川の果ての更に果てに

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柏－横浜Ｍ

2007.09.02 - Ｊリーグ

ここから先はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。

柏レイソル	横浜Ｆ・マリノス
李忠成　　ﾌﾗﾝｻ菅沼　　ｱﾙｾｳ　　山根　　太田大谷　　小林　　古賀　　蔵川南	坂田　　大島ﾏﾙｹｽ　　山瀬兄　那須　　吉田小宮山　　中澤　　栗原　　田中榎本

笑いの伝道師早野「老師、お久しぶりです」
苦労人石崎「誰が老師じゃ。にしても、おぬしがブッ壊してくれたチームを再起させるのは苦労したのう」
笑いの伝道師早野「しかし、困ったことに試合前から管理人がご機嫌斜めのようであります。ＳＡ席を取ったのにアウェイ自由との境に押し込められてしまったようで…コーナーフラッグばかりがよく見えると愚痴をこぼしております」
苦労人石崎「マリノスサポの奴の弟なら喜んだのじゃろうがのう。おまけにビールを買いに行ったらスナック菓子が売り切れておったのも不満のようじゃ」

前半
開始早々、左サイドライン際で李忠成がボールキープ。ラインを割ったと思って油断したＦ・マリノスの選手を尻目にサイド奥深くまで切り込み、クロスをあげると中澤がヘッドで自軍ゴールに押し込んでしまう。
笑いの伝道師早野「何ぃ！？」
苦労人石崎「ふむぅ、クリアの難しいクロスという感じはしなかったが、中澤はどうしてしまったのじゃろうか」
笑いの伝道師早野「それ以前に李にあそこまで突き進まれるのが問題なのですけれどね」
苦労人石崎「…じゃのう。李が最後まで諦めずよく頑張ったプレーが相手のミスを生んだとも言えるわけじゃ」
先制されたマリノスは前へ前へと出て行く。
苦労人石崎「ふぉふぉふぉ、無理するでないぞ。向こうは代表クラスがゴロゴロおるのじゃから焦ってはいかん。サイドで時間を使わせ、中を固めるのじゃ」
笑いの伝道師早野「古賀が厚い壁となっていますな」
苦労人石崎「奪ったらフランサに当てて攻める機会を伺うとするかの」
フランサ「プロの名にかけてどんなボールでも落としてやるぞー」
苦労人石崎「地味じゃがフランサのポストプレーはＪリーグ一じゃろう。おそらくワシントンよりも上じゃ」
フランサ「さあ、攻撃を組み立てるからみんな上がってくれ」
菅沼「って、あんたが前に戻ってくれないとラストパスを出す相手がいないんすけど」
栗原・中澤・那須「おらおらー、フクロだフクロだ！」
李忠成「ひぇぇぇ、フランサさーん！」
苦労人石崎「ただ、ポストに戻ってそのまま中盤にいたがるのが困ったものじゃが…」
10分以降は一進一退が続く。
苦労人石崎「分かり易く言えばどちらも単調でメリハリに欠ける展開でつまらんということじゃ」
笑いの伝道師早野「分かり易く言わないでください」
苦労人石崎「この先どうなるかわしには分からん。しかし確実なことが一つだけあってな。点を取られん限り勝ち点３はわしらのものになるということじゃ」
笑いの伝道師早野「…最悪だ」
苦労人石崎「ぬしのところほど完成された選手がおらんでな。悪く思わんでくれい」
笑いの伝道師早野「開幕当初は菅沼とか鈴木がいたんですけれどねぇ。菅沼はいますけれど、開幕当初ほど攻撃では脅威になれていませんし」
苦労人石崎「それだけ研究されておるということじゃろう。そこから更に進化するか、これまでのレイソルの選手のように伸び悩むかはここからの本人次第じゃ。まあ、守備の局面ではしっかりやっておるから敢えて替えるだけの理由はないがの」
Ｆ・マリノスＤＦ陣は時に簡単なミスが目立つ
苦労人石崎「オウンゴールで動揺しておるのかの？」
終了間際には両チームともシュートまでの展開はあったものの、結局１－０で前半終了。
笑いの伝道師早野「ダメだ。サイドで時間をかけている間に中が固められてしまう。そうなると古賀と小林は固いし、アルセウや山根の玉拾いも早い」
苦労人石崎「ならばどうする？」
笑いの伝道師早野「とりあえずダジャレで沈滞した雰囲気を取り払い、しかる後に笑いの力をパワーアップさせて皆をポジティヴシンキングにさせなければいかん」
苦労人石崎「…まあ、頑張ってくれ」

