川の果ての更に果てに

今年６月にあった時津風部屋で新弟子が急死したという話。
当初からリンチ死だったらしいというような話がちらほらと出てはいましたが、ここにきてどうやら傷害致死で立件されそうだということで「金属バットで殴った」とか「ビール瓶で殴った」とか「火葬は部屋でするから（遺体は渡さないよ）」なんてことがあったみたいな話も出てきております。
もちろん立件されれば仮病でモンゴルに戻った朝青龍（ひょっとして横綱でも厳しい稽古から逃げたかったのか［笑］）の比ではない大問題にもなりそうで、その朝青龍があれだけ「引退すべきだ」なんて言われている以上、親方はじめ関与者全員に厳しい処分が下されることは必至でしょう。

しかしまあ、昔から稽古などは厳しかったのでしょうし、故貴ノ花（父親の方）あたりは兄の部屋に入門した際に、その兄は「俺の弟であることを鼻にかけたりしたら半殺しにしろ」というような物騒なことを言ったという話もあったりします。
なんで程度問題といえば程度問題なのかもしれません。

ただま、逃げようとしたのを追いかけてまで暴行したというのはこういうのは昔からあったのかなというと無かったんじゃないかなという気もします。酷いなあと思う反面、「若い弟子が少ないからそうでもして押さえつけないといけないという危機感みたいなものでもあったのだろうか？」みたいなことを考えたりするわけで。
実際序ノ口の力士は時太山一人だけだったという話のようですし、ある意味今までは下っ端力士大勢で負担していたものが新弟子の減少に伴って彼一人で受けなければならなくなったなんて部分もあるのかもしれません。逃げようとしたなど素行が悪かったという話もあり、そのあたりのエスカレートが招いたものなのかとも思いましたが、仲間もいないのに雑用全部やらされていたのではそれは耐えられないでしょう。で、まあ、当然こういうことは時津風部屋だけでなくて他の部屋でも起こりうるのではとも思えます。逃げて仕方ないと見送れば雑用係がいなくなるわけで、そうなるとみんな引きずってでも連れ戻そうとするんじゃないかなあと。

イメージとか風評から今回の件が相撲界の危機みたいな意見がありますけれど、それ以上にこれまで相撲界を築いていた根源的な部分にも絡む問題を抱えていたりするのかもという気もします。とすると、理事長あたりももう少し考えないとまずいんじゃないですかね。

しかし、全く関係のないやや不謹慎なことですが、素朴な疑問として何で相撲部屋に金属バットがあるんでしょうか。箒で叩いたとかなら分かるにしても…