川の果ての更に果てに

試合前のユニチェック。シリアはパキスタンとは異なり、背番号の上に「ＳＹＲＩＡ」の文字が入っています。最初、「シリアにシリアという名前の選手がいるんだ」と思ってしまいました(笑)

試合ですが序盤はシリアのペース。スピードのある攻め上がりを何度か見せてきます。
10分くらいから平山にボールを当ててチャンスを作りますが、そこにいくまでに取られて攻められる機会が多いですね。シリアは意外に人数をかけてきますし、サイドを意識した攻めが多くて個人技もありますね。
ただ、これまでと比べて守備陣が不用意なミスをしない分、与えている決定機自体は少ない。中々いいですね。松井は最近二試合と比べたら声が出ています。チームの先輩川口同様、攻められて緊張がある方が力を発揮できるタイプなんだろうか…
33分、試合を通じて最初の決定機は日本。左サイドを独走した一柳のクロスに平山が反応しきれず、ファーにいた高萩がシュート。ＧＫを抜きましたがカバーに入っていたＤＦがクリア。
39分には水本がＦＷに振り切られて右からゴールエリア付近まで侵入されますが本田が辛うじてタックルで止めました。不安定なジャツジなのでＰＫもありうるので怖いです。
前半は０－０で終了。点は入っていませんが、日本は選手達が中々工夫して攻めようという姿勢は見えますし、シリアもシリアで中々冷静に試合をしています。アンダー代表の試合としては一番面白い前半だったかもしれませんね。審判だけがアレですが…(苦笑)

後半。
早々に右から高萩がいいクロスをあげるも平山に合わず、そのカウンターをカバーしにいったＤＦ同士が衝突してかなり危ない形になりましたが、これは水本が冷静な対応でクリアしました。
さて、10分ほどを過ぎるとやはり平山は落ちてきたのですが(笑)、全体もやや低下してきたのでこれまでと比べると極端に消えたという感じではありません。相手が落ちてきたことで日本はいい形でボールをもつ時間が増えてきました。
25分にスローインからフリーで本田圭がシュートを打ちましたが僅かに外。日本も優勢ですが決定的なところまでは中々いたりません。愚直にクロスをあげ続けるか少し変化をつけてくるか。
…と、愚直なクロスが遂に実る瞬間が。32分に左の本田からのクロスを平山がヘッド！　ライン上でＧＫとボールがゴチャゴチャし、谷口が詰めたりしましたが、平山のヘッドでのゴールが認められたようで日本が先制しました。
その後も平山がいいヘディングを放ったりし、終了間際にはきっちりと時間稼ぎ。中々賢くプレーできていますね。
が、最後画竜点睛を欠いてしまったのは高萩が遅延行為をとられて二回目の警告で退場してしまったこと。
これはもったいなかったですね～。

松井　6.5　ゴールキーピングには何の問題もなし。キックがもう少し正確なら尚良かった。
一柳　6.5　再三左サイドを突破し、守備も段々良くなった。
水本　6.5　序盤かわされるシーンもあったが、ほぼ問題なし。
青山直　6.0　問題のないプレー。
辻尾　5.5　守備面では良く貢献したが、もう少し攻撃に出て欲しかった。
本田拓　6.0　幅広く動いたのはさすが。時折不用意なパスがあった。
本田圭　6.5　攻守に幅広く動いた。先制弾のアシストは丁寧なクロス。
高萩　5.5　前半はもう一つも後半はボールに絡むシーンが多かった。退場は不運な面もあったが不要。
増田　7.0　豊富な運動量で攻撃を支えた。
→　細貝　－　５分程度の出場。当然採点の対象外。
谷口　6.5　攻守に幅広く動き、シュート意欲の高さが光った。
平山　6.5　決勝Ｔ進出をグッと近づけるゴール。動きの量はともかく、起点としてもまずまず機能した。