川の果ての更に果てに

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2024.05.03 -

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このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。

ジュニーニョが日本国籍の取得を目指しているというニュースは、Ｊに大きな衝撃を与えた。

記者「反町さんが森本の招集はやぶさかではないというコメントをしていたそうですが」
代表監督岡ちゃん「大変結構なことだ。森本は他にはいないからね」
記者「ジュニーニョについてはどうでしょうか？」
代表監督岡ちゃん「日本人になれば、色々な可能性があるのは間違いないね」
記者「なるほど」（…やはりジュニーニョの力を高く評価しているのだな）
代表監督岡ちゃん「彼が岡田を名乗ってくれたら最高だし、そのままの名前で行くのならＦＷから田中なり鈴木なりを使うことを考えなくていいというのも素晴らしい。だから色々な可能性が考えられる」
川淵キャプテン「ところで岡田。競技普及に携わるアンバサダーだが誰がいいと思う？」
代表監督岡ちゃん「中田、中村、鈴木、田中以外なら誰でも。しかし、彼らを選ぶのなら私は代表監督を辞任する」
川淵キャプテン「そ、そうか…」
結局、アンバサダーには山口、中西、名良橋、岩本の四人が選ばれた。

鈴木啓太「ジュニーニョか…」
鈴木達也「鈴木の野望のためにはプラスではなさそうだ」
鈴木啓太「フッ、そうとも言い切れん。奴は今のところ日本語力に問題があるということで確実に国籍取得ができる見込みはない。である以上、やはり鈴木の数の力を頼りにしてくるだろう。そうなれば奴もおいそれと鈴木には向かうことはできなくなる。トゥーリオのように直接名乗るなら最高だが、そうでなかったとしても同盟員としては確保できるだろう」
鈴木達也「なるほど。川崎は中村の総本山とはいえ、うちの達矢がいるからつながりは保てるし」
鈴木啓太「もし協力しないというのなら、法務省にいる鈴木という鈴木を扇動して無理矢理潰してしまえばいい。シーズンが始まると体力を使うので呪いをやる余裕もないが、敵に回すくらいなら…」
都築龍太「その前に丑の刻参りで潰してしまえ、というわけだな（ニヤリ）」

一方、中村の総本山に敵対勢力でありながら入り込んでいるものがいた。
バーニングハート関塚「あれ、おまえトゥーリオじゃないの？」
闘将トゥーリオ「違う。似てるといわれるが、俺は単なるジュニーニョのファンだ」
バーニングハート関塚「本当かな～？　トゥーリオじゃないなら、オジェックの写真を踏めるか？」
バーニングハート関塚、オジェックの写真を地面に置く。
闘将トゥーリオ「この、この、この！」
バーニングハート関塚「おお、憎しみを全面に押し出した踏みっぷり…疑って悪かった。あんたはトゥーリオではないようだ。おっと電話だ…もしもし」
闘将トゥーリオ「…いかん、開幕戦のことを思い出し、つい我を忘れてしまった…」
ジュニーニョ「おー、トゥーリオ」
トゥーリオ「よう、ジュニ。日本人になるんだってな」
ジュニーニョ「ああ、５年くらいいれば帰化申請ができるって聞いたんだ」
闘将トゥーリオ「ジュニ、日本人になるのなら、日本特有の儀式を覚えなければならない（ポルトガル語で話している）」
ジュニーニョ「おー、君は年下だが帰化したという意味では先輩だ。色々教えてくれ」
闘将トゥーリオ「まず、杯を二つ用意する」
ジュニーニョ「ふむふむ」
闘将トゥーリオ「で、酒をついで互いに飲み交わす。これで俺達は義兄弟だ」
ジュニーニョ「オー、義兄弟。いい響きだ」
闘将トゥーリオ「義兄弟である以上、当然ジュニは田中を名乗ることになる」
ジュニーニョ「田中？　しかし、僕は別に家族に日本人がいないから敢えて田中を名乗る必要は…」
闘将トゥーリオ「義兄弟の契りは絶対なのだ！　…痛っ」
アナザーナカムラ・ケンゴ「川崎くんだりまで来て、勝手なことをしてもらっては困りますね」
闘将トゥーリオ「げっ、嫌な奴に見つかった。仕方ない、また会おう、明智君」

中村北斗「悪い奴はどこにでもいるものだ」
アナザーナカムラ・ケンゴ「全くです。ところでジュニーニョ、まさか田中や鈴木の力を借りようとは思ってないですよね？」
ジュニーニョ「みんなに協力してほしい」
アナザーナカムラ・ケンゴ「中々優等生的な会話ですが、みんなの協力などいりません。中村の協力だけで十分です」
ジュニーニョ「そうなのか？」
アナザーナカムラ・ケンゴ「そうなのです。田中や鈴木は所詮数だけが取り得。その証拠にマラソンの代表には田中も鈴木もいません。しかし、中村はいます」
中村北斗「中村は日本の頭脳だから、安心して任せてくれたらいいよ」
ジュニーニョ「う、うむ…」

ジュニーニョ「これが日本の派閥、というやつなのか」
チョン・テセ「みんな背に腹は替えられないですから」

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