川の果ての更に果てに

英国で５人の売春婦が殺害された現代版切り裂きジャックの事件。
先日容疑者が逮捕されたということで、解決したのだろうと思っていたら、何と二人目の容疑者が逮捕されたのだとか。しかも、現地警察のコメントとしては「まだ真犯人が逃げているかもしれないし、まだ数人の容疑者を追っている」ということ。
英国・売春婦５人殺害、２人目の容疑者を逮捕（読売新聞）

どうやら共犯という感じではないようですし、「怪しい容疑者は全員ひとまず逮捕してしまえ。それから調べていれば真犯人が分かるだろ」みたいな部分があるのでしょうね。

英国の逮捕の場合は日本で言うなら任意同行とかそのあたりの範疇の場合もあります。なので日本の逮捕と同じ基準で見ることはできない気がしますが、日本の警察が同じことをしたらかなり騒ぎになりそうな気はします。実際問題、無関係の人間が明らかに交じっているのでしょうし、その人間の立場になるとたまったものではないですしね。ただ、反面あまり慎重にやりすぎて結局スルスルと逃げられても…というのもあるわけで。

ま、今回のような重大な事件の場合では真犯人以外については国家賠償を払う覚悟でそんなことをやるのも手なのかもしれませんね。
真犯人が見つかれば…という留保はつくのでしょうけれど。

そういえば、愛知・岡崎市で路上生活者を襲撃して一人を殺害していた連続事件では14歳と13歳の少年達のグループと28歳の男が関与していたらしいということですね。
細かい態様は違うにしても、片や売春婦、片や路上生活者とあまり生活基盤の強くない人達をターゲットにしているという点、ぶっちゃけていえば弱肉強食的部分があるところでは共通してますね。
まあ、打算が働くのが人間の特徴であり、打算が働くのであれば同じ犯罪をするにしても強い相手より弱い相手を狙おうということになるのでしょうけれど、あまり気分のいい話ではないですね。

そして今後格差が広がれば、路上生活者みたいな狙われるターゲットもストリートチルドレンみたいな加害者も増えるでしょうから、こういう事件は更に増えるのでしょう。
今後、更に憂鬱になる話が増えるのでしょうね。