川の果ての更に果てに

頼りになるんですかねぇ。

＜自殺予告＞文科相異例のメッセージ　差出地東京・豊島区か（毎日新聞）

８日までに改善されなければ11日までに自殺するという自殺予告の手紙を文部科学大臣に送りつけたという話ですが、いたずらなのか本気なのかは分かりません（特定性を示すものがないという点で悪戯なのではと個人的には思いますが…というより、過去に経験のある人間が恨みつらみを書いたのでは）けれど、一つの方策を示したという点では評価に値する、といえるかもしれませんね。
教師がダメなら、メディア、メディアがダメなら文部科学省みたいな感じで、とりあえず送る先如何によっては幾らでも問題にできるんだよということで。
週刊新潮あたりに送ったら実名で公表してくれるかもしれませんしね（笑）
ま、もっとも、本当に皆が問題解決のために文部科学大臣のところに送るようになったら、文科省がパンクしそうではありますけれどね。

文部科学省としてみれば、多分嫌がらせだろうと思いつつ、でも本当に自殺されてしまったらメンツ丸つぶれでしょうし、とりあえず豊島区はもちろん、それ以外の豊○市や町にもお達しがいっているのだとか。
それを契機に豊島区はじめとする地域でのいじめ浄化につながるのか、あるいは逆に隠蔽化してしまうのか。
何といってもこの手の類のものはある意味醜悪な生き物みたいな部分がありますから、上から網をバッとかぶせても多分巧妙にかいくぐったりするんじゃないかとも思いますが。

そういえば、こんな調査もあったみたいですね。
＜いじめ調査＞やる方が「悪い」は半数以下　希薄な罪の意識（毎日新聞）
程度の問題は別としまして毎日新聞にもいじめはあるだろうし、文部科学省にもいじめはあるだろうと思うのですが、彼らは罪の意識を感じつつパワハラとか嫌がらせとかをしているのでしょうか…？
もっと言うなれば、誰か気に入らない人間がいるという心理状態について、「僕（私）はあの人を嫌っている。何て救いがたいことだ。自分はとても赦されないことをしている」と罪の意識を感じている人がどれくらいいるんでしょうか。逆に聞いてみたい気がします。
幼稚園や小学校の段階から、学校の一角に牧師さんの施設でも造って、「君達、誰か嫌いな人がいたら、牧師さんに告解して赦しを乞いなさい。私も毎日赦しを乞うているのです」とか校（園）長先生に言ってもらいます？　そうすれば多少はいじめが減るかもしれませんね。公立学校だと政教分離に違反するかもしれませんけれど。

こういうので道徳意識や倫理意識を煽ったりすることほど救いがたいことはないと思うのですけれどねぇ。
道徳意識を煽られて、それに反する人間を憎む。つまり「いじめを受けても仕方ない」という人間達がいるという心理状態を作ることなわけで…