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2024.04.26 - 
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裁判員制度

来年5月から始まる裁判員制度。
幸か不幸か私のところには通知が来なかったので、ひとまず傍観者ということになるのでしょうけれど、世間を見ていると批判一色という印象です。

私も、「うまくいくのかな~」という不安はありますが、批判一辺倒の中で批判ばかりするのも性に合いませんのでよりポジティヴな部分はないのかと探してみることにします。

と、その前に「急ぎすぎだ。準備時間が少なすぎるだろ」という批判があるのがどうなのだろうと多少調べてみたら、一応1999年くらいから始まって2004年に成立しているんですよね。つまり5年ほど準備期間があると。
その他の分野で考えると準備期間半年とか2年くらいみたいなのが多いようですので、特別法務省とかが急いでいたということはないのかもしれません。むしろ「どうせできないからそのうち撤回するだろう」なんて甘く見ていた結果がこうなのかも。よく言われることですが、撤回しない政党ばかり選んできた結果がそれじゃん、という自己責任の問題に落ち着きそうな気が。

閑話休題。
まずは「意識」の問題。
裁判員制度で取り扱われる事件は死刑若しくは無期というかなりの重罪で、判断が非常に難しくなる事件ばかりであることが予想されます。
例えば袴田事件や名張毒ぶどう酒事件のような事件だったということが判明すると、一生、「自分は無実かもしれない人に死刑を言渡したのか」と苦しむかもしれません。
逆に改悛可能性があると思って無期にしたら、15年くらいで出所してまた殺人事件を起こしたりしたら、「あいつを死刑にしておけば」と後悔するでしょう。
そういう究極の決断が迫られる時に頼れるものは何かというと、それこそ「自分の良心」なり「信念」などであるわけですが、このあたり最近の日本人は信念が足りないとかそういうことを言われたりしております。逆に言うと必要とされるものを投じることで、日本人の信念が磨かれる部分があるかもしれません。
無論、メディアの偏った情報だけに流されて決める救いがたい人もいるかもしれませんが、まあ、色々な意味でその人間が見える、ということに一つの意義はあるかもしれません。

もう一つとしては法律の意義を考える機会とかになるかもしれませんね。
とかく法律とか行政は政治対立の延長で生まれているという意識があるかもしれませんが、少なくとも刑事事件については政治の延長という部分はほとんどないわけですし、その人間を死刑にするか無期懲役にするか、あるいは無罪にするかというのも政治とかそういうのとは無関係(ま、死刑廃止運動なんか絡めると政治色が多少はつくものの)。
じゃあ何でその決断に苦しむことになるのかというと結局刑法の個々の条文があるからということになるわけですね。法律があるから、個々に決めているから被告人の古来はもちろん、裁判員の意思もそれに大きく縛られなければならないのだと。威力の大小は別にして、そうさせる力が法律にはあるってことを嫌でも意識するだろうと。
その延長で「法の支配」とは何かとかそういうことを一般の人が考える機会になるかもしれませんし、これもまた意義があるのかもしれません。
考えさせるにはあまりに劇薬かもしれませんが、人間は往々にして追いつめられないと考えないものですからね。

昨日くらいから考えて思いついたこととしてはそんなところですかね。

で、今回はならずに済んだとはいえ、廃止されなければ将来的に私が裁判員になる可能性はあります。
そうなったらそうなったで私なりの信念とか良心とかに基づいてやるしかないでしょう。
是非はともかくとしてとりあえずしっかりとした意識でやらないと被告人の人も被害者の人も救われないわけですからね。
その割には日当は安い気がするけど、死刑執行員もそんな高い給料じゃないわけだし。
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Comment

「法の支配」と「法治主義」 - 時評親爺

2008.12.18 Thu 17:26 URL [ EDIT ]

そろそろお疲れモードにございます(はよけぇるべ汗)。

> 「法の支配」とは何か

う~む、なかなかにエグイところでありますな(法の流す汗)。

これと並立して言われるものに「法治主義」があるわけでございますが、本来(歴史的には)「法の支配」と「法治主義」は似て非なるものともされるところ、即ち前者は”実質的意味の法”であり(=民主主義と結合して内容が合理的実質的要件と人権を観念)、後者は国家形態に中立的で国家の意思決定の法的形式でしかない・・・等と評価されるところでもあります(コマイ部分省略汗)。

つーところで腹減りました。

>時評親爺様 - 川の果て

2008.12.18 Thu 22:22 URL [ EDIT ]

「法の支配」と「法治主義」は似て非なる感じでややこしいですけれど、そのあたりの観念そのものを知らないって人も多いですからねー。
多少劇薬的ではあるものの、いきなりボンと荒波の中に放り込むことに意義はあるのかも…という気もしないではないです。

ちなみに私はトヨタカップ見ながらカレー食べてました(辛い汗)

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