川の果ての更に果てに

ＪＲ東日本がラッシュを利用して発電したら、その駅の改札口や電灯分くらいは賄えるのではないかという発想のもと、東京駅で実験を始めてみるのだそうです。

通勤ラッシュの力で発電－ＪＲ東日本が東京駅で実験（サンケイスポーツ）

確かに、都心のターミナル駅には一日数十万以上の人が往来するわけですから、そうしたエネルギーを利用できればってのは一理ありますね。単にラッシュが行き来するのを無駄に放置しておくのは物質的にも、当人達の精神的にも損失しかないでしょうし。

ただ、配信記事を見る限りでは現時点ではそれほど多くのエネルギーを生み出すことはできないそうで、今後巧くいくかどうかはエネルギー効率の上昇にかかっているのだとか。
逆に言うと、環境省あたりが「あなたは一日にこれだけの電気を使っています。この発電量の1000分の１を生み出すにはあなたがこの自転車を何分間漕ぐ必要があります」なんていうのを企業と協力して積極的に啓蒙していけば省エネに向けて効果があるのかもしれないという気はします。

もっとも、このあたりは導入までにどれくらいの余剰エネルギーを使うかとかも見極めないと、本当に資源問題を解決できるのかという部分もあります。例えばプリウスなんかでも何の見境なく買って、それまで持っていた車を廃車にしてしまった場合、実は資源・環境双方にとって良くないなんて話もあったわけですしね。
軌道に乗るまでに莫大なエネルギーを使って、その分を取り返せないということになれば意味がないですし。

ま、そうした問題はあるとはいえ、今後発展していってほしい発想ですので期待したいですね。