川の果ての更に果てに

松坂の交渉ですが、全く進展していないそうです。岩村も、二塁コンバートがどうたらこうたらで進展していない部分があるようですが。
地元では「このままでは無理だ」なんて悲観的な記事があるんだそうで。ま、そのあたりは半分以上はレッドソックスの交渉戦術で、実態をどこまで反映しているかは疑問ではありますが。

９日には松坂が渡米するとかいう話ですが、渡米したから契約に何か影響があるのかというと特にそういう気もしないですね。
単純な話、契約を優先するならボラス氏に電話して「上限は1200万ドルくらいでいいから、早く契約だけしてくれ」といえばいいわけで、それでボラス氏が「ＮＯ」を言うならクビにして、新しい自分の意向に沿う代理人を雇えば済むだけの話です。電話ができないなら公の場ででもはっきり意思表明すればいいだけのこと。レッドソックスがあれこれと地元メディアに悲観論を流すのも、ある意味松坂の方を動揺させて、そういう電話でもかけさせたいという意向があるからでしょう。
実際、アメリカのスポーツの世界では選手が代理人に契約締結を急がせるなんて話もあるわけですし、意見が合わないということでクビにするという話も沢山あります。
それがないということは結局のところ松坂自身にも、どちらかというと契約条件はできるだけいい方がいいという意思があるわけ（別にそれは悪いことではない）で、一部にあるような「代理人が強欲すぎてむしろ選手が被害を被っている」という話はナンセンスであります。

もちろん、松坂ではなく桑田のような立場の弱い選手なら選手の意向を全く無視する悪徳代理人にやられてしまうこともあるかもしれませんが、少なくとも松坂のような交渉がおおっぴらになる立場の代理人が悪徳である可能性は限りなく低い。

私は最終的には契約は成立するものだろうと思いますが、契約が成立しなかったのであれば、それは代理人の責任ではなく松坂自身の責任であります。彼が代理人と自身の在り方というものを弁えていなかったのか、要求が高すぎたのか、このどちらかで落ち度があったという意味で。

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