川の果ての更に果てに

事件発生からもうすぐ６年になる世田谷一家殺人事件。
現在になってもちらりほらりと情報が出てきているわけで、こういう話もありましたが…

世田谷一家殺人、００年の賀状消える…犯人持ち去る？（読売新聞）

ただ正直、「これは今頃になって気付くべきことなのか？」って気がします。
少し前に遺留品のハンカチの中に職歴を示す細工があったとかあるいはＤＮＡ鑑定の結果混血なのではないかという話があり、それらについては新発見ということもありうるから分かるのですけれど、現場に残されていたもので何が残っていて何がなくなっているかなんてことは６年経ってから気付くべきことではないような気がするんですけれどね。遺族が年賀状についての捜査を拒んだりしていたということもないでしょうし。

それに実際問題としても、郵便局が６年前の年賀状についての記録を残している可能性も少ない（そもそもその年の年賀状だってチェックしていないと思いますが）でしょうし、今更分かったからどうなるというようなものでもないような気がします。
直後の段階で気付いていれば、履歴がなくとも「あの一家と一、二年前から関係をもつようになっていて2000年に年賀状を送りそうな人とか記憶はないですか？」とかできたのかもしれませんが、６、７年前のことについて正確に覚えている人も少ないのではという気もします。

今更気付いたとなると最初の段階での捜査が甘かったということになると思いますが、実際には前から分かっていたものの、あえて小出しにしていくことで「我々は今尚懸命の捜査を続けているのだ」というデモンストレーションをしているのかもしれません。
いずれにしても、捜査としては「もう天運に賭けるしかない…」みたいな状況なのでしょうか。

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