川の果ての更に果てに

さて五輪に向けての初戦ですが、熊本ＫＫウイングでの試合も空席が目立ちましたが、今日の国立の試合もかなり空いてますね。内容がイマイチになりそうな気がしたのと花粉症の影響で参戦を断念してすみません。

日本はアメリカ戦と同じ３トップで、序盤は香港ＤＦを巧く混乱させるシーンが多く、いい感じの立ち上がりです。５分の平山のポストに当たるシュート、更に10分の平山の先制点（リプレーで見るとオフサイドのようにも）はラインのいびつさをついたものでした。
が、アメリカ戦の時と同じく時間が経つに従って、李とカレンの動きが目立たなくなり、それに従い攻撃が単調になって読まれてくるシーンが増えるのも同じく。ま、違うのは点が入ったかどうかということと、香港が当然のようにアメリカより個人能力が低いということで。30分を過ぎると日本よりも香港の方が前を向くシーンが増えてきましたが、香港は結局惜しいＣＫを一本蹴ったくらいでした。前半は結局１－０で終了。平山とカレンのシュートを止めた右ポストの活躍が目立ちました（笑）
個人的には純然たるＦＷタイプの３トップ自体は悪くはないと思うんですけど、主導権を握るためというのもあるのでしょうけれど、走らせすぎなのではという気がしないではないです。

日本は後半開始からほとんど存在感の無かった李に替えて家長を投入。
しかしあまり変わることもないまま、10分過ぎには香港が右からのクロス、またＤＦと松井の緩慢なプレーを突かれたりとあわやのシーンも。オシムも来ていますが、松井はこのプレーで非常に悪印象を与えてしまったかも…
それでも後半20分に水野が右から粘って突破して中へ戻して梶山がシュート。苦しみつつも２点目を取りました。で、２点目が入って大分気楽になったのか全体の動きがスムースになり、38分には平山のシュートのこぼれを拾った家長→増田と繋いで３点目。
終了間際に決めるだけのシーンを２連続でＤＦに当てたシーンもありましたが、結局３－０で終了。結果としてまあまあ良かったのではないでしょうか。

前半半ば以降と、後半頭の展開、で、２点目以降の展開を見ているとこのチームは最初体力任せにいけるときはともかく、少し疲れると途端に混乱を起こし、更に時間の経過とともに自信を失っていくという感じなんでしょうね。２点目が入ればとりあえず落ち着いてまた己を取り戻せると。
プレーの問題ではなく、メンタルに問題がありそうで、例えば誰か選手を変えるとか並びを変えれば改善されるなんていう代物ではなさそうです。
とりあえずカレンと李は今みたいな20分スプリントを続けたらバテるというのではこのチームでは全然話にならないようですので、何とか１時間以上続けて全力で走れるように頑張ってください。それが監督の要求みたいですから（苦笑）

Ｐ．Ｓ　香港の秘密兵器ユァン・ヤンは秘密のままでした（笑）