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議論テーマ:ラフプレー

2008.02.21 - 駄文
ネミリー「うーむ…」
リルシア「どうしたい?」
ネミリー「いえ、実はCLのセルティックとバルサの試合を見ていたのですけれど…」
リルシア「うんうん…」
ネミリー「何だか、こんなものかうんうん、という感想しか湧いてこないんです。2-3で結構盛り上がったはずなのに」
リルシア「何で? 最後のゴール(ピンボールを拾ったメッシーがDFをかわして決めた)なんかすごいじゃん」
ネミリー「そうなんですけれど、何かこう、こんな展開になってこんな感じになりそうってのがそのまま実現されても、あまり燃えない部分とかがあるんですね。不謹慎ですけれど、昨日の中国のプレーの方が『この後一体どうなってしまうのだろう』というハラハラ感があったような皮肉にも思えて。アクション映画と思って見たら実はホラー映画だったというオチはあるのですが」
リルシア「まあ、確かに予想もつかないというのもエンターテインメントの一種ではあるが。しかし、何というか中国との試合はすごい試合になったわねぇ」
ネミリー「ですね」
リルシア「あんなの認められていいのかしら?」
ネミリー「もちろんまずいですけれど、古くはああいう試合も頻繁に行われていたといいます。何せ昔は選手交替が認められていませんでしたから、相手を負傷させればその時点で数的優位に立つことになるわけで、相手を効率よく仕留めるハンターは重宝されておりました」
リルシア「ハ、ハンターって…」
ネミリー「実際昔はそういう選手はゴロにいましたから。相手を痛めつけて数的優位に立つというのは昔は南米勢の得意技だったそうです。たまに日本でキレてラフプレーをやって退場してしまった選手なんかに『マリーシアを勘違いしている』とか言われますけれど、元々のマリーシアはキレて蹴っ飛ばすのとそんな変わらなかったのでは、という気もします。34年のイタリア・ワールドカップのイタリア-スペイン戦ではイタリアの選手がスペインGKリカルド・サモラを押さえつけてその間に同点ゴールが生まれたという話もあります。結局サモラはこの試合で負傷してイタリアとの再試合を欠場したそうですが、イタリア人からは嘲笑を浴びたという話です。54年のワールドカップのハンガリー対ブラジルのベルンの乱闘は有名な話ですが、ここにその大会の別の試合、ウルグアイ-イングランドのビデオがあります」
リルシア「白黒映像でよく分からないけど、何かピッチの真ん中で突っ立ってるだけのがいるけど」
ネミリー「ウルグアイの首領…じゃなかった主将のオブドゥリオ・バレラ(愛称は黒い首領)ですね。負傷して走れなくなったけれど、ピッチから出ることを断固拒否して闘争心を示しているわけです」
リルシア「いや、闘争心だけ示されても動かないとサッカーでは使い物にならないような…」
ネミリー「でも交替が認められない以上はそうするしかありません。相手選手が近づいてくれば肘打ちくらいはできるでしょうし。どんな形でもいいからチームのために貢献しようという姿勢には箱根駅伝で脱水症状を起こしつつも懸命にゴール地点まで向かっていくランナーを見るのと似た感動を覚えることができます」
リルシア「後々の競技人生に影響しそうなところも似てるわよね…」
ネミリー「そういうことを考えれば中国のサッカーは古き良き時代の懐かしいサッカーといえるのかもしれません」
リルシア「いや、古いかもしれないけど良くはないって」
ネミリー「仮にサー・スタンリー・マシューズとかダンカン・エドワーズがサッカー界の未来がこんなことになっていると知れば『フットボールは何となよなよしたスポーツになってしまったのだ。相手を蹴ることもできないなんて』と嘆き悲しむかもしれないなあとも思います」
リルシア「あんた今かなりの人を敵に回したような気が…」
ネミリー「それを考えるとプラティニの功績はやっぱりすごいですね。ペレやマラドーナは単なる芸術家であって利用されることはあっても意見を持ちませんでしたが、プラティニはプレーだけではなく発言をもってルールを変えてしまいました。労働者階級のスポーツとして生まれたフットボールが芸術的色彩を帯びるようになった決定的要因はプラティニの出現によるのかもしれません」
リルシア「『現代サッカーを形作ったものはミシェル・プラティニとアメリカ・ワールドカップ。激闘による消費から商業による消費の時代へ』っていうあんたの論文に立ち返るわけね」
ネミリー「ちなみに空想上のアイテムです。本当に誰かが書いたとしても知的財産権を主張したりはしません(笑)」
リルシア「まあ、でも、とにかく50年前のサッカーに立ち返った中国だけど、日本側とか一般的観点から見ると腹立たしいの一言だろうけれど、どのあたりに問題があるのかしら。やっぱ支配体制とかに関係あるのかしら?」
