川の果ての更に果てに

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2024.05.07 -

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最近、燃えるような情熱でサッカーを見ている人のブログなどを見たりすることがあります。
そういう人がいる一方で「リヴァプールは土曜の試合だとドローが多くて、ユナイテッドやチェルシーとの友情を確認したいんだろう」とか「今季のアーセナルは慈悲深いなぁ」とかネタ要素でしか見ていない自分のような人間もいるわけで、同じサッカー好きでもスンナ派とシーア派くらいの格差が出来るものだなぁと変なことを思っていたり。「10本の矢があれば１本をキリスト教とユダヤ教に。残る９本を異端派に」なんて話がありますけれど、「10本の矢があれば１本を野球マニアに。残る９本をネタ的に見る異端サッカー好きに」なんてなったら嫌だなぁ…

ということで（どういうことだ）、多少真面目な話でも（笑）

日本で人気のある海外の選手というとまあ色々いるでしょうが、今だとサイドの選手ではリオネル・メッシーとかクリスティアーノ・ロナウドが二頭体制を築いているんだろうと思います。

ということで当然いいサイドの選手が出てくると「○○のロナウド」、なり「和製メッシー」となるわけですが、ただ、Ｊリーグとかそれ以外の試合を見ていてもそもそも彼らに近いタイプ自体いないんじゃないかという気がします。
つまりまあ、彼らの場合は（Ａ）ドリブルでガンガンに切り崩して、（Ｂ）自分でもフィニッシュできるとそういうタイプの選手。メッシーはほぼそこに特化した選手ですし、ロナウドの場合はもう少しフィニッシュへのバリエーションがありますけれど。ドリブルだけで年間３点くらいしか獲らならメッシーは凄いウイングというくらいでしょうし、ロナウドがセットプレーとヘディングだけで20点取ってもそんなもてはやされんだろうと。

日本のサイドの選手だとどちらかというと（Ａ）がほとんどで、そこからクロスなりパスを出すというのがほとんど。自分で点を取るサイドの選手も例えば今季ならグランパスの小川佳純であったり、あるいは去年の大分の高橋大輔であったりといるにはいますけれど、こちらは自分が崩してというよりは味方が崩したところに入ってきて点を取るパターンが多いような気がします。
自分で崩してフィニッシュまでをやりうる選手というと、例えば少し前の好調時の石川直宏とか、あとは点の意欲が高まった時の相馬崇人あたりが思いつきますが、どちらも条件付きでコンスタントではないのが辛いところです（あとはサイドでプレーするなら永井雄一郎もこの範疇に入るかもしれない）。北京五輪ではサイド選手にいい素材がいるといわれましたが、本田圭祐はサイドならベッカムタイプでオランダではトップ下になったようですし、家長昭博は切り崩し能力は高くシュートも打っているのですが、実際のところ点はあまり取っていない。一番近いタイプというと水野晃樹はそれが出来そうな選手で、ＦＫ込みとはいえ10点近く獲ったことはあるものの精々それくらい。

日本人のサイド選手に近いタイプといえば、スピードよりは技術で切り崩し、点よりは崩しに専念しているジョー・コールとか、ＦＫとスピードがあって、味方のチャンスメークからフィニッシャーにもなれるダリヨ・スルナあたりがいて（水野晃樹に一番近いタイプかもしれない）、実はこの二人なんか目指すのがいいのではとも思うわけですが（スルナはマイナークラブなのでイメージ的に嫌かもしれないが［笑］）、コールやスルナのプレーを見せながら教えている指導者はあまり多くないような気がします（笑）　あとは両者の中間くらいにいるフランク・リベリーとかですかね。

いや、まあ、それはそれでいいとは思うんですけどね。そういう選手がいないからメッシーなりロナウドなりがもてはやされるわけで、みんなができるようになれば彼らがいる意味がなくなるわけで。

ただ一方で、「日本代表の試合にはスペインのようなサイド攻撃ができてない」なんて批判している海外サッカー通の人なんかもいたりするわけですが、例えばスペインリーグのサイドというとアリエン・ロッベンとかロビーニョ（はいなくなったけど）なんかも自分で点が取れるサイド選手なわけで、そういう選手がいるからスペインのサイド攻撃が成りたっている側面もあるわけですよねー。ロッベンがいないレアル・マドリーくらいのサイド攻撃なら出来ているのかもしれないわけですし（笑）
だからまあ、そもそも「そういう選手がいないんだから、やりようがないんじゃないのか？」とか言いたくなるわけです。実際、EUROのスペインのサイド攻撃にどこまでの脅威があったかというと両ＳＢが頑張ってはいたものの、サイドから無理矢理入り込んでフィニッシュまでってのはあまりなかったと思いますしね。
例えば現在アジア最高の選手と目されている朴智星が二人いたとしても多分海外のトップクラスのチームではサイド攻撃としてはそんなに機能しないでしょうしね。

ＣＷＣの決勝で「退場者が出てからのファーガソンの策は消極的だ」と書いたら、「ならどうすればいいかファギーに教えてやれよ」というコメントがあったりして、まあ私みたいな本質はネタ系の人でもそういう批判を受けるわけですから、ましてやそういうのの専門家でそれで飯を食べている人に対しては尚のこと、「じゃあ今いる日本の選手をどう使えばリーガ・エスパニョーラみたいなサイド攻撃ができるかを書いてくれよ」となるわけでしょうし。

まあ、そこまでは期待しませんけど、理想は理想として目指すとしても、現在いる日本人のサイド選手でも目指せそうなＪ・コールなりスルナなりを使ったサイド攻撃なんかの研究をするのがとりあえず現状ではより確実に歩を進められる方法なんじゃないかと思うわけですし、批評本とかでもそのあたり地に足のついたコラムなんかもあっていいんじゃないか、とまあそんなことも思ったりします。

私はしませんけどね。ネタ系なので。

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Comment

無題 - がちゃ

2009.01.11 Sun 17:43 URL [ EDIT ]

とっくにお気づきかとは思いますが(笑)、基本的に私も誰がどう見てもネタ系であります。
(・∀・)

そもそも基本、“にわか”的なスタンスなんで、戦術がどーのとかよくわかりません。
だから見ていて何かしらひかれるところがあれば好きな選手・気になる選手リストに加わるワケで、それがプレーのこともあれば見た目だったりキャラクターだったりもします(笑)。

これからまず和製メッシを目指すなら、癒やし系ブログが必須アイテムです？！

＞がちゃ様 - 川の果て

2009.01.11 Sun 21:43 URL [ EDIT ]

今後もネタ系を共に繁栄させていきましょう。
（・∀・）

私も戦術とかはあまり分からないですが、それ以上に一々しかめ面してサッカー見てても仕方ないんじゃないかという気はするんですけれどねー。

どちらかというと私はプレーよりはキャラの方が好きですねぇ。あとはビッグクラブにいるだけで騒がれるタイプよりは地方クラブでわが道を行くタイプなんかの方が好きですけれど。

和製メッシーに癒し系ブログが必要なら、和製ロナウドを目指すなら、とりあえず事故が必須でしょうか…？

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