木啓太「…何の用だ? 明日の試合には中村は出ないだろう。マンチェスターまで応援に行くべきではないのか?」
アナザーナカムラ・ケンゴ「ククク、甘いですね。確かに中村は不在ですが、田中・鈴木を抱えるレッズが決勝に進むよりは少数派ばかりのガンバの方がいいですからね」
鈴木啓太「ムッ」
アナザーナカムラ・ケンゴ「というのは多少はありますが、今日は気になる噂を聞きつけて来ました」
鈴木啓太「気になる噂?」
アナザーナカムラ・ケンゴ「貴方のところのスペシャルボスがこんな発言をしたのは知っていますよね?」
イチロー・スズキ「監督密室で決めるのよくない。WBCはリベンジの場ではない」
鈴木啓太「もちろん」
アナザーナカムラ・ケンゴ「それで再び会議が開かれるということですが、どうも星野仙一氏は第一候補でなくなったという説があります」
鈴木啓太「ふーん」
アナザーナカムラ・ケンゴ「暢気に相槌打っている場合ではありません。劇的効果を狙い、こんなことが行われるとも…」
加藤コミッショナー「それでは監督を発表します」
一同(どうせ星野のデキレースだろ)
加藤コミッショナー「新しい日本代表監督は岡田武史!」
一同「な、なにぃぃぃ!?」
加藤コミッショナー「史上初、サッカーと野球の代表監督を兼任してもらいます。というのはもちろんジョークで岡田彰布!」
岡田彰布、岡田武史と肩を組みながら、現れる。
岡田彰布「いや~、現役監督でなくなったからってことで星野はんから急遽頼まれてな。それで武史ちゃんとも相談して(どちらも早大OBだ)引き受けることにしたんですわ」
岡田武史「同じ岡田同士、盛り上げていけるということで僕と彼のビジョンは一致しましてね。(岡田の)接近、展開、統治が今後の日本スポーツ界の鍵となると思います」
記者A「そ、それでは監督…WBCに向けての方針は」
岡田彰布「まず星野監督のお友達方針ではうまくいかんやろ。だから武史ちゃんとも相談して武史ちゃんが導入している一姓一人制度を取り入れることにしましたわ。チーム一丸となるためには変な派閥意識は持たせんことが大切や」
岡田武史「全くその通りです。僕と彼のビジョンは本当に一致しています」
アナザーナカムラ・ケンゴ「…ということです」
鈴木啓太「…そ、そんな急展開が?」
アナザーナカムラ・ケンゴ「日本のスポーツ界は選択はともかくとして監督との契約締結は割と早いですからね」
鈴木啓太「うーむ…」
アナザーナカムラ・ケンゴ「このままでは岡田の支配が急速に確立されてしまいます。鈴木軍団は大嫌いですが、そのような事態を迎える場合には、禁断の選択を視野に入れざるをえないということです」
鈴木啓太「俺も中村一家は大嫌いだが、岡田-岡田なんてなった日には中村-鈴木同盟も締結しなければならないということか」
アナザーナカムラ・ケンゴ「総選挙で民主党が勝った場合にはとりあえず小沢が首相でしょうが、各界の岡田が協力して岡田克也氏によるクーデターを実現させるという話もあります」
啓太、膝から崩れ落ちる。
鈴木啓太「政界も含めて、岡田-岡田-岡田、だと…? まずい、まずすぎる」
アナザーナカムラ・ケンゴ「事は緊急を要するかもしれません。田中の二人組にも伝えておいてください」
鈴木啓太「仕方あるまい」
本当に野球も岡田になったら、それはそれで反響が凄いだろうなぁ(笑)
まあ、中村-鈴木同盟が締結されるかどうかは別として。PR