川の果ての更に果てに

今年最後の代表の試合。アウェーでは不覚をとったサウジ戦です。

序盤はどちらも低調…日本はＦＷにボールタッチがありません。三都主が相手ＤＦからボールを取ってループシュートを狙うシーンがありましたが、逆にいうとＦＷに対する信頼が低いんでしょう。
で、15分まではサウジのミスでチャンスの前段階までいくシーンはありますが、どちらかというとドローでもいいというサウジの方がペースを握っているともいえそうです。サウジは全く攻めていませんけれど。
16分。カウンターから駒野が左からのクロス。モンタシャリがクリアしましたが、ようやく可能性を感じさせる攻撃でした。
ここから少しずつ良くなってきてミドルなどが飛び始めます。
19分。ＣＫから巻。ゴールの中のＤＦがクリアしたボールを闘莉王がスライディングシュート！
24分には巻→我那覇からミドルシュート。いいシュートでしたが枠外でした。
25分には加地のクロスをファーにいた駒野がスライディングシュートでしたが、外れました。中々幅のある攻撃ができています。こういうのができている内に追加点が取れればもっといいんですけれどね。
と思っていたら追加点。右サイドを上がってきた今野が加地とクロスして一瞬マーカーを外して中に切れ込んでクロス。そこに入り込んだ我那覇のすらしたヘッドが見事ゴール！　２－０
しかし31分。鈴木の軽率なパスからサウジのカウンター。ＰＡ内に入ったところを倒してしまったということらしくサウジにＰＫ。人数は揃っていましたが、力ずくで入り込まれて抵抗できなかったということでしょうか。アル・カフタニがしっかり決めて２－１に。サウジはアウェーの試合と同様、数少ないチャンスを確実にモノにしますね（苦笑）
35分以降は、ボールキープの日本とカウンターのサウジという感じに。サウジのカウンターは大体日本のつなぎのミスなんですけれどね。その間に憲剛（俊輔のコピーみたいな感じのプレーをしますが、ユニを引っ張るのは俊輔とは違いますね。どちらがいい悪いは別としまして）と加地に警告が出ました。
41分には中盤のチェックの甘さをついてスリマニがロングシュート。賢いプレーです。
で、前半終了。
15～30分はいいプレーをしていましたが、その前後は基本的にサウジがのらりくらりやっていたという印象。
日本はいい時は変幻自在に攻めているのですが、それ以外は特に中盤の付近で役割がファジーに感じるシーンがあります。ま～、それでも最近ではかなりいいプレーをしていた部類でしょうか。
サウジはこれでいいでしょうね。日本が３点目を取った後、相手のミスを待つ以外にどんな攻めをしてくれるのかという疑問はありますが。

後半がスタート。運動量がどこまでもつでしょうか。
ゆったりとした立ち上がりに見えた５分。駒野が大きく空いた左サイドを抜け出して低いクロス。一人つぶれたファーにいた我那覇！　我那覇の２点目で３－１に。
これでサウジはどういう風にくるでしょうか。
あまり変わりません（笑）　ただ日本が落ちてきた分、前に何となく人数が集まるシーンは増えてきました。
で、三都主→山岸智。全体として落ちてきていますから無難ですかね。あとは憲剛もパスが外れるシーンが増えました。コースがないのもありますが本人のパス精度自体も落ちています。点差を考えたら大きなミスをする前に下げてしまってもいいような…
その入った山岸が憲剛のパスを受けて左角度のないところからシュート…外れました。
74分。我那覇outで高松in。日本の反発力がなくなってきましたので、サウジが自然と猛攻をかけてきます。正直サウジに２点目が入ればすぐ同点になるんじゃないかという雰囲気です。
ま～、それでもサウジもやっぱりサウジなのでいい形を作るにはいたりません。86分に羽生をいれるまで何とか３－１でもってきました。
サウジも落ちてきたのでまた日本にチャンスが。高松の反転シュートはＧＫのナイスセーブでしたが、直後のＣＫで高松が倒されたらしいということでＰＫ。ムンタシャリは退場になりました。これで彼はアジアカップの初戦は出場停止でしょう（ＡＦＣだからガルフカップの最初１試合でいいとかなるかもしれませんが）。何をしたのかよく分からないのですが、個人的にはちょっと可哀相な気も。
が、このＰＫを自ら志願したらしい闘莉王が外してしまいました。彼は二度と蹴らせてもらえないでしょうね（笑）
結局３－１で終了。

ま～、いい時間帯には素晴らしい攻撃ができましたが、ホームだとついつい行き過ぎてしまうのか後半ガクッと落ちてしまう点は…まあ、ペースをあげていた時間帯に点をきっちり取れたと好意的に解釈することもできるのでしょうけれど…
とりあえず、年内最終戦を勝てたのは何よりでしたね。