川の果ての更に果てに

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2024.04.26 -

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五輪の頃から続いているグルジアと南オセチア、アブハジアの問題。
ロシアと欧米のプロパガンダの応酬という印象で、正直さっぱり分かりません。
NHKの論説委員の記事なんか見てると、結局全員悪いうえに国際社会が無関心だからその地域の住民が迷惑している、という結構当たり障りのないことが書かれてましたが。

ただ、地域住民というと、そこに住む人達の不幸の始まりはもっと大昔にまで遡るんじゃないかなという気もしてきます。
そもそもカフカースの一帯とか中央アジアのあたりは昔は移動民族が生活していたところらしく、一年中定住しているなんてことはほとんど無かったのだとか。実際、グルジアにしても産業らしい産業はないようですが。
そんなところに誰かを無理矢理定住させた、ってところからしてそもそも無理があるのかもしれません。
まあ、そのあたりに責任なんて求めるとかするとロシア帝国とかオスマン朝とかそのあたりまで遡らないといけないわけなんですけれど。

昔の人が一年間暮らすつもりのなかったところで、ずっと暮らさなければならないわけですから、余程画期的な新技術でも考案されない限りは自活は不可能になるわけで、誰に主導権を与えてもおそらくそれは同じ。そこで暮らさなければならない時点で不幸が運命づけられていて、統治者が誰であるかなんてのはあまり大きな影響がないのかも。
グルジアと異なって判官贔屓が働きやすいのがチェチェンですが、彼らに対するロシアの弾圧はこれは相当酷いものではあるのですが、さりとてアフガニスタンとか見ていると、イスラーム系の国家がチェチェンに出来ればそれはそれでロシアだけでなくアメリカあたりもかなり困る事態になるんじゃないかという気もします。
同じことは新疆ウイグル地区にもいえそうで、中国のやり方は酷いものの、こちらも独立したとしたらどうなるのかとなると、これまた疑問なような気も。
そもそもロシアの支援を受けたイスラーム系のヤクブ・ベクがイスラーム系以外の住民とか追い出したりして好き勝手して清朝に負けたから、今あそこが中国の領土になってしまっているわけですし。

自活できないとなると大きなところから支援を受けるとかそういうのをするしかなくなる。当然、支援する方がボランティアで支援してくれるなんてことはないでしょうから、ただでさえ住めないところなのに権益を奪われることになって、ますます悲惨なことになるのだろうと。

元々定住されていない場所に誰かしら定住させることが自然の摂理に合わないのだから、それをどう取り繕っても結果として矛盾がどこかに出る、とかなるとそこに住んでいる人には激怒されそうですが、何かそんな気もします。
西洋にしろ、東洋にしろ、土地とかの封建制を経て近代・現代になったわけですがその価値観をあてはめようとすることからして無理があるのかもしれないなぁと。

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