川の果ての更に果てに

核家族、振り込め詐欺などの増加…という流れからいけば想像の範囲内ではありますけれど、最近家族にみとられない孤独死の類が増えているのだそうです。

asahi.comの記事

上の記事が取り上げているの福岡の話ですが、何も福岡だけに限ったものではないでしょうね。
ヤバいと思えば家族くらい呼んでくれということになるのでしょうけれど、それも中々難しい気がします。例えば以前に北九州市で餓死してしまった人は、二人の息子との間の仲が微妙で、そのあたり行政に「子供がいるんだから頼みなさいよ」みたいな形で投げられてしまって結局にっちもさっちも行かずに最悪の事態にまで至ったなんて話もありました。それは極端にしても日頃から密に連絡を取っていないとちょっとした病気くらいで呼ぶのは気が引ける部分があるのでしょうし、でもそのちょっとした病気が命取りになる…なんてケースも十分ありうるでしょう。そういう場合には行かなかった家族が悪いとも、呼べなかった当人が悪いとも言い切れないでしょうね。

一方で種々の事情があって死んだ場合などに遺族から遺体の受け取りを拒否されて市町村がやむなく埋葬するなんて話があるのだそう。死んで遺体を引き取ってもらえないというのもかわいそうですが、最近では年金のためにそもそも死んだことを隠されてしまうような高齢者もいるわけで…
人間の生き様、死に様というのは何とも難しいものです。

全然関係ないですが、大学時代の先輩（女性・今で言うならオタク）は「エロ同人誌を買った帰りに事故死したら家族から『ウチの娘じゃありません』とか言われて誰も引き取ってくれないかも…」と本気で心配していました。特に仲のいい人というわけでもなかったのですが、「どうしよう？」とか言われたらどう答えればよかったのか、未だに自分自身で「これならいいのでは」と思えるような答えが思いつきません。

今月に入って一日20人なんてあるように寒い時期には突然死なんてのも起こりやすい…
帰省しているとかしていないとかに関係なく、家族や親戚のことを少し気にかけるのもこの時期は大切なのかもしれないですね。