ネミリー「それは何とも言えないですね。例えば、ソ連やロシアは同じ共産圏ですがまっとうなサッカーをしていたらしいんです。そういえば以前共産圏では労働者が尊重されて個人の自由がないからファンタジスタは生まれないという話を見聞きしましたが、それはディナモ・キイウとかポーランドに影響されすぎでモスクワ発だとファンタジスタも多いと聞きます。近年だとモストボイなんかになるんでしょうけれど、一部でサッカー史上最高のプレーヤーと言われることもあるエドゥアルド・ストレリツォフみたいな選手もいましたし」
リルシア「ほほー」
ネミリー「もちろん労働階層でなければならんかったということでソ連も中国も基本的にプロ選手になる前に体力測定値を図ったりするらしいので、巧さ下手さよりも体力が重視される部分があるのは否めませんが、もっとも、これは今の欧州でもあてはまるところですからねぇ」
リルシア「体力とかガタイが一定程度ないと取ってもらえないと?」
ネミリー「そうですね。カカーなんかも昔はチビだったそうで、親の身長とか保健体育学的見地から「将来は180センチくらいにはなるだろう」ということで契約してもらったなんて話もあるらしいです。カカーの場合、プールに落下した時の負傷の場所が数センチずれていたら選手になれなかったという話が有名ですけれど、親の身長があと数センチ低くてもプロになれなかったかもしれません。あと、バルセロナあたりに巧いだけで獲得して首尾よく大成した選手がいて美談になりますが、巧いだけで取ってもついていけずに脱落した例も数知れずあるという話です」
リルシア「失敗例とか並べて研究するのも面白いかもね」
ネミリー「挫折の後行き着いた先を見るのが怖いですけれど。中国の話に戻ると根本的には彼らは自分達のプレーが世界に発信されていると理解していないのではという気もします」
リルシア「なるほど。軍とかが何かやっても情報統制あるから、サッカーもそんな感じだと思いがちなわけか」
ネミリー「シドニー五輪前後のオーストラリアも酷かったですからね。シドニーでもさすがにGKが蹴りをかますことはありませんでしたが、昨日のに近いレベルのはありましたから。結局のところ商業による消費の行き渡らないところでは未だに激闘による消費が行われていると考えることができるのかもしれません。選手を一番守ってくれるのは規範ではなく、金なんです」
リルシア「そういうことを考えると、日本はある意味消費社会の行き着いたところって見ることができるかもね」
ネミリー「贔屓チームとか自国に限らず、外国の10代の子供とかまでチェックしてますからねー。ユース代表に対してまで「世界がどうこう」なんて言ってますけれど、ある意味モー娘に熱狂していた連中と変わりないかもしれません」
リルシア「あんたまたかなりの人を敵に回したような」
ネミリー「まあ、そのモー娘はいまや視聴率が1%にもいかないなんて話がありましたから、ユースの人達も消費期限が切れればサクッと関心を捨てられるだろうとは思いますけれど。でも、その方がそこにいる選手達の競技人生という観点ではプラスなのかもしれません」
リルシア「ちなみにサッカー界のモー娘というべき世界の子供アイドルは誰なの?」
ネミリー「ベイルがトッテナムと契約した際の移籍金設定が判明していないので何ともいえませんが、17歳時点の設定移籍金が一番高いのはパナシナイコスのソティリス・ニニスらしいです(91年生まれ)。自由主義なギリシア人にしては珍しく勤労意欲の豊富な右サイドハーフだそうです」
リルシア「17歳で勤労意欲豊富って評価は何か微妙な気も…」
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Comment

無題 - yoshi

2008.02.21 Thu 17:12 URL [ EDIT ]

なるほど。
サッカーヲタはモーヲタだったと(笑)
やばい、やばすぎる発言です(汗)
まぁ、でも、広範囲にチェックして見ているサッカーファンは
軽くオタク気質であるには違いないですね。
それは自分も含めて。

交代させずにカラダを削り取るように競技を進める。
これは確かに金のかからない競技に見られる傾向ですね。
まぁ、最近の福士あたりはそういうフリをして、
逆に金を取ろうとしている気もしますが(苦笑)

>yoshi様 - 川の果て

2008.02.21 Thu 19:09 URL [ EDIT ]

ユースとかカンテラとかの面子を見て妄想しているなんて基本的にはモーヲタと同じなのでは…とやばすぎる発言をしてみます(笑)
少なくとも監督なんかやっている人は病的なマニアックでヲタクなんじゃないですかねぇ。

貴乃花が武蔵丸相手にやっていた決定戦もそのきらいがあるかもしれませんね。
福士の走りは見てないので何とも言えないですけれど、たまに意図的にやってるなんてのもあるかもしれません。

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