川の果ての更に果てに

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2024.05.08 -

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無論、その通りの意見だとは思うのですが…

関東学連会長・青葉氏「途中棄権の責任は監督にあり」第８４回箱根駅伝大会総括

ただ、どこか結果論過ぎるのでは、という気もしないではないです。
棄権した三選手に棄権の予兆があっただろうことは理解できるのですが、それを言い出すと区間新記録を出した東海大の佐藤悠基にしても痙攣していたわけですし、３区で無難に走った中央大の上野裕一郎は解説の薄井氏曰く風邪気味だったということでしたが、それもあってか最後よれよれでした。同じく３区の区間賞をとった早稲田の竹澤健介は区間賞をとりましたが監督がエントリーを辞めようかと思うくらいに坐骨神経痛があったとのことで本人も「休み休み走った」なんてコメントしていました。
要はこのあたりの選手にしても棄権の要因はあったわけで、青葉氏の意見は正しいとしても、「では、棄権の要因が皆無だった選手は果たして何人いるのか」ということになるわけで…　
以前、山梨学院の中村は疲労骨折でリタイアしていたと思いますが、そのあたりまで入れるとむしろ棄権の危険性がない選手なんて皆無なのではないかと。まあ、そんな可能性まで考慮するのはさすがにあれですが、ただ、エントリー10選手に「この選手の中から故障する選手は一人もいないと、私は自分の指導者人生を掛けられる」なんて言える監督はいなかったのではないかと思います。

他の要因にしても暑かったといっても夏の五輪のマラソンなんかはもっと環境的に厳しいわけで。
プレッシャー云々はもちろんありますけれど、それで故障されるのであれば何のために練習しているのかということにもなりうるわけで。
むむむ…

私は陸上部の練習についてはほとんど知らないのであまり偉そうなことは言えないのですが、脱水症状が完全に出てしまってよれよれになる選手が多発しているのは、あるいは「自分の限界値が分からない」から、なのかなぁという気もします。
たまに暴力事件などで「今の子供は限界を知らない」とか言ったりしますけれど、他人の限界が分からないのと同様、実は自分の限界も分かっていないのではないかと。要は最近のトレーニングでは万全の体調であることが望まれるがゆえに体調に応じて負荷を軽めにしたりするので、自然自分がよれよれになることが少なくてどのあたりが自分にとっての限界であるか分からないのではないかと思うわけです。
であるから、いざ本番で体が危険信号を発していたとしても分からないから無視して走り続けてダメになってしまうのではないかなと。本番ではうるさい監督が付き添っていて（笑）、あとは給水がある程度で誰かがサポートしてくれるわけではなく、止まって指示を聞くわけにもいきませんしね。薄井さんが「気合が足りない」とか言っていましたけれど、別に気合云々ではなくて経験が無いので限界値を超えるのが初めてなのでどうしようもないのではないかと。

無責任な言いようかもしれませんが、夏場に一度くらいブッ倒れるくらい練習で走るくらいの方が本番での最悪の事態は避けられるのかもしれません。そもそも本番で無様な姿を見せないために練習するわけですしねぇ。
もちろん、きちんとした救護体制などを整えて、という留保は必要ですけれどね。
でないと最悪死にかねません…
もちろん、このあたりの「何かあったら」的な意識は選手だけではなく監督にも必要なのでしょう。順大の監督がいみじくも「もう少し早く歩かせていれば棄権まではせずに済んだ」と言っていましたが、火事を起こさないようにするだけではなくて、避難訓練も少しくらいしておいた方がいい、ということなのではないかと思います。

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Comment

そうですよね(；・∀・) - ゼシカ

2008.01.08 Tue 20:39 URL [ EDIT ]

読んでてかなり納得しちゃいました。
スポーツに限らず、最近ムチャな事件が多いのも、
自分を知らないからでは？と思います。
危機管理意識というのは必要ですよね。
何かあってもスグに対応できるという
のがベターなんですが、
ちょっとぬるい世の中になってる
日本の風潮じゃそれも難しいでしょうか((｀ω´;≡;｀ω´))

＞ゼシカ様 - 川の果て

2008.01.08 Tue 22:16 URL [ EDIT ]

今年三人出たのが偶然なのか必然なのかは分からないのですが、コンディション調整ばかりに目を取られて、結構崩れた後のことって考えられないんですよね。
柔道とかやる場合に最初にやるのは受身の練習ですし、どんな競技であってもまずは体を守るための訓練、ってのが結構重要なのかなという気がします。

過保護なんですよ - 藤沢雄二

2008.01.09 Wed 19:32 URL [ EDIT ]

ボクも陸上の経験はないですけど、剣道部にいた経験からいうと（運動部にいたという意味で）どこに着地点を求めるかで性質は変わってきます。大概、どの運動部のどんな大会のレベルでも優勝を目指すようなチームは理不尽なことに我慢することに打ち克たないと殻を破れません。ある意味治外法権が適用されないと高みを望めないと思います。高地で生活するのと海抜０メートルで生活するのに同じ尺度を用いるのも…という印象です。箱根の場合だと本番で妙な負荷がかかるということだと思いますが、気合いというよりは環境適応力に欠けるような気がします。まあそれもあらゆる意味で過保護になってしまっているからかと…。

＞藤沢雄二様 - 川の果て

2008.01.09 Wed 21:42 URL [ EDIT ]

過保護といっていいのかは分かりませんが、練習で壊れないようにということもありそうな印象はありますね。
練習で苦しいことをせずに本番で苦しいことを…ってのはプレッシャーとか考えると普通は無理でしょうから、多少限界を超えるくらいのことも必要なのではという気はします。

箱根の場合には、大学生の駅伝なのに監督が横でガーガー言ってたら、彼らがいざマラソンなんて場合にはどうなるんだろうという気もします。

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