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ワールドカップ総括・日本編(というほどのものでもないが)

2010.07.19 - サッカー
前回のエントリの後でBKOさんが追記を入れられていて、そこでまた啓発されるところがあったので「更に追加版を書く」というようなコメントをしたのですが、時間が足りないので結局断念して、一部を今回の総括の中に入れることにします。
おそらくmixiとブログを行き来して両方見ているのは両当事者以外にはいないかと思いますので敢えて断りを書かなくてもというのはありますが(笑)、念のため。
しかし、ブログ、mixi、Twitterのどこかに書かれてあることを当事者が読み、「その件については」と返事したりするわけですが(しかもmixiで見たものをブログとかで返事したりする)、このあたりが行き過ぎると
一見さんお断りみたいなことになりかねないので注意する必要があるなぁと自戒してみたり…。
このあたりも今後じっくり考えてみたいテーマかも。

それはさておき、今回は日本に関する総括を。
珍しく章立てとかしてやってみましょう(笑)
1.方針の変化について
2.今後について
3.世界との距離の置き方はどうすべきなの?
4.おまけ

1.方針の変化について
ま、これについては英断だったという話もあるし、直前になって変えるのならそれまでの期間は何だったのよという話もあるわけですが、20年経てば結果しか残らないので実も蓋もないけれど結果が全てということになるんでしょう。それこそ関ヶ原の徳川家康とか桶狭間の織田信長の策が100%当たっていたなんてことはあるはずないですが、現代では全てお見通しだったかのごとく彼らは勝っているわけですからね。
20年後には、岡田監督は丸根砦と鷲津砦を敢えて落とさせて(直前の親善試合を全て負けて)敵を油断させたあげく、奇襲戦法を採用して勝利したという風に語り継がれているかもしれませんからね(笑)
ま、それは半分は冗談ですが。

岡田監督が直前になって守備戦術重視にシフトするというのは実は12年前にもやっている(4バックから3バックにして控えだった中西を右のCBに抜擢した)ことなのでかつて来た道というような気もしないではないし、フランスの時もそれでガチガチに守っていたのは守備の局面ではそれなりに奏功していたので、迷走なのか戻るべきところに戻ってきたのかは何とも分かりません。
とりあえず直前に変える経験があったという点ではどこかのスポーツ紙が書いていた「直前のギャンブルが怖いから監督を替えなかったのに、その監督がチームをガラッと替えたわけだから結局監督交代しても良かったのでは」というのが100%正しいとはいえないかもしれません。
実際のところ直前になって指揮官になった2人のスウェーデン人指揮官(エリクソンとラーゲルベック)の指揮したチームは戦術が完全に機能することなく敗退したわけですからね。もちろん、監督にもじっくり派とピンチヒッターが得意なのがいますので、代打専門の外国人監督を起用すれば結果は違ったのかもしれませんが。

それについても、実は当の岡田監督自体が一番の代打型の監督なんじゃないかという可能性もあるが(笑) 今後外国人監督に指揮をとらせて、どうにもならないようならブラジルの直前になってまた復帰なんて可能性もあるんじゃないかと。

2.今後について
1と関連するのですが、直前の戦術奏功が巧くいったのは選手が一致団結できたというのも大きいですが、日本がそれまでの試合のように繋がなかったことに相手が面食らったというのもあるかもしれません。オランダが45分間じっくり回していたのは出方をうかがっていた側面もあるのでしょうし、失点が怖かった日本としてみればそういう形で45分間大きな消耗もなく費やせたというのは大きかったと。
その例といえるかもしれないのがデンマーク戦の2点目でセーレンセンは遠藤をほぼノーマークにしていてやられてしまって、デンマークでは「もうちょっと相手のことを勉強しろ」とか批判されていたとかで。実際のところは監督は研究好きで知られているわけですし、セーレンセンが遠藤のことを勉強していなかったということはなかったと思いますが、当初聞いていたのとは日本の戦い方が違っていたので戦術にアジャストして選手のことを忘れていたというような可能性もなきにしもあらずです。

