川の果ての更に果てに

浦和　０　－　１　鹿島
（鹿島）野沢

今季何もなせぬまま降格してしまった横浜ＦＣですが、最後の最後思わぬ形でスポットライトが当たることになりました。最終節は日産スタジアムのゲームですが、果たしてどんな試合をするんですかねぇ。
横浜ＦＣが守って守って守り倒す中を浦和が執拗に攻めるなんてシーンがあれば面白そうですけれど（笑）
ガンバは１－０の終盤にサイドバックになってしまった元Ｕ20代表ＦＷの茂木に同点ゴールを喫し、優勝争いから完全脱落となりました。

ここまで７連勝中の鹿島は前半最初から激しくプレスをかけ、かつ小笠原あたりが適度にマリーシアも発揮し（笑）精神的にも優位にたって、ミドルからどんどんシュートを撃ってきます。
が、さすがに30分くらいになると猛烈なプレスが影をひそめてきて浦和の反撃ムードに。といっても、中は岩政と大岩ががっちりとワシントンを色々な意味で押さえつけているので単発の攻撃以外では中々チャンスを作れません。
で、43分に新井場が２回目の警告で退場。１つ目も２つ目も警告自体は妥当だろうと思いますが、悪質なものではないので２回目ということを考慮したとしてもそれはそれでありかなという気もする感じで出された方にはちょっと不満が残りそう。後半ワシントンのシミュレーションには警告が出なかったわけですしね。

後半１人多くなった浦和が攻勢ですが、影の天王山男永井が全く姿を現さないので人数的には互角のようにも。それでも鹿島が序盤の猛プレスの反動で落ちてきたこともあって浦和がじわじわと決定機を。
が、好事魔多し。逆にチェックが甘くなって本山→田代とつながれて、田代のポストから野沢が見事なゴールを叩き込み先制。その後はカウンターに徹して守り抜く構えで、浦和は攻め込むものの最後決めきることができず。
終盤途中投入の船山が原因不明の退場をして９人になってしまったものの、鹿島が逃げ切り優勝は最終節までもつれこむこととなりました。
前半は普通だった主審の扇谷氏のジャッジは後半かなり怪しいものが多かったのですが、このシーンは遅延行為なら分かるものの一発レッドだったようで何があったのかさっぱりわかりませんでした。ただ、あの展開であの時間遅延の警告ならともかく一発レッドをもらうことをやったのなら船山にはきついお灸を据えておいた方が良さそうです。

鹿島はここにきて選手層も厚くなってきて戦術も浸透してきた模様。マルキーニョス以外の外国人がはずれだったというのも来季以降を考えると幸いしたのかもしれません。
あとは去年あたりは精彩を欠いていて守備範囲がかなり狭くなったように感じられた曽ヶ端が復調してきたのも大きいですね。来季以降面白くなりそうです。
ただま、内田が攻め込まれた時に判断が甘くなる部分が気になったり、船山のプレーも含めて若い選手には更なる成長が望まれるのではないかと思います。

浦和は１人多い＋鹿島が落ちてきたということでちょっと緩んだということもないでしょうけれど、ワシントンとポンテが巧く押さえ込まれた時にもう少しミドルが多くても良かったかもという気がします。で、ダメな時はほとんど出てこないという永井の悪癖が出てしまったのも痛かったところでしょうか。
ま、それでも依然自力で決められるわけで最終節の相手を考えると圧倒的に有利な立場にあることは間違いありません。