川の果ての更に果てに

今日はいい天気で気温もほどほど。サッカー日和であります。
作陽と盛岡商業というかなり予想外の決勝となりましたが、意外ゆえに空席の目立つスタンドになりそうだと安心していたら、どうしてどうして…
(((( ;°Д°))))！！！
ひょっとして去年より混んでない…？
去年は12時半くらいに来たからその時空いていたように見えただけですかね…？

前半始まるとまずは盛岡商業が激しくプレスをかけて脅かし、10分にはＤＦラインに網をかけてボールを絡めとり、シュートまで持ち込みますがこれはＧＫにセーブ。
作陽最初のチャンスは15分に25ｍほどの距離で得たＦＫ。外れました。
20分ほどになると作陽も落ち着いてきて段々こう着状態に。こうなってくるとセットプレーでというところでしょうか。作陽は準決勝でも決勝点をあげた長距離でのセットプレーに中々怖さがありそうな印象です。一方の盛岡はロングスローでニアを狙いますが、こちらはシュートまでには至りません。
35分に前半最大の決定機が作陽に。左サイドの突破からファーでフリーの選手（桑本？）がヘッド。シュートは僅かに超えてしまいました。

前半は０－０で終了。
展開としてはほぼ互角。その時点で書いたメモ。
『余力がありそうに見えるのは作陽。村井というエースが控えていて、最初は緊張からかやや攻められていたのが段々落ち着いてきた。ここまで４得点の小室は目立たないが囮のようになっている感じがし、後半相手が落ちてきたら狙ってくるのでは…
盛岡商業。守備ブロック、網のかけ方は素晴らしいも、高い位置からＦＷが懸命に走る分、逆に攻めの局面に入った時に最後無酸素状態になって続かない。このままでは得点は難しそうで後半点を取りに行く時にどう守備から攻撃にシフトできるのかどうかがポイントになりそう。』
…結果的には大ハズレでしたが（笑）

後半。
作陽は早速村井を入れてきました。意外に大きいですね。
と、早速ＧＫのロングフィードを展開し、小室が独走するシーンを演出します。小室のシュートは外れてしまいましたが…
で、先制点は10分。桑元が右サイドを駆け上がり、村井に預けて中へ。その村井は３人に取り囲まれていましたが一瞬の切り替えしでかわしてミドルシュート。ボールがバーに当たって跳ね返ったところを中にまで入っていた桑元がそのまま押し込んで先制！　村井の切り替えしとシュートまでは見事でしたし、桑元の大胆なプレーも活きました。
その村井が７分後に再びミドルシュート。盛岡商業は村井を前に向かせるとちょっと止められなさそうですし、村井により過ぎると当然空いたスペースに小室、濱中が入ってきそうで厳しい…
…と思っていたのですが、体力的に作陽が先に落ちてきたようで徐々に盛岡商業が左右サイドを力任せで攻めるシーンが増えてきます。
19分にはＰＡ内でルーズボールに詰めようとした成田が倒されて盛岡商業にＰＫ。蹴るのは11番の林でしたが、二度ほどボールを置きなおして緊張していそうだな～と思ったところ、左のポスト外へ外してしまいました。
これは痛い、と思っていましたが26分。直前に入れられたばかりの大山が左サイドを突破して低いクロス。ファーにいた林がＤＦに構わずシュート…と思いきやスカッシュ、しかしそれが詰めたＤＦを外すフェイントとなり、二度目のシュートを今度はきっちりと決めました。ＰＫ失敗を帳消しにする同点弾！
その後もやや盛岡攻勢の中、38分に小室と村井のカウンターから作陽がゴール前でＦＫのチャンス。が、酒井のＦＫは枠を超えてしまいました。
その直後の40分に左サイドを成田が突破。ライン際まで攻め込んで折り返し。ニアで一人つぶれて、その後ろにいた千葉が反対サイドに奇麗に決めて盛岡商業が逆転！
残り５分の作陽の攻めをしのぎきってついに盛岡商業が優勝しました。

盛岡商業は途中で落ちるのではないかな～と思いましたが、最後までもちましたね。恐れ入りました。個人としては９番の成田が目だっていましたが、ぶっちゃけプロで出来るという選手となるといないかな～という気はします。それでも勝てるということを証明したのが見事でしたね。個々人がしっかりと役目を遂行し、サボらずやりとげた成果でしょう。
作陽は中々面白いチームでしたが、最後は少し疲れてしまいましたかね。しかし、９番の村井は大柄な割に技巧も十分で、八千代の山崎より大物感が漂っていましたがどうなんでしょうか。ケガなく最初からフルで出られていたらもっと活躍できたかもしれませんね。まあ、いないから逆にチーム戦術が遂行できた部分などもあったのかもしれませんけれど。
得点王になった小室は決勝戦では決定的な仕事はできませんでした。もっとも、守備の局面などでは奮闘していましたし、技術面は少し疑問なんでしょうけれど潰しが効くのはトータル能力の高さのようにも思えます。去年の野洲の楠神よりは使いやすい気がしますが、松橋みたいにできないものですかね。

これで明日のスポーツ紙、「走るサッカーが勝った」なんて出たりするかもしれませんね。
とにもかくにも、両チームの選手ともお疲れ様でした。

追記：ＴＢ先のブログを見ていて気付きましたが、主審はあの家本だったんですね。復帰第一戦は高校サッカーの決勝だったわけですか。作陽は以前誤審でゴール取消とかあったところなのに…
気になる仕事ぶりはＰＫの判定などは何とも言えませんが、まあ普通だったと思います。
高校レベルで裁けなければもう終わりという話もありますが(苦笑)