川の果ての更に果てに

ロシアの諜報機関から英国に亡命していたアレクサンドル・リトビネンコ氏が不審死を遂げた事件。
当人の尿とか家からはポロニウム210なんていう聞いたこともないような放射性物質が検出されたそうで。ウランの原石に少量含まれていて、少量の摂取で被爆症状になるんだとか。
怖いですね。

リトビネンコ氏はプーチン大統領に批判的だたということで、当然ロシア当局の関与なんてのもあったわけですが。
…ただ、まあこの手の諜報員あたりだと政府のみならず色々な敵がいるんでしょうし、当然マフィアとかそういうのの犯行の可能性だってもちろんあるわけですね。しかし、これだけ物騒な放射性物質なんか出されたらマフィアがそんな殺害手段などを使うはずもないだろうということで、かえって自分達がやったとアピールしているようなものというような気がするんですが…
まあ、逆にほぼ明らかにすることによって「裏切り者の末路はこうなるんだ」という明確な態度を打ち立てたということなのかもしれませんが。

旧ソ連の時代にも、亡命した要人が傘の先端を刺されて核物質を打ち込まれて死んだとかいう話があったそうですし、この手の諜報組織とかに「本気で消す」と狙われたらほぼ逃れようがないということですかね。

自国内に放射性物質をばら撒かれた英国が怒るのは当然でしょうが、はっきりとした証拠を掴むのは難しいでしょうし、どういう形で幕を引くのか…
ま、おそらくは「世界史未解決のミステリー」の一つとして付け加えられることになるのでしょうけれど。

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