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2011年は勝てるのだろうか…?
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[前回までのあらすじ]
赤い靴(スパイク)を履いてしまったがゆえにドリブルをしつづけるハメになったロナウド。彼からボールとスパイクを奪い、ドリブルをやめさせることはできるのでしょうか。
さて、ズラタンは大暴れしていました。
「ふ、不覚な。俺様は一瞬とはいえロナウドの動きに目を奪われた。生まれて初めて、他人を美しいと…ぐぐぐ」
ズラタンはガラスの鏡を割り、その破片を握り締めました。滴る血を紅代わりに口につけます。
「この屈辱は決して忘れぬ! いずれ貴様にはもっとも醜く、哀れな姿をさらさせてやるからな!」
そう宣言したはいいものの、その後しばらく何か思案した後地面に座り込みました。
「とはいえどうしたものか。ボールを持つのが俺様ならこんなことにはならないってのによ…」
「お困りのようだね」
そこにもう一匹のズラタン。ネコのズタランが現れました。
「もう一人のズラタンということで売り込みをはかっている僕としては、君がそんな状態なのは好ましくない」
「知るか」
「ロナウドからボールを奪うのは至難の業だ。奴のドリブルは効率は悪いが、キープ力に関しては世界に並ぶ者無きといっていい。仮にねすたやてゅらむを連れてきても、奴からボールを奪うことは叶わないだろう」
「だからこうやって考えてるんだよ!」
ズラタンは苛立ちを隠せずネコのズラタンを怒鳴りつけました。
「…しかし、僕にはロナウドからボールを取るための作戦があるんだけど聞きたくないかい?」
ネコのズラタンは頭の回る存在でした。
「…聞こうじゃないか」
翌日。
ズラタンはロナウドを呼び出しました。
「勝てないと分かっていて、まだやろうというのかい?」
相変わらずドリブルを続けているロナウドは余裕綽々です。
「…そいつはどうかな?」
ズラタンがニヤリと笑いました。その途端、大きな振動が起こりました。次いで大量の水が流れ込んできます。
「な、何だ?」
「近くの堤防を切った。間もなくここは水没する」
「卑怯な!」
「知略と呼んでくれたまえ。 時代は知略を駆使した妖星を輝かせるのだよ! 神はこの世で最も強く、美しい俺様を選んだのだ!」
ズラタンが勝ち誇った笑いを浮かべます。その間に水がどんどん浸ってきて、今や腰のあたりまで浸かっていました。
「どうだロナウド、動けまい! 貴様のドリブルの神髄はその変幻自在の華麗な足技にある! 大量の水で下半身が動かなくなってはその足技も使えまい。今や貴様は羽をもがれた水鳥も同じ! 水中では俺様のフィジカルコンタクトが勝るってわけよ!!」
ズラタンが水中をザブザブと進んでいきます。
「…そうそう簡単には(ドリブルを)やめん! 奥義、飛翔ペタラーダ!」
しかし、その瞬間ロナウドは水面に手をつき、大きく舞い上がりました。そして、空中にプカプカ浮かぶボールの上に乗ると、そのまま水面を飛魚のようにはねつつズラタンの背後をとったのでした。
「な…馬鹿な!!」
「ズラタン、貴様の敗因はシンプルだ。きわめてシンプルだ」
ロナウドの足技が炸裂しました。
「…貴様はこのロナウド様を怒らせた」
「ふ、不覚。俺様はまたしてもロナウドの動きに目を奪われてしまった…」
ズラタンは呆然としながらその場に膝をつきました。
「…もう一人いるようだな」
ズラタンを倒したロナウドが茂みに隠れているネコのズラタンを呼びました。
「あ、ぼ、僕はただの一般選手ですから」
ネコのズラタンは後ずさりますが、ロナウドは憤怒の表情をしておりました。
「…つまらん入れ智恵をしおってからに。それほどまでにドリブルをサッカー界から抹殺したいか」
ロナウドが舞い上がりました。そして一瞬のうちにネコのズラタンも倒してしまいました。
「フフフ。またつまらぬものを斬ってしまった。うん?」
ロナウドは下を見て、そして愕然としました。
「ボ、ボールがない? ドリブルができない?」
「足が変わったとはいえ、人魚ですから」
声の方向にボールを抱えた人魚姫がいました。水中での動きはお手の物。ロナウドがネコのズラタンに気を取られている間に横からボールをかっさらったのでした。
「ボ、ボールを返せ!」
ロナウドが追いかけますが、ボールを奪われたショックか覇気がありません。人魚姫がすいすいと逃げていると、やがて動けなくなったようで立ち止まりました。
「はあはあ、ぜえぜえ。ボールを。ボールを…」
「だったらドラゴンポールを私に下さい」
「……」
ロナウドは観念したかのようにポールを人魚姫に投げました。
「あと、赤い靴も」
ロナウドはこれにも従いました。人魚姫は性格がいいので、ロナウドが約束を守るとボールを投げ返しました。
「ボール、ボールだ。またドリブルができる…」
ロナウドは目を輝かせて、空中に舞い、そのままドリブルをして消えていきました。
「赤い靴を脱げばボランティアに専念するのではなかったのでは…まあ、別にいいか。ところでこの赤い靴、どうしたものでしょうか…」
人魚姫は赤いスパイクを拾いましたが、その行方は定かではありません。捨てたとも、どこかに預けたとも言われています。
ひょっとすると、誰かをドリブル病に取り付かせるべく、近くの空き地で主人を待っているのかも…
たまには何かさせないと何のためにいるのか分からないですし(笑)
最後ちょっとだけオカルトっぽく締めてみたかっただけです。
[○o。.壁.。o○]・ω・)三 スッ - ゼシカ
すかさず人魚姫が(σ・ω・)σ ゲッツ!
しましたね~。
赤いスパイクはどうしたんでしょうか。
人魚姫のキャラから言って預けたのかなぁとちょっと妄想。。(*´σー`)エヘヘ