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2017.04.29 - 
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AtoZのマイナークラブ紹介・D

カテゴリそのものは半年以上前から存在していたものの、全然増えなかったマイナーチーム関係エントリ。
このまま何事もなく消し去っても問題ないわけですが、それもあれなので、今後AからZで見るマイナークラブやマイナースターみたいなコーナーをやってみよう、と何となく思っております。
ということで、栄えある一回目は。
FC Dynamo Kyiv

kyiv 
Aから始めようかと思ったものの、書いている本人が盛り上がるチームがAでは思いつかなかったので、とりあえずディナモから。クラブではIFKヨーテボリとどちらを先にしようか迷ったのですけれど。

ディナモ・キイウ概略
1927年創設。1950年以降、ソ連リーグでスパルタク・モスクワと並ぶ強豪となった。特に1970年代にヴァレリー・ロバノフスキーが監督に就任するとライバルが国際舞台で中々勝てないのを尻目に欧州でも活躍するようになり、カップ・ウィナーズ・カップを二度制覇、欧州スーパーカップも制し、オレグ・ブロヒン、イゴール・ベラノフという二人の欧州最優秀選手も輩出した。
国家独立直後は圧倒的な強さを誇ったが、21世紀に入ってからシャフタールの台頭を許している。

読み方について
ここでは再三書いてますけれど、ウクライナ(ユクライン)語発音を英語にした場合には上のようにKyivになるので、読みとしてはキイウなどの読みになります。
キエフはロシア語でソ連時代の名残であってモスクワで言う分には構わないのでしょうけれど、ウクライナ人に言うとあまりいい顔はされないんじゃないかと思います。例えるなら日本国内で外国人の人が竹島のことを独島といった時なんかに近いものがあるのではないかと(苦笑)
ま、それ言い出すと人名なんかもシェフチェンコとかはシェウチェンコになるのかもしれませんし、キリがないといえばそうなります。ただ、キイウに関してはユクラインを取扱う文献では少しずつキイウに変わってきているのでそちらの方がいいんじゃないかなということでここではずっとキイウ表記にしている、というのは以前から書いていることです。もちろん、シェフチェンコについても、例えばタラス・シェフチェンコではなくタラス・シェウチェンコにするとかで少しずつ変えていくべきなのでしょうけれどね。
まあ、もちろん、このあたり私も知らずに現地人感覚に反する発音を沢山使っているわけでキエフじゃいけないというわけではないし、別にキイウ表記を強制するつもりもないですけれど、これまたよく書いているように「レアルといえばソシエダ! スペインに対する尊重が足りん!」なんて主張しているところが普通にディナモ・キエフと書いていると、ちょっとムカッとなります(笑)

ユクライン版・クラブを超えた存在
ディナモで有名な話というと、競技的な話そのものよりもスポーツの崇高さに絡めての話が有名なようです。いわゆる「The Match of Death」ですね。
要は第二次世界大戦中にユクラインがドイツに占領されて、で、1942年にドイツ占領軍チームとディナモが試合したわけですね。当然ナチスドイツ側としては勝ってドイツの偉大さを示したかったわけですが、ディナモの選手は不興を買えば銃殺刑が待っている中で命を賭けたKY(民族の自尊心か、スポーツの公正さか、個々人の意地か、まあそれらが複合的に絡み合ったものなんだろうけれど)をやってドイツ軍チームに勝利して、ドイツ軍から更なる脅迫を受けた後の再試合でも勝ったのだそうで。その後、何人かの選手が実際に銃殺刑に処せられたりしたよう。
このあたりの逸話は映画になったり、日本でも本で紹介されたりしています。その中にはディナモの選手が試合前に「ハイル・ヒットラー」と叫ぶところを「スポーツ万歳!」とか叫んだりしたとかいう話もありますが、そのあたりは本当なのかは分かりません。

