川の果ての更に果てに

外交には疎いのであまり触れるつもりもないのですが、何となく頷ける部分があったので。ま、02年の発言だそうで継続して「我々は悪い奴等なのだ」と主張しているのかどうかは知りませんけれど。

われわれは「悪の枢軸」だ！＝金総書記側近が開き直り－02年米朝協議（時事通信）

ある意味、「俺はどうせ死刑なんだ。素直に逮捕なんかされるかよー」みたいな発言と相通じるところがあるような気がします。子供が「僕はどうせ悪い子なんだ！」とダダこねている分には可愛げもあるんですけどね。

北朝鮮については迷惑な国であることは間違いないですが、率直に言うとなくなればなくなったで難民が出たりして色々人道上とか問題になるでしょうし（まあ、現在も国内で難民同様なので問題ではあるのでしょうけれど）、北朝鮮が韓国領になったりすれば北朝鮮という不確定分子がいなくなる分、付近の中国・韓国・ロシアあたりがストレートに「日本は嫌いだ」となってきそうでそれはそれで外交バランスが日本にとってかえって悪い方向になるんじゃないかという気もするわけで。「平壌にミサイルを落とせ」とか言っている日本のタカ派が「北京とソウルにミサイルを落とせ」となられてもそれはそれで「オイオイ…」となりますし。
変な話、現在くらいの「あいつ油断ならねーなー」くらいの緊張状態があって、中国やロシアに「あいつを何とかしてくれよ」と言えるくらいが一番いいのかもという気もしないではないです。

ま、おそらく日本政府も韓国政府も本音としては「鬱陶しいけど潰れると困る」と思っていそうな気はするわけですが。
韓国の場合には「南北統一」という選択肢もあるのでしょうけれど、これも形態（北の崩壊にしろ穏健な統一にしろ）は別として民族にとっては悲願かもしれませんが、東西ドイツが合同した時の西ドイツみたいなジレンマが出てくるんじゃないかと思いますし。