浦和レッズ 1 - 1 横浜Fマリノス
(浦和)67' ネネ (横浜)49' 山瀬功
浦和レッズ
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横浜Fマリノス
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ワシントン
ポンテ 小野
相馬 阿部 鈴木 山田
ネネ 堀之内 坪井
都築
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坂田 大島
山瀬兄 河合 上野 吉田
那須 中澤 栗原 田中
榎本
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ここから先はフィクションで実在の人物の行動、思惑とは一致しません。
赤い彗星オジェック「…久しぶりだな」
笑いの伝道師早野「あれから11年か…早いものだ」
両監督とも11年前に指揮をとっていたそうで。
前半
開始早々からプレスをかけるマリノスに対し、レッズは左の相馬の突破から目論む。
笑いの伝道師早野「ワシントンを押さえようというよりも、そこへのボールを出す二人を抑えるのだ」
赤い彗星オジェック「ならば単純に個人突破にかけようではないか」
笑いの伝道師早野「こればかりはどうしようもないが、いいボールの奪い方をすることで相馬を後ろに固定させるのだ」
5分くらいを過ぎると横浜Mのボールキープが上回り、攻撃の機会をうかがう。
赤い彗星オジェック「チィッ、坂田の守備ギャップへの動き出しが早い。阿部と啓太にもっとしっかり意識させなければ」
笑いの伝道師早野「坂田の奮闘は目立つが山瀬と大島にもう少し顔を出してほしいところだな」
赤い彗星オジェック「そうなるとまずい。特に山瀬と坂田が近い位置にいる時にはやられそうな気がしてくる」
笑いの伝道師早野「そういう機会が増えるよう動き出しをもっと早くするのだ」
赤い彗星オジェック「これ以上ペースアップさせると大島が倒れるんじゃないか?」
浦和もただ引くだけではなくカウンターの機会を伺う。左サイドを突破しようとした相馬を田中が倒す。
笑いの伝道師早野「ネネに注意だ」
赤い彗星オジェック「しかし、ここは栗原を外したワシントンだ」
ワシントンのヘッドは榎本の懸命のセーブ+ポスト。これを機に浦和が攻める機会が増える。
笑いの伝道師早野「小野とポンテの2人がスペースを突く動きが怖いな。だがひるんではいけない、ポジティヴシンキングだ。苦しくても笑え。薄ら笑いでもいいから笑え」
赤い彗星オジェック「それは怖いって…」
笑いの伝道師早野「ならば私が一つダジャレで」
松田「中の選手を脱力させる気かっちゅーの!(バチコーン)」
赤い彗星オジェック(この突っ込みのために松田がベンチにいるわけか…)
30分過ぎになると少し間延びしてきて両チームカウンターの応酬となる。
笑いの伝道師早野「体力を消耗してきて仕方ないか。だが、後半は更に攻撃的に、積極的に、そして笑わなければならない」
赤い彗星オジェック「最後の笑いの意味が分からんが」
結局0-0のまま前半終了。
赤い彗星オジェック「ロスタイム無しか。確かに余計な中断機会もないし両方とも集中していたいい前半だった」
後半4分、山瀬が左45°から左足でのミドルシュート。都築をこす弾道を描き見事に突き刺さりマリノス先制。
赤い彗星オジェック「マークがついている状況で外へ逃げたかと思いきやあんなシュートを打ってくるとは。エエィッ、青の10番は化け物かっ!」
笑いの伝道師早野「ゴール自体も素晴らしいが、チーム全員が敵陣に入っていた前への姿勢もよかった。さあみんな笑え、笑えば免疫力も増すし、活性酵素も生まれてくる。これから苦しい時間帯が続くが笑ってしのぐのだ」
追いかける浦和はポンテや小野が運動量を増やして攻勢になる。
笑いの伝道師早野「上野と河合のところでボールを取れなくなってきたから相手の攻めがフィニッシュまで来るようになってきたな。極端に落ちているというほどでもないし、この状況で中盤の中を替えるのは無理だが…」
赤い彗星オジェック「こちらは動きが少なくなってきた相馬のところに長谷部を入れよう」
笑いの伝道師早野「左サイドに入れるのか?」
赤い彗星オジェック「とはいえ、守備陣の集中が高いから、最後の一突きができないな。こうなってくるとセットプレーなどでどうにかしたくなるが」
23分、右の深い位置で小野が倒されFK。入ってきたネネが足で合わせてレッズが同点に。
赤い彗星オジェック「ネネ、勝利の栄光を君に!」
笑いの伝道師早野「むむ、ファーでヘッドではなく、後ろから中に入ってくるとは…」
赤い彗星オジェック「さて、これで精神的にガッカリしてくれれば逆転のチャンスも出てくるが…」
が、坂田が突破してシュートを狙うなど、一息ついた浦和を尻目に横浜がペースアップ。
赤い彗星オジェック「坂田のエネルギータンクには通常の3倍の燃料が積み込めるのか?」
笑いの伝道師早野「これがポジティヴシンキングと笑いの力だ。しかし大島と吉田が一杯一杯だな。ここはマルケスを切ろう」
赤い彗星オジェック「守備力の低下をまるで気にしない感じだな」
笑いの伝道師早野「ポジティヴシンキングだ。マルケスの攻撃力が活きると見る」
結果は後者だったようで間延びした中でマルケスのボールキープが浦和にとって脅威となってくる。
笑いの伝道師早野「更にハーフナーを切ろう」
赤い彗星オジェック「…こちらにとっては幸いだが、ハーフナーのリズムがズレている感じだ」
笑いの伝道師早野「くっ、最後の最後でギャグが滑ってましまったか」
松田「今問題になっとんのはギャグとちゃうわー!(バチコーン)」
笑いの伝道師早野「くっ、何、最後の最後にきっとやってくれる、ポジティヴシンキングだ」
そんなシーンは無く1-1のまま試合終了。
笑いの伝道師早野「攻めあって内容のある試合の中1-1。勝ちたかったが今後に向けて意義があるだろう」
赤い彗星オジェック「そこもポジティヴシンキングなわけね…。こちらも負けなかったのは大きいがこれだけドローが増えてくるとなぁ」
笑いの伝道師早野「小野とポンテが精力的に動いていたし、全体としては悪くなかったと思うけどね。ウチの集中が高かったのとポストのおかげか」
赤い彗星オジェック「敢えて言うなら長谷部の投入があまり効果的でなかったということかな。やはり、最初のメンバーは変えない方が良さそうだ。それにしても坂田には手を焼かされた」
笑いの伝道師早野「オシムがしっかり見てくれていたことを願いたいね」
赤い彗星オジェック「これでまた11年後か」
笑いの伝道師早野「俺達はセミかい。横浜での試合があるだろうが。…ま、私には解任の話が常につきまとっているけどね。しかしポジティヴシンキングと笑いの力で乗り越えてみせよう! 来週の試合のために早速明日から練習だ」
松田「しばらく試合はないっちゅーねん!(バチコーン)」PR