後半
苦労人石崎「む。笑いがどうこうとか言いながら、吉田に変えて清水をいれよるか」
笑いの伝道師早野「サイドのボールキープの質を変えないことにはどうしようもないですからね」
苦労人石崎「おそらく正しい選択じゃ。さてどうしようかの」
清水が早速シュートを放つなど、後半開始からＦ・マリノスが前に出てくる。
笑いの伝道師早野「それでもあと一歩の局面から先に中々いけない」
日本の10番山瀬功治「スルっと抜けてシュートだよ！」
気まぐれ南「させん！　今日は集中しているぞ」
笑いの伝道師早野「…もう一つ打開策が必要だな。こちらももう一つ乗り切れていないマルケスに替えて山瀬幸宏を入れよう」
苦労人石崎「ふむぅ。交替の意図がそれなりに適格じゃ。わしらもこのまま守っているだけではヤバいのう」
笑いの伝道師早野「早い選手でも入れてカウンターでも狙いますか？」
苦労人石崎「佐藤由を入れてセットプレーからの追加点でも狙うか」
笑いの伝道師早野「し、消極的だ…」
フランサ「ポストだポストだうれしいな～。……おい、前に誰もいないじゃないか！」
苦労人石崎「ぬしの１トップじゃ。１トップがホイホイ下がってどうする」
フランサ「…ってことは前に走って競り合いながら徒競走やるの？」
苦労人石崎「わしはぬしにそれを期待しておる」
フランサ「え～、俺足が遅いから徒競走嫌だ。みんなが並んで走ってくれるなら体の強さが生かせるけど」
笑いの伝道師早野「何でだろう、サイドも少しずつ攻略できてきているのに、中が相変わらず堅い。というかサイドを崩してもそこからのボールが正確じゃないってのはあるけどさ。最後のカードを切るか。守備力は下がるけれど那須を下げて上野を入れることでより正確な展開を狙おう」
苦労人石崎「ここは乾でも入れて前を活性化させるか、前へのチャンスの出目をより正確にすべきかで難しいところじゃな。とりあえずしばらく様子を見よう…む？」
太田「もうダメだ～」
苦労人石崎「ぬう、太田が倒れてしもうた。時間稼ぎも兼ねて谷澤に替えるとするかの」
笑いの伝道師早野「ぬぬ～、厳しい。しかし、厳しい時こそポジティヴシンキングだ。皆今こそ笑うのだ」
苦労人石崎「ラモスが見ておったら、『カナシイヨ』とか叫びそうじゃな。あと１分になったし北嶋でも入れるか。お～、意図を理解してがむしゃらに走り回っておるわい。あれだけ走ってくれるとまた使いたくなるものじゃのう」
結局、１－０で終了。
笑いの伝道師早野「結局最初のオウンゴールが決勝点になろうとは」
苦労人石崎「そういうものじゃて。一つ一つのプレーを大切にせんといかんということじゃな。田中にはいい勉強になったじゃろう。李は五輪代表で同じこどできるのなら、とりあえずスタメンを奪われることはなかろうて。よきかなよきかな、ほっほっほ」

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Comment

いい味出てる（笑） - 藤沢雄二

2007.09.03 Mon 17:41 URL [ EDIT ]

なんか試合前は大変だったようですね。それにしても両監督は事情通ですね（笑）
しかし開始40秒のオウンゴールで決着だとキックオフに間に合わなかった人は不幸ですね。あ、石崎監督は亀仙人かと思いました（笑）

＞藤沢雄二様 - 川の果て

2007.09.03 Mon 20:31 URL [ EDIT ]

つまみなしにビール飲むと頭が痛くなる場合があるんですよ（笑）

確かにあのゴールを見逃すと、他は淡々と似たような展開が続いただけの試合でかなり厳しかったでしょうね。石崎監督が亀仙人だと早野監督はヤムチャか天津飯でしょうか（笑）

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