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ワールドカップを巡る旅・3 ~神も仏もないものか~

2010.03.21 - 駄文
このエントリはフィクションであり、実在の人物及び団体とは関係ありません。
ついでに大半の部分はパロディです。

イタリア・ミラノ。
かつてこの地で、神の教えを伝導している戦う聖職者がいた。
「神を信じなさい。そうすれば私達は救われます」
「おお、この戦力なのにチャンピオンズリーグで優勝できた」
「これだけベテランばかりなのに、中々チームが衰えないぞ」
その戦う聖職者の名はカカーと言った。人々は彼らを「赤い甲冑をまとった聖職者」と称した。


ちなみにカカーが実際に信仰しているのはプロテスタント系らしい。宗派に詳しくないので、あまりよく分からないけれど。


場所は変わってマドリード。
人魚姫の妹カイと、真紅の騎士カイトは何故かこの地にやってきていました。
「ここにカカーが布教の旅に来たというわけね」
「はい、姫様」
「ワールドカップを掲げるのはスペインかブラジルという説が強い。ブラジルの中心たるカカーはしっかりチェックしなければならないわ」
「姫様、私も候補になりたいです」
「ちょっち無理じゃない?」
相変わらず妹のカイは人魚姫と比べると歯に衣着せぬ物言いの性格をしていました。
「お、噂をすれば」
二人は甲冑を着た聖職者カカーを見つけました。
「でも、何かやつれてない?」
「教会に向かうようですね」
「ついていくわよ」
二人は甲冑を着た聖職者カカーについて教会に入りました。

「ああ、神様…このマドリードは何てすさんでいるのでしょう」
カカーは悲しそうに告解をしていました。

2009年・秋。
「皆さん、神を信じましょう」
希望に満ち満ちた様子で、甲冑を着た聖職者カカーは布教に励んでいました。スペインはローマ法王庁こそありませんが、こてこてのキリスト教国。カカーは希望に満ちていました。
しかし。
「神? 俺たちは身も心も白いから、そんなの信じなくても天国に行けるもん」
「…なっ!」
紅白の男セルヒオ・ラモスに口答えされ、甲冑を着た聖職者カカーはショックを受けました。
(貴様のユニフォームは、血塗られて真っ赤に染まりつつあるじゃないか)
なんて思ったりもしましたが(S・ラモスはクラブ史上最高のペースでレッドカードを貰っている)、もちろん、神を信じる彼はそんな他人を攻撃するような言葉など吐けるはずもありません。
(まずは上層部から信心深くさせないと)
甲冑を着た聖職者カカーはそう思いなおし、王様のペレスのところに行きました。
「王様、神を信じましょう」
「神? 神が何をしてくれるか? 何かをしてくれるのは神ではなく、金。マネーなのだよ」
「…す、すさんでいる!」
甲冑を着た聖職者カカーはガッカリしました。
そう、このスペインではほとんどの人間が「相手を痛めつける攻撃こそ最高」という邪教を信じるか、金を信奉していたのです。博愛を重んじる甲冑を着た聖職者カカーの意見に賛同する者はほとんどいませんでした。
「やぁ、カカー」
と、甲冑を着た聖職者カカーは後ろから声をかけられました。
それは甲冑を着た聖職者カカーと同じく特別待遇でマドリードにやってきていたクリスティアーノ・ロナウドでした。
「どうしたんだ? 暗いじゃないか?」
「誰も神を信じようとしないのが、僕には信じられないんだ」
甲冑を着た聖職者カカーは同じ特別待遇の縁もあることから、ついつい気軽に言いました。
「神か。なるほど、神か…」
「ロナウド、君も協力してくれないだろうか?」
「別に構わないよ」
「本当かい?」
甲冑を着た聖職者カカーは喜びました。しかし、ロナウドはニヤリと笑います。
「この天才ロナウド様を止めることができたらね!」
そう言い出すとロナウドは眼を輝かせながらドリブルを始めました。
「ドリブル、ドリブル楽しいな~誰が守備なんかやるもんか~♪」
「くぅ、あんな奴に期待したのが間違いだった」
元々赤い悪魔を崇拝していて、お金と白い免罪符につられてマドリードにやってきたロナウドに神を信仰しろという方が無理というものです。

「神よ。私はどうしたらいいのでしょう」
甲冑を着た聖職者カカーは神に救いを求めていました。
「どうやら布教がうまくいっていなくてスランプみたいね。きっと甲冑を着た聖職者カカーの力の源泉は神に対する信仰心なのよ。信仰心のないところでは活躍できないんだわ」
「む…?」
真紅の騎士カイトが近づいてくる気配に気付きました。
「甲冑を着た聖職者カカーよ。おまえもまた信仰心に苦しむ者であるか」
「あ、貴方は…」

「ま、まさかスペインに仏が…?」
物陰にいるカイも驚いていました。それはスペインにただ一人いる仏様リトルブッダことデラ・ペーニャだったのです。
「甲冑を着た聖職者カカーよ。今、スペインでは人々が邪教に心奪われている」
「ぬぅ…私は仏教徒ではありませんが、それは全く仰るとおりかと思います」
「このままでは、おまえの布教への望みは頓挫することになる」
「どうすればいいのでしょう?」
「無論、今のまま布教を続けていくというのも一つの手ではあるが、一番いい方法は、邪教の親玉同士をぶつけて共倒れにしてしまうことだ」
「邪教の親玉…?」
「子獅子のメッチーと、ロナウド。この二人がいなくなれば、人々の信仰心は多いに高まるはずだ」
「なるほど…」

「…う~む、デラ・ペーニャがモノホン以上に悪辣な陰謀を甲冑を着た聖職者カカーに吹き込んでいるわ」
「しかし、ロナウドとメッチーが潰しあう分には、あまりワールドカップに影響しないような気が…」


無論、そんなことは思っていても言ってはいけない。
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