川の果ての更に果てに

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2024.04.29 -

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富山・氷見市でタクシー運転手の人が強姦事件の犯人と間違われて服役した後、真犯人が出てきたという事件。
真犯人（とされる被告人）に懲役25年の判決が言渡されたそうで（求刑は30年）。

で、個人的には結構この判決の数字に至った経緯とか考えると面白いような気もします。
というのも、例えば「おまえのせいで関係ない人が迷惑を蒙った」となったとしても、それは検察側と裁判側がへまをやらかしたに過ぎなかったという真犯人には全く関係のない事情であり、自分の与り知らぬことで罪が重くなるというのは公平な裁判という憲法の要請に反していますから、そうした事情は判決に盛り込むべきではありません。
となると、判決を出すにおいて参考にすべきなのは冤罪の被害者となってしまった可哀相な人の判決ですが、この人は懲役３年の判決を受けています（服役したのは２年）。

同じことをしながら、片や３年、片や25年？
もちろん、真犯人は既に刑務所にいる前科持ちであり、また今回裁判になっていたのは冤罪となった２件だけではなく14件ですから、３×７（２件３年と考えれば14件はそれに７掛け）×再犯（２倍）ということで42年。最大有期懲役は30年なので求刑が30年で判決が25年でも妥当ともなるわけですが。
このあたりの判決の違いがどこからくるものなのかとかいうことについては考えてみると中々興味深いのではないかと思います。

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再犯と結果的加重犯 - 時評親爺

2007.11.14 Wed 15:38 URL [ EDIT ]

おこんにちはにございます。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071114/trl0711141352003-n1.htm

こちら↑に依りますと、冤罪であった方の罪条は「強姦」（刑法第１７７条）と「同未遂」の２件ながら、本件被告人は「強姦致傷」（刑法第１８１条第２項）かと思料します。

判決文（起訴状）を読んでいないのでナンですけれども・・・

>> 第百七十七条
>> 暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、
>> 強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。＜後段略＞

>> 第百八十一条
>> ２　第百七十七条若しくは第百七十八条第二項の罪
>> 又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって女子を死傷させた者は、
>> 無期又は五年以上の懲役に処する。

「強姦致傷」は「強姦」の結果的加重犯となり、罰則も「３年以上の有期懲役」から「無期又は５年以上の懲役」と重くなっていますが、むしろ裁判所の量刑判断（検察側求刑は無期ではなく懲役３０年）は、川の果てさんの指摘する「再犯」とか「今回裁判になっていたのは冤罪となった２件だけではなく14件」とあるあたりがミソかもしれません（謎）。

でもって求刑が強姦致傷の懲役３０年で、判決が懲役２５年、求刑に対してはほぼ８掛ということで、案外妥当？かも（謎汗）。

＞時評親爺様 - 川の果て

2007.11.14 Wed 21:32 URL [ EDIT ]

今回は強姦致傷でしたか。そのあたりも確かに量刑に響きそうですね。

詳しい判決文とかは読んでいないのですけれど、ただ、被害に遭われた方からすると同じ目に遭ったはずなのにここまで格差があるとちょっと首を傾げる部分があるのかな～という気もします。

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