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プロ格闘家

2008.11.03 - その他スポーツ
北京五輪の柔道100キロ超級で金メダルを取った国士舘大の石井慧がプロ格闘家になることを宣言したのだそうで。まあ、それ自体は随分前から言われていたことなので特別不思議なことではないですけれど。

彼の場合は言動とかが結構問題視されているようで、柔道家としてはダメだみたいな批判なんかも多かったようで「さっさとプロになれ(そして失敗しろ)」みたいな人も多いようです。
そういう中では何となく、アマ=求道的で、プロ=自己中心的みたいな図式みたいなのがあるっぽい感じ。

でも、考えてみれば剣術なんかの宮本武蔵なんかは道を究めた者の筆頭候補でしょうけれど、彼は結局細川忠利に仕えたわけでそれまでも剣術としての腕を頼りにあちこち大名家を巡っていたぽいです。そもそも昔は有名な剣術家なんてのは大体が剣術で仕官口を求めようとしていたわけで、つまりは道を究めんとする者は大抵プロ剣術家を目指していたとも言えそうです。
それだけでなく、それぞれの流派が奥義なり免許なりを定めたりしたのも、本当に道を究めたのかどうか怪しい場合もないわけではないでしょう。そうしたのを教えるにはそれ相応の見返りみたいなものを求めたのだろうと想像されるわけで。流派が沢山あるのは剣術の天才がそれぞれの悟りに達してどうこうなんてのは正直夢見すぎな話で実際はそういうところだと思うわけです。あとはまあ喧嘩別れして別流派になったとかそういう人間関係によるところもあるんでしょうけれど(笑)。
これは別に剣術に限らず柔術にしても同じな話。

おそらく一般的には武道とかってのは戦国時代なり江戸時代の頃のものに起源があると考えられているのではと思いますが、となると、本来はある程度上を目指すうえではプロ格闘家でなければならないとも取ることができます。アマなんてのはそれこそ藩校とかで元服前の武家の子供がやっているか、あるいは将来のプロを目指して頑張っているかのどちらかだったのではないでしょうか。

講道館とか近代剣道の凄いところはそうした沢山あった剣術とか柔術とかをある程度の型にはめこんでアマチュア化してしまったことにあるわけですが、反面、誰でも教えられるものにしてしまったがための弊害もあるだろうと考えるのは難しくありません。
つまり、みんなそこそこまでは行くけれど、誰でもできる動作以上までは進まないために江戸時代とか戦国時代に比べると個人として本当に強い面々ってのはいなくなっただろうということですね。皆似たりよったりな感じで。もちろん型にはめてしまうがゆえにみんなそこそこ強くなるのは事実だと思うのですけれどね。薩摩藩士なんかが大抵示現流を教えていてそれで強かったわけですが、示現流が凄いというよりも全員できるものができたというので安定してそこそこ強かったのが結局良かったのではないかと。
あ、ちなみに幾つもの流派を取り込んで型にしてしまうわけですから、当然取り入れる要素の多い流派もあればそうでない流派もあったでしょう。おそらくは好き嫌いで不利にされた流派とかそういうのもあると思いますから、そのあたりも問題といえば問題でしょうけれどね(笑)

最近の柔道で「日本古来の柔道の良さが失われつつある」と憤慨している人とか多いですけれど、個人的にはかなり見当違いなんじゃないかとは思いますけどね。だって、柔道は日本の中の複数の柔術なり武道の流派を落とし込んだわけで、それが世界に広がった結果、再度落とし込む必要がでてきただけの話じゃないということになるわけで。
「日本は不利になった」というのはまあもっともかもしれませんが、それも上にあるように柔道が例えば日本が強かった頃の形になるうえでも好き嫌いではじかれたり、不利を被った流派があるだろうと考えれば、日本式が好き嫌いで弾かれただけと同じく考えることができるわけで、柔道という競技のあり方の観点で特別おかしなことではないということになります。
それにまあ、一番重要なのは日本人が不利というのは古いやり方でやっている人だけが不利というだけで修正ルールに対応した石井はきちんと勝ったということで、別に日本人の体格とかそういうので勝てないように仕組まれたとかそういうことではないということ。かなり変な喩えですけれど、織田家の鉄砲隊にやられた武田家の騎馬隊(まあ、このあたり最近は異説が多いですけれど)が「外国のやり方にやられた」と難癖つけているようなものと取ることもできます。

そう考えると石井慧はひょっとすると理想的なアマチュアだったのかもしれませんが、果たして理想的なプロ選手にはなれるのでしょうか?
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