ディナモが受けた迫害はナチスからだけというわけではなくて、ソ連時代にはラヴレンチー・ベリヤからも受けていたようで、意のままにならないということでシベリア送りになった選手なんかもいるなんて話です(キイウだけに限ったものではないが)。
今も世界的に有名なのはロシア語読みのキエフなわけで、そんなディナモの苦難の歴史は17世紀以降の苦しいユクライン人の歴史とも重ね合わせることが可能かもしれません。

資金力と強さはともかく、エピソードは『クラブを超えた存在』なんてのたまっているバルセロナと互角か、あるいはそれ以上に重いかもしれません(笑) 
ただま、独立後に神通力がなくなったディナモを見ていると、実はカタルーニャが独立したらバルセロナも大したクラブではなくなってしまうのかも、なんて気もしますけれどね。

そんなディナモですがカッコいい話ばかりではなくて、95年にはチャンピオンズリーグで試合操作しようとして2年間出場停止にされたなんて話もあります。ホームスタジアム禁止とか罰金とかはともかくとしてCLで明確に処分されたクラブっていうのはディナモ以外にほとんどないんじゃないですかね~。
ユクラインも立派な資本主義国になったものだ、とゴルゴ13あたりが言うかも(笑)
ちなみにその時救済されたのがAaBことAalborgで、Aはここにしようかなと思ってはいたのですけれど、あまり深みがないので。

機能主義の限界到達点
競技的に見るならば、このブログ管理人が敬愛してやまないヴァレリー・ロバノフスキーによる高速カウンターと緻密な組織力があげられます。どんくらいすごい組織力だったかというと高原とか大久保あたりとそんなに違いがなかったと言っても過言ではないだろうイゴール・ベラノフがバロンドール取ってしまうくらいにすごい組織力だったわけですね(笑)
そのオールコートディフェンスはロバノフスキーがNBAの試合を見て思いついたんだそうですけれど、大したものであります。

ただま、組織力と運動量が無茶苦茶必要なのでロバノフスキーが代表監督になると代表選手がほとんど全部ディナモ勢になって、それでロバノフスキーが失敗すると、今度は全部いなくなる、みたいな感じな極端な行き来が当時のソ連代表にはあったよう。

今の日本サッカーではジーコに見るような個人技重視のサッカーと走力・組織重視のオシムとまあそういう路線の違いとかで喧々諤々やっておるわけですが、30年早くソ連ではモスクワとキイウが似たようなことをやっておりました。ついでにやたらオリンピック好きなところも日本とソ連は共通するわけで、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」というビスマルク理論に則るならば、サッカー有識者はもう少しスパルタクとディナモとソ連サッカー協会の歴史を探ってもいいのではないかと思いますけれどねー(笑)
このあたりのソ連サッカーと日本サッカーの類似点と学ぶべき点についてはいずれ書こうかなーと思っておりますが、管理人の「いずれ」がどれだけ信用の置けないものであるかは長く見ている人には良くお分かりだろうと思います。

ディナモの未来
ソ連全土でトップクラスの実績を誇り、ユクライン建国後も国内では無敵だったディナモは近年はシャフタール・ドネチクにおされ気味。資金力という点ではあのあたりのイスラームネットワークに強いコネクションのあるシャフタールの方が優勢だそうです。
もっとも、一番痛いのはロバノフスキー晩年くらいからサッカー界全体の行き来が非常に盛んになったので、今となっては昔みたいな無茶苦茶な組織力を身につけさせるのは不可能になったってことだと思いますけどね。それが出来ているうちは運に恵まれたとはいえCLのベスト4まで行ったこともあるわけですし。

ま、いずれにしても現在ではシャフタール相手にやや劣勢であり、そんなこともあってか、最近はシャフタールに比べると若手育成も盛んなようで(一応アンドリー・シェフチェンコ育てた実績あるし)、実際結構いい選手も出てきているよう。
かつてのような無敵の組織力を身につけることは不可能でしょうけれど、オレグ・ブロヒン前ウクライナ代表監督はじめその弟子達が新フィロソフィーを見つけ出すことには期待したいものです。
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