川の果ての更に果てに

食肉偽装をしていたミートホープ社、どうやら会社存続困難ということで取り潰しになるとかで従業員は全員解雇ということになるのだそうで。
それ自体は不運ながらも仕方ない話かもしれませんが、再就職先を探すにしても履歴書に「ミートホープ社」とか書くとそれで予断とかもたれそうで大変だろうなという気がします。もっとも、「内部告発をしてミートホープの社長からクビにされた」と書いてもそれはそれで新しいところの社長が嫌がりそうな気もしますが（苦笑）　内部告発は正しい行為なのだろうと思いますが、人間は正しい正しくないだけでは生きているわけではないでしょうからね。

で、今回内部告発をした元幹部が「告発したのに行政は動かなかった」と文句を言えば、片や社長の方は「消費者が安いものしか買わないから我々が苦労しているんだ」とある種開き直りのような発言もしているとかで何かまだまだありそうであります。
内部告発の事例なんかは結構あるみたいですが、実際問題としては元々目をつけられているとかそういうことがない限りは内部告発一発で行政が動き出すなんていうことはないような気もします。癒着しているからか面倒なだけだからかは分かりませんけれど。ただ告発したとしても後で「あったなかった」ということになりそうですし、また面倒だから後回しにしようとかなりがちでしょうから、内容証明とか証拠が残るやり方で送った方がいいのかもしれませんね。
そういえば問題発言な社長といえばヒューザーのおじゃまもんこと小嶋社長は今頃何をしているんでしょうか。

しかしまあ、保険の不正受給とか、精肉段階での様々なコストダウンの方法とかを見ていると、ある意味「よくこれだけ次から次へとセコイ方法を思いついたものだ」と感心してしまいます。
この問題だけに限らないのですが、その発想力とかを前向きに使うことはできなかったんですかねぇ。何かの問題（経費節減にしろ汚職などにしろ）に頭が捉われるとそれしか考えつかないということなのでしょうか。