このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
中村北斗「ふむふむ、横浜は筒香(ツツゴウ)を昇格させて経験を積ませるのか。降格もタイトルもない、余裕で誰かを試せる立場ってのはJ2の下部チームだけど、そういうところにいたら気楽なんだろうなぁ。ケンゴウもそう思わない?」
ナカムラ・ケンゴ「思いませんね」
中村北斗「うん? あれ、何か違うくない?」
ナカムラ・ケンゴ「何が? 私が珍しく、ケンゴウと呼ばれても手をあげないことですか?」
中村北斗「そうじゃなくて…」
Y150俊輔「アナザーが抜けてるだけだろ」
中村北斗「ああっ!!」
ナカムラ・ケンゴ「それほど驚くべきことですか? 本社社長が引退し、直志も出られない今、私が『もう一人』を意味するアナザーをつけている必要はありません。そうですね、これからはリアル・ナカムラ・ケンゴと名乗りましょうか。省略形もRNKに変更ですね」
中村北斗「いや、それ明らかに変だから!! というか、そんな偉そうなこと言ってたら澤様怒るから!」
Y150俊輔「9月は遠藤も長谷部もいなくなってたし、昨日もナビスコで点をあげたということで明らかに調子に乗ってるな」
中村北斗「暢気なこと言ってる場合じゃないよ。このままだと中村一家がおかしな方向に進んでしまう」
ナカムラ・ケンゴ「さて、リアル・ナカムラとなったからには、誰かしらボディガードが必要ですかね」
中村北斗(色々なところから狙われかねないことは理解してるんだ)
ナカムラ・ケンゴ「何かいいましたか?」
中村北斗、黙ってクビを左右に振る。
ナカムラ・ケンゴ「傭兵といえば、この男しかいないでしょう。埼玉まで行かなければいけないのがアレですが」
ウガジン友弥の経歴は波乱万丈である。
レッズユースにいた彼であるが、ある事情から昇格を拒否された。
ウガジン友弥「そんな馬鹿な!!!」
失意の彼は「ウガーッ!!」と暴れたりするようなことはしなかった。代わりに。
道行く人「ウガジンよ、昇格できなかった悔しさをもう忘れたか!?」
ウガジン友弥「忘れるものか! レッズを叩きのめすのは、オレの仕事だ!」
彼は町中の人にこのように呼びかけてもらうようにし、強い強い復讐心を磨き続けていたのである。
そのあまりの復讐心に逆恨みを恐れたレッズユースは選手をマスコミに売り出すのをやめてしまった。そのため、レッズのユース選手は何となく未知数な選手が多いのである(嘘)
そんなウガジン、流通経済大学で打倒レッズのための厳しい特訓を受けた甲斐あって有力選手へと返り咲いていった。
レッズフロントA「ウガジンを獲得するのはどうだろうか?」
レッズフロントB「しかし、彼の復讐心たるやハンパではない。『レッズバスに乗っている幼稚園児は必ず泣かす』と言っているのだぞ」
レッズフロントC「ひぃぃぃ、恐ろしい!!」
このような、フロントの補強政策を敏感に聞きつけたのが監督のフィンケである。
フォルカー・フィンケ「監督の私の去就よりも騒いでいるとは…一体誰のことでそんなに揉めているのだ?」
レッズフロントA「ウガジンです」
フォルカー・フィンケ「何!? ウガジン!? ウガジンが日本にいるのか!?」
レッズフロントB「は、はぁ…」
フォルカー・フィンケ「是非とも連れてきてほしい!」
フィンケの猛烈なアタックを受け、レッズはウガジンに接触した。
かくして、ウガジンが久しぶりにレッズの練習場に現れた。
フォルカー・フィンケ「ウガジンはどこだ?」
レッズフロントA「って目の前にいますが」
フォルカー・フィンケ「これがウガジン…? 私の得意先のウガジンと比べると随分小柄だ」
フロント達「…?(一体どのウガジンと勘違いしたんだ?)」
フォルカー・フィンケ「まあいい。とりあえず練習させてみよう」
練習させるや否や…
フォルカー・フィンケ「うおおお! あの恐れを知らない勇敢なドリブル! 間違いない。彼はアジア系だがウガジンだ!!」
レッズフロントB「一体何のことを言っているのだろう?」
レッズフロントC「ひょっとしてウガンダ人と勘違いしているのでは…」
ウガンダは英語圏なのでアメリカの民間警備会社にはウガンダ人兵士も多いのだ(これは本当)。
フィンケの高評価を受けて、レッズはウガジンに接触した。
ウガジン友弥「今更レッズに行くのは嫌だ」
レッズフロントD「やはり奴の恨みは深い」
フォルカー・フィンケ「ならば聞こう。ウガジンのトモヤ。君は現在どこかに雇われているプロなのか?」
ウガジン友弥「(間の「の」は何だ?)いや、一応流経大には所属しているが、プロチームにはどこも」
フォルカー・フィンケ「ならばレッズが君を傭兵として雇おう。私は君に金を払う。君はそれに応えて敵兵をなぎ倒す。そこに情はない。いたってビジネスな関係だ。その関係に不服はあるかね?」
ウガジン友弥「…従おう」
こうしてウガジン友弥はレッズの傭兵となった。その後の活躍は皆も知るとおりである。
ナカムラ・ケンゴ「ウガジン友弥。奴を配下につけて。クククク」
中村北斗「しかしこのシリーズ、楠神もそうだけど、~神が妙に優遇されているような気も」
次はセレッソの石神か?
そして、ANK→RNKへの華麗なる出世があるのか?
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