川の果ての更に果てに

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2024.04.29 -

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福知山線の脱線事故から昨日で２年だったわけですが、愉快犯といいますか、線路に置石したり悪戯したりしていたのが３件ほどあったのだそうで。

福知山線に置き石＝事故から2年、いたずら3件相次ぐ－兵庫（時事通信）

何とも迷惑な話で関係者としてみると憤慨することこの上ないものだろうと思いますが、その記事に関連したブログなどを（もっぱらタイトルだけ）見ていると、「こういうのこそ死ねばよかったんだ」とかそういう意見が結構あり、それにはちょっと首を傾げる部分もあるわけで。

無論こういう手合いが厳正な処罰を受けたとして、別に問題はないんですけれど、ではま、事故で亡くなった人達の中に「そういう他人の不幸に便乗して嫌がらせとか軽率な行為をするのがいた」とすればその人達の死は当然だったということになるのかということで。
で、そもそも「そういうのでなかった」という証明ができるのかということであるわけですが、これはほぼ無理でしょうし、極論すればどの犠牲者にとっても「ああ、不謹慎だがあいつは嫌な奴だったし死んでくれてせいせいした」と思う人間は多分いたであろうということで、結局のところ敵が一人もいないような乳幼児以外の全部の被害者が「死んで当然だった」ということになるのではないかと。

事件などについては必ずといっていいほど犯人の悪性とか被害者の善性とか強調したがる人がいるんですけれど、そういうのを強調しすぎると結局のところ反対側の結論にも流れうるわけであります。
殺人事件などで犯人が被害者を罵倒すると「犯罪をしただけのみならず、更に心情を踏みにじる冷酷非情な奴だ」という批判を受けがちですが、善性悪性が刑罰の基準となるなら当然のことのような気もするんですけれど…

とか考えると、やはり結果無価値論の方が素直というか、とりあえず私には合ってますかね。

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