このあたり、むしろ変化をつけることで巧く強みを隠せたという部分があったのではないかなというのは松井なんかにしても言えるかもしれません。

で、逆もまた真なりということで世間的には「日本らしい定番サッカー」の確立を求めているわけですが、実際のところ日本らしいサッカー、つまり型が確立してしまったら、相手にとっても分かりやすくなるという側面も出てきます。
去年あたり散々「中村俊輔はどうこう」と叩かれていたわけですが、あれは本人のコンディションもさることながら日本に対する共通理解を相手が抱いたので顕著に狙われるようになったというのもあるのでしょう。

とりあえず今回の結果を踏まえて、世界に対して「日本は労を惜しまず走る。あとは本田に注意しろ」というような印象を植え付けたかと思いますが、本田についても俊輔と同じことが言えるわけで、「奴は危険だ」と相手が理解しているのなら、ワールドカップに出るくらいのチームならそれほど苦しむことなく抑えることはできるでしょう。
それをさせないためには、今回のように「えっ、こういう戦法で来るの?」みたいなのを取っておく必要があるわけで、一番いいのはまた死んだフリをして本大会直前に違うチームにしてしまうということなのでしょうけれど、さすがに毎度毎度それというのも芸が無さすぎるし、そもそもそんなに毎度毎度巧くいくものでもないはず。
となると、「新監督のフィロソフィー+労力を惜しまず走る」というのを前面に打ち出して、本大会前にマイナーチェンジして、「でもついでに本田他面白い選手もいるんだ」みたいな形にできればベストではないかと。

そのあたり踏まえると次の監督は誰がいいのかというのは何とも言いようがありません。ビエルサはなくなったようですが、その他の監督にしてもプロチームの監督になるからにはそれなりの寄る辺はあるでしょうからね。
とりあえず労力を惜しまず走るという長所を遂行させられる監督なら誰でもいいのではないかと。

3.世界との距離の置き方

3月くらいでしたかね、確か杉山茂樹氏がトリニータが債務超過であることについて、デポルティボの例を触れつつ「分不相応な路線を歩んだからだ」みたいなことを書いておられて(
Numberのこの記事)、それ自体については首肯しつつも「スペインにはシーズン中に破綻したレバンテとかいたんだから、そういうのも書かないと不公平じゃない?」みたいな突っ込みは軽くしていたのですけれど、実はあのバルセロナですら去年赤字だったとかいう話が。
「千載一遇のこの時にどうしてもタイトルが欲しいっ!」っていう必死に背伸びしているクラブならともかく、あれだけタイトル取りまくってるクラブがタイトル総なめして尚赤字ってどれだけ無茶苦茶な経営なんだとある意味感心させられる話です。にもかかわらず新会長はバラマキを宣言しているようで、民主主義の行き着く先はバラマキなのかもしれません(苦笑)

それはどうでもいいのですが、今後世界との距離を近づけようとするとこういう動向も結構気になってくる話にはなります。世界の序列の中に組み込まれる…ということは、上(バルサとかプレミアとか)があんな感じで景気無視の経済破壊をやっている状況だと下も色々影響を受けてしまうという話になるわけですからね。

以前日本のガラパゴス化みたいな話があって、南アフリカとかチュニジアみたいにリーグが中途半端に裕福で誰も海外に行かずに強化が怠るというような例もあるわけですが(ま、Jリーグもそれに近いのかもしれないが)、半端にグローバルな経済活動に巻き込まれて被害を被るくらいならガラパゴスの中で種の保存に励んでいる方が賢いというような見方もできます。

代表的な観点でいっても、欧州に移籍して活躍した選手というのは頼りになるわけですが、逆に目立つ分研究されて巧く封じられてしまう可能性もあります。例えばフィンランドのリトマネンとかウェールズのギグスとか。もちろん経済的な部分もあるのでアレですが、主力の3分の1くらいが欧州で、残りが国内くらいの配分を保ちつつ強化できれば理想的なような気がします。

というのが個人的な理想ではあるのですが、現実としてはそこは難しいという気もするわけで、やはり世界の枠組みの中でリンクされていくことになりそう。
ということになると、最初に出したコラムみたいなのが罷り通っているとまずいんじゃないかと思うわけです。世界と日本はリンクしてくるとなると日本の影響は世界に及びうる、それ以上に世界の、特に大きな舞台での話しも日本に大きく影響してくるはずですので。「日本はどう、世界はどう」と二分して考えていられる状態ではなくなってくるわけですからね。
なのでまあ、海外に出るというのを進めるのなら、単純な二分論で全て片付けるのではなく、世界の中での影響とかそういうのを特にマネジメント部分で意識する必要がでてきそうです。

でも、経済論理無視の行動が多くて、八百長禍が迫りつつある海外にあまり大きすぎる夢をもつのは危険で、足下はちゃんと見てやってほしいなということで。


4.おまけ
今回のワールドカップはそれほど面白い試合はなかったわけで、新規のサッカーファンが世界中でどれだけ増えたのかというと微妙なところがあります。そのあたりを踏まえて前回の話を書いたわけですけれど。

ただ、「ああいうことを書いておいて今更その結論かい」という批判があるかもしれませんが、成功だったか失敗だったかというのを考えると、失敗ではなかったような気はします。
というのも、今回中国は出てないわけですけれど、アメリカと日本という経済的に大きくてかつサッカーがそれほど普及していないところ(どちらも不況だが[苦笑])がそろって決勝Tまで勝ち抜いたことで、この両国での関心が上がり、経済活動という点で少なくない効果を及ぼしそうというのがありますので。

ユナイテッドが不毛な北米ツアーをやっているそうですが、そうした活動で新規の集金がどれだけできるかというと正直それほどのものではないわけで、むしろアメリカや日本のサッカーファンが増えるのが引いてはユナイテッドの売上に繋がりうるんですよね。
で、サッカーファンが増えるというのはいきなりCLとか見るというケースはそれほどないはずで(よく分からない試合を有料放送で見る人がどこにいる)、基本は自分達の知ってるチームから入るということになる。
という点では、アメリカや日本が勝ち進んだというのは、新規のサッカーに関心を持つ層が増えるということでそのあたりの増えた層の中からそれぞれ海外サッカーにも関心をもつ層が出てきてCLとかの売上が上がると。

ということで、大会そのものの総括を追加すると面白さという点では落第でしょうけれど、布石という点では合格ということになるのかな~とそういう気はします。

ただ、FIFAはもちろん、新規スポンサーが欲しい有力クラブとしてみても、どうせならアメリカも日本もベスト16で止まることなくもう少し進んでほしかったというのはあるはずで、特に相手を考えると尚一層そう思っていそうです(笑) 
「おいおい、パラグアイやガーナくらいなら何とか勝ってくれよ~」と思っていたかもしれません(笑)

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Comment

こんばんは。 - BKO

2010.07.21 Wed 02:23  [ EDIT ]

再び取り上げて頂きありがとうございます。

戦い方の選択肢をいくつか保持して、ある程度は隠しておけると良いのですが、隠した戦い方は普通に考えると完成度で不安が残るだけに難しいものですね。。徹底的に隠した結果、味方までが面食らうという状況になったら笑えないですし。。。

今大会は、それまでの走り回るイメージがうまくハッタリになったお陰で、仰るように時間を上手く費やせたのも大きかったでしょうね。さすがにパラグアイには丁寧に対応されましたが、それでこちらの打つ手がなくなった事を重視すべきか、それともその状況でも膠着状態に持ち込んで120分戦えた事を重視すべきかで、今後の対応が違って来るのではないかなと思いました。

アメリカと日本にもう少し勝ち進んで欲しい→実は○っくふぇらーが対戦相手を調整して・・・というネタなども披露したいところでありますが(コラ)、長々と書くのもなんですので、これで失礼します。

>BKO様 - 川の果て

2010.07.21 Wed 09:07 URL [ EDIT ]

今回の岡田監督は、元来得意な守り倒すサッカーを最後の最後に持ってきたという点で、(多分たまたまだと思いますが)巧く隠すことができたような気がします。
なので、次の監督にも日本化の名目の下、元来の路線ではない戦い方で試行錯誤してもらって、それがダメなら最後は自分の得意路線でというのがいいかもしれません。

今回の戦い方も相手には参考にされるものでしょうから、それも巧くハッタリ利かせて次以降は更に大きな仕掛けとかやってほしいものです。

●っくふぇらーが相手を調整していたというのはありえないではないかもしれません。Ham連合よりと絡めると大掛かりなネタになりそうですが、ブログ強制削除の可能性もありますので自主規制しておいた方がいいかもしれません(笑)

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