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2011年は勝てるのだろうか…?
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少し前にゲームで野球とサッカーを対比しましたが、お世辞にも真面目な話ではなく、むしろ昔はこんな奇天烈ゲームがあったみたいな紹介になってしまいました。
そんなことをしていると、野球とサッカーの違いを真面目に考えられているところもありました。なので私もこれではいかんと真面目に考えてみることにしました(笑)
参考:サッカーと野球はそもそも違う文化圏のスポーツ(◆Football Kingdom◆)
後藤健生さんの「サッカーの世紀」という本に触れつつ比較されています。
で、まあ、野球とサッカーの違いはWBCの時に松井や井口が代表辞退した時に「サッカーなら~」と嘆いている人が多かったので少し考えたことがありますが、私も基本的には別系統のスポーツなので同じ目線で見るものではないという考え方には賛成です。
ただ、サッカーと野球の違いを伝統と歴史に求めている…とのことですが、私は風土や国民性の違いというよりはもう少し単純でルーツが軍隊スポーツか騎士道スポーツ(サッカーは労働者階級のスポーツって話もありますが、現代サッカーについては英国の4つのFAが国別対抗の堂々とした形式にしたわけですし、現代サッカー自体には騎士道精神みたいなものはあるんじゃないかと思います)かの違いなだけだと思います。
選手交代に人数制限があるのも、模擬戦闘の軍隊スポーツなら予備兵力の投入はOKですが、決闘で疲れたから替わるなんて理屈は許されない、とそれだけのものでしょう。
アメリカ人は偶然の要素や、曖昧な要素を排したがるという部分は概ね同感ではありますが、ボクシングみたいにKOでなければ常にファジーな競技もある程度受け入れられていますし(微妙な判定になればうるさいのは洋の東西を問わず一緒)、大体サッカーが嫌われているわけでもありません。プロスポーツとして栄えていないだけでアメリカの女の子や幼児にはサッカーが奨励されているという話もありますし、特別国民性としてどうだということはないような気がします。
※ボクシングの源流は実は騎士道型なのだそうで。貴族達が自分達で喧嘩するのが嫌なので代理の強いのを立てて人垣の中で(それが箱のように取り囲んだからboxingになったとか。拳を握ると箱みたく見えるって説もありますけど)殴り合わせたのだとか。当然昔は判定なんてないので目が見えなくなるか再起不能になるまでやっていたのだそうで。怖~。
アメリカでプロサッカー…というか男子サッカーが普及しなかった理由なんてのはよく分かりませんが、敢えて言うならマッチョ志向の強い米国ですから、筋力よりも持久力を要求されるサッカーが性に合わないだけなんじゃないかって気がします。あとはプレーの合間にビールを飲めないってのも大きいかもしれないですね(この点、NFLの解説者がしばしば「間も楽しめるからアメフットは日本人向けなのに」と言っていますが)。
ところで野球が日本に受け入れられてきた歴史的経緯については、野球もサッカーも(バスケットやラグビーも)19世紀末から20世紀頭くらいには日本に伝わっていたようですが、野球が一人勝ちしたのは単純に一高(東大)や早慶あたりが対抗野球をしていたので一般市民に受け入れられる素地があったということ、また大学野球に先を越された後発の高校野球が更に野球を浸透させるために(興行を成功させるために)当時の富国強兵論にマッチする形で野球を伝えてたという話などもあるそうです。よく「パイを奪い合う」という言葉が使われますが、野球黎明期にあってはパイを大きくしようとしていて、それが結果的に巧くいったと。
※一高がアメリカチームに勝った、国際試合で最初に勝ったことが宣伝されたことも大きいのではないかという話などもあるそうです。 → サッカーで燃える国 野球で儲ける国(Toshi-shi な日々)
富国強兵にのっかかったのは用語を見れば明らかでベースが塁なのはともかく、現代であればダブルプレーが「併殺」とかになったりはしませんからね。ヒットエンドランのサインで打者が空振りして走者が刺された場合など、昔は「打者との信号に乱れが生じて、無残孤立無援のまま壊滅させられ涙を呑む」なんて表記していたなんて話もあるそうで。ちなみに以前、「殺しや盗みが賞賛される仕事は何だ?」という問題があり、私は「んにゃ、スパイか?」と首をかしげていたのですが、答えはお分かりですね。
80年代半ば以前の野球については見ていないので分かりませんが、伝え聞く限りではプロが本格的に成功したのはON以降という話があるわけで、野球はアマが最初に成功したわけですね。
ま、このあたりは現代でもプロレベルでは見向きもされない競技がアマレベルでは高い関心を集めていたりする部分が残っていたりしますか。実業団駅伝よりも関東ローカルの大学対抗に過ぎない箱根駅伝の方が遥かに関心を集めているわけですし。アメリカでは、特にアメフットやバスケあたりでは大学はプロ予備軍みたいな扱いを受けていて大学のスター選手はメディアとの付き合い方まで教えられるそうですから、このあたりには大きな違いがありそうです。
なので、戦後のアメリカ占領あたりに理由を見出すのは(個人的には)少しズレているのではと思います。
江戸時代までは藩政であったことから、この時代にサッカーが受け入れられる素地があったのではともありますが、実際にはそれ以前に蹴鞠がありましたし、公家文化の衰退が蹴鞠の衰退に結びついたわけで、そういう点では武家社会がサッカー的素養を排斥したんじゃないかという見方も成り立つのではと思われます。
アマというと個人的にひっかかっているのが、以前「Number」でラグビーの平尾氏がしていた発言。「ラグビーは今は辛いけど、それでもある程度取り上げてもらえる。それは早大や明大のOBが新聞社にいるから」みたいなことを言っていたのですが、中々リアリティのある話です。ここからどういう話の展開にしていたかは忘れてしまったのですが、「関心をもつ母体がいるのだからもっと努力すべきだ」というようなことを言っていたんじゃなかったかなと…
で、その点についてはサッカーは全然ダメなわけで大学サッカーはほとんど関心を呼びませんし、今のサッカー界には早大OBとか慶大OBなんて数える程しかいません。高校サッカーですら、「ユースがあるのに高校だけやっても」みたいな議論があったりするわけで、そういう意味ではアマを切り離す形でプロがひとり立ちをしはじめている。日本でこういうことになっているのっておそらく相撲だけ(最近では学生相撲とかあるようですが、プロ相撲は元来食いっぱぐれた子供が入っていたわけでプロナイズされている)でしょう。
と、考えるとサッカーの主敵(敵という言い方は穏当ではありませんが)は野球ではなく、相撲なんじゃないかという気もしないではないですね。
Jリーグと相撲だとまだ相撲の方が上なわけですし。
野球とアメフットは元々軍隊で発生したものですからね。バスケとホッケーは違うでしょうけれど、とりあえず速い・強いが分かり易いあたりが受けるのではと思います。
前回のは本文のスペースが左右狭すぎた部分がありましたからね。こちらに戻すと非常に見やすくなったとは私も思います。
興味深く読ませていただきました。
確かにサンケイスポーツのスポーツコラムは異様に大学ラグビーの話が多いですもんね。
(巷では有名な話なのかもしれませんが・・)
アメリカではプロとしてある程度形になっている事自体すごいなと感じています。
正直言うと、5年目くらいでMLSは潰れるんじゃないかなんて危機感がありましたし。
四大スポーツとは比較になりませんがワールドカップの敗戦がちょこっと新聞で取り上げられたりと進歩を感じます。
まあ、これからも人材を15歳以上の人材を吸い上げられる事には変わりないと思いますけど、努力は実り始めていると思います。
トラックバックいただきありがとうございます。
サッカーと野球の違いについての考察、興味深く拝見しました。騎士道スポーツと軍隊スポーツというカテゴリーの立て方が即正しいかどうかはよくわかりませんが、面白い視点かもしれません。もっともスポーツにもいろいろありますから、全てがこの二つでカテゴライズされるわけではないでしょうし、そもそもなぜそうした分析をしたいと思うのか、ということにまで思いが漂ってしまいますが・・・。
ひょっとすると「国によって愛好されるスポーツが異なるのはなぜか」という問いの立て方の方が適切なのかもしれません。これは私の個人的な興味ということですけど。
いずれにせよ、こうした考察は好きです。ブックマークい入れさせていただきました。今後もよろしく。
こんにちわ。
今じゃ、どのスポーツはCSで観るのが常識でしょうが、関西では地上波の海外サッカーありません。
つっても、CLしかありませんが。
聞いた話によると関西では野球人気が圧倒しているそうで、深夜の放送枠を確保し、高い放送料を払ったたところで、それに見合った数字は取れないようです。
実際、関東でCLが放送しているとき関西では、その枠で大学のアメフトなど放送していたり、最悪なのは何も放送してなかったりします。
サンスポは普段読まないのでラグビーのコラムが多いというのは初耳でしたが、例えば早大ラグビー部の人などが新聞社に入る可能性も大きいわけですから大学ラグビーを取り上げやすい土壌はあるんでしょうね。
どちらかというと初期MLSは潰れないことを考えつつやっていたと思いますが、ベッカム加入などの拡大路線でどうなるのかは気になるところです。
もちろん実際には色々分岐されると思いますが、軍隊の中で行われた野球やアメフットにはその特徴があるのではないかなと思う部分があります。
野球とサッカーの二つだけにしたのは、本文にありますようにWBCで松井や井口が辞退した時に「サッカーではこうならない」という意見が強かったのでその兼ね合いで考えてみた土台があったので、それを発展させてみた次第です。ご指摘のとおり、国ごとに愛好されるスポーツが何かというのも面白そうですが、そこまで知識はありませんので…
実際には真面目な話は5%にも満たないので満足していただけるかどうか甚だ心もとないですが、よろしくお願いいたします。
関西はサッカーが本当に少ないですよね。Jリーグもまずやりませんし…
関西ではアメフットの人気がありますが、地域ごとに愛好されるスポーツが違うというのも面白いかもしれませんね。
無題 - コージ
こんにちは。引用恐縮ですm(__)m
>軍隊スポーツか騎士道スポーツ
って考え方は面白く、そうだと思いますね。川の果てさんはNFLも詳しいみたいなので言うに及ばずでしょうけど・・・
わりと戦略的志向がアメリカスポーツは強い気はしますね。
騎士道スポーツって発想も欧州全般の昔の歴史的な側面を見れば大いに当てはまる気もします。
「スポーツと歴史」みたいな考察って結構面白いですね。
追伸
なんか左右のレイアウト変更した関係なのか、タイトになって本文、読みやすかったです^^
